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頭をめぐる、想いなど

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西澤伊織の今日、考えたこと
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2020年12月の記事一覧

バナナハンター;グラニースミスの思い出

市場でバナナなんかが売っていたりすると、「もし自分が店員だったら、傷んでいるバナナをどこに置き、まだ日持ちしそうなバナナをどこに隠すだろう?」なんてコトをついつい考えてしまい、ひな壇4段くらいに渡ってディスプレイされている無口なバナナたちをジロジロと見てしまう。 この時もちろん、発見したいと思っているのは日持ちするバナナだ。これは今現在、家族と離れて一人で暮らしているために、食材の消費のスピードが遅いからという理由が挙げられる。 一方で、一人で暮らしたにも関わらず、アメリ

幼い僕は 蟻を見ていた 【ぺんのおばさんの思い出】

蟻の行列は幼い僕にとって非常に不思議な存在だった。基本的に、蟻たちの姿は同じに見える。幼いながら、きっと何かしら個体差は存在するのだろうけど、見分けがつかないな、と考えていた。 幼稚園の頃、新しい家が建つまでの期間、祖父母のもとを離れて両親と過ごした借家がある。それは昔有名なある建築家の事務所が手がけたものだという木造2階建ての戸建てだったが、発想としては今も建売住宅でよく見るような、隣にもほぼ同じデザインの家が3軒並んでいるうちの真ん中に建つ家だった。 玄関には一軒一軒

あぁ、どうかお元気で

冬至を越えて、少し暖かくなるのだろうか。それともそんなことはなく、厳しい寒さはまだまだ続くのかもしれない。でも今日の朝はいつもより太陽の光が暖かかく、紅茶を淹れてベランダで飲めた程だった。 ベランダから陽に照らされた町に目をやる。コートを脱いだ人たちがポツリポツリ通り過ぎてゆく年の瀬の道。ひとりの杖をついて歩いてゆく帽子をかぶった老人の後ろ姿があった。 「あの人は。。いや、違ったか。。」 一瞬の期待に胸を躍らせたが、人違いだったようだ。 仕事場を借りたばかりの頃、よく

窓のそば、丁寧な自分

サンフランシスコを旅した際、道向かいの建物を見上げて道ゆく人が立ち止まったり、クスクス笑ったりしていたので、どうしたのかなと思って自分もそちらに目をやると、なんと全裸の人たちが窓辺で愛し合っていた。後にも先にもそれ一回だが、そんな場面に遭遇したことがある。 僕は現在、窓辺の背の高いデスクにコンピューターを置いて仕事をしている。この記事もちなみに同じ場所で書いている。高いデスクを利用している理由は、20代の初め、同じ仕事を座りっぱなしで長時間行ったために首や腰が痛くなってしま

NO MUSIC, NO MUSIC.

仕事中に音楽をかけていらっしゃいますか? よく、「作業用BGM」という言葉を聞きますけど、僕は実は音楽をかけながら仕事をしたり、人と会話をしたりすることができないんです。だから一日中、僕の仕事場は基本的に無音です。 でもそれだと正直、来客の時にちょっと迷います。最近は午後になると2、3時間お客さんがやってきていろんなお話をしてくれるのですが、無音だと奇妙に思う人もいるかもしれないしどうしようかなと思って、前半無音、後半音楽で対応しています。電気ケトルでお湯を沸かすのに立ち

キッチンをインスピレーションに

この冬は例年以上に仕事部屋のキッチンによく立っています。 以前はほとんど外食していましたが、特にこの1ヶ月ほどは、全く外で食べずにキッチンを活用しています。 コーヒーメーカー、フレンチプレスも大活躍です。 キッチンキャビネットにはお皿やカトラリー、調理器具も収納しているので、毎日三度の食事はこのキッチンを使います。 料理をしている間も考え事は続けられますが、食器や調理器具を手洗いしている時、色々なアイデアが浮かんできます。 食後に紅茶やコーヒーを淹れて一休みするのも

インスタの書き方を変えてしまって思ったこと

僕はブラックベリーを長年愛用していて、ご存知の方いらっしゃると思うんですが、ブラックベリーは物理キーボードを搭載したスマートフォンなので、2千文字入力とかがとても簡単なんです。夜仕事から帰ってきて、駐車場に入ってエンジンを切った車の中でよく長文を書いていました。 なのでnote開設まではインスタグラムをまるでnoteのように使っていたのですが、noteに引っ越して以来、僕なりに器用ぶって棲み分けようと、インスタグラムの方の投稿をちょっと『自分の頭の中の「みんながやってそうな