無性という在り方

こんにちはちゅーるい。いおりです。

第一回目は性別について書こうと思います。

私はXジェンダーです。Xジェンダーとは、ざっくり言うと「心と体の性別がなんかしっくりこんで~」ってことです。ほんとにざっくりなんで、気になる人はネットで調べてみてください。

私の体は女性ですが、心には性別がありません。男でも女でもないってことです。男女どちらかであることが当たり前である世の中だと、あまりしっくりこない考え方かもしれませんね。

体は女で生まれた私は、昔から「性別」という概念がよく分かっていませんでした。

男の○○君、女の◆◆さんではなく、友達の○○君、いじめっこの◆◆さん、という考え方。

小学校まではそれでよかったのですが、中学校に上がり皆が色気づく中、一人だけそのテンションについていけなくなりました。

「異性」ってなんぞや?と。

男女で体の構造が違うことは知っていましたし、性行為によって子孫が生まれることも理解していました。

が、肝心の男女については何も分かっていませんでした。(というか今も分かってません。)

「あいつは女だから意地悪だ」「あの子は男だから横暴よね」会話の枕詞のようにつく性別。体の違いが、人格まで表すような言葉遣いが、私には分からずじまい。

自分らしくいよう! 最終的には開き直りました。

男でも仲が良ければ普通に接し、女でも苦手なら距離を置く。今までとなにも変わらず過ごしました。

そんなことをしていたら、次第に嫌われるようになりました。かなしみ。


自分がXジェンダーと知ったのは、大学に入ってからです。

ある日なにかのサイトでXジェンダーの記事を読んだとき、ぴこんとひらめく音がしました。

そうか。別に性別にこだわる必要はなかったのか。「女にならなきゃ」という重しがすっと外れる気分でした。


無性は、私を私らしくいさせてくれる魔法。

いろんな人に、そんな魔法があるんだと思います。


あなたの魔法は、なんですか?






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