マガジンのカバー画像

頭をめぐる、想いなど

30
西澤伊織の今日、考えたこと
運営しているクリエイター

#大学

する話、しない話

とっておきの話って、あるでしょうか。 僕は最近もう一度ネット上で視聴できるようになったとっても好きな、話し始めるとマニアックな話になってしまうようなドラマがあるんですが、その話はごくごく少数の周りの人とむちゃくちゃ話しています。で、そんなに好きならここにも書けばいいかというと...、そうでもない気がしました。打ち切りになってしまったドラマです。 やはり、不特定多数の人と話すことと、限られた人たちと話すことって、違ってていいし、違っている方がいいと思います。やっぱり「あの人

自分の三つの郵便箱

思うに人間は基本的に何かを見たり聞いたり知ったりすると、 A. そうあるべきだよね B. そういうもんだよね C. そうじゃないよね という三つのカテゴリーに、自分の感想を落とし込みます。「理想」、「賛同」、「反対」、とも言い換えることができそうです。 「ビフォア・サンセット」という映画が僕は高校生の頃から好きでした。ビフォアサンセットはその9年前に作られた「ビフォア・サンライズ」の続編です。そしてサンセットのさらに9年後、「ビフォア・ミッドナイト」が公開され、「ビ

自分の持ち物は自分の家来

ちょっと極端な語り口ですが僕の考えでは全ての持ち物は家来です。中世とちがうことは、中世では家来は人でした。現代社会で誰かを家来と呼べば怒られます。当たり前のことですね。 持ち物が「家来」とはどういうことか、説明します。 僕はこれまでも少しずつこのnoteで自分の愛用している大切な品々を紹介してきました。紛れもなく昔からもう何年も日々共にあらゆる作業をしてきた仲です。でも僕はこれらのものに愛着はあれど決して自分と対等だとも、自分より崇高だとも思いません。これらのものは全て僕

誤謬について

大晦日に続き2021年の元日も東京は随分と晴れ渡る爽快な空模様だったが、相変わらず日が翳(かげ)り始める頃には随分と冷え込むことに変わりはない。 ちょうど気温が落ち込む夕暮れ時に大学の教員たちが訪ねてきてくれたので、ストーブに火をつけながら「この時期、時刻も夜ほどになると外に出ようとするのはせいぜい喫煙者と野良猫くらいでしょう」と言ったところである別の種類の疑問が頭に浮かんだ: たまに「喫煙者の対義語は何でしょう」と尋ねて「禁煙者」と相手が間違えることを待ち構える人たちが