[読書記録3]「自分の小さな「箱」から脱出する方法」

こんにちは。ioriと申します。
今回はアービンジャー・インスティチュート著
「自分の小さな「箱」から脱出する方法」
という本の感想を書きたいと思います。
正直、深い内容でまだ身に染みていない実感があります。
でも確実に読んだよかったと思えたし、今後も手元に残しておく1冊になりそうです。

・読書の目的


コミュニケーションに関する本だと知っていたので、人と良い関係を築く考え方を身に着けたかった。

・感想


率直に言うと日本では馴染みのない道徳を学ぶことができたと感じました。本書では、直感でやるべきと思ったことをやらなかったとき、「自己欺瞞」に陥り、そのことによって「箱」を通して歪んだ価値観で物事をみるようになってしまう。そしてそれはさらに負の連鎖を生み出していく…。といった内容で、この「箱」の感覚についてはとてもとても思い当たる部分があるなと読んでいて身がすくむ思いでした。
詳しい内容は実際に読んでぜひ確認をしてほしいのですが、個人的には一週目ではぽやぽやとした理解に留まってしまうのではないかと思いました。
一周目を読み終わったあとに再びさらっと最初から目を通すと、また違った印象を受けるのではないかと思います。
形式としては物語調なので、力まずに読めることも良いポイントかと思います。(ただし、気を抜きすぎるとあまり内容が頭に入ってこないのでコーヒーでも飲みながらがおすすめです。)

・要約


 1.直感でやるべきと感じたことに背いたとき、「箱」に入った状態になる。
 ↑(ex.深夜、妻の代わりに夜泣きしている赤ちゃんをあやしに行こうか・・・いや、やめておこう・・・。)
 2.「箱」に入った状態では、現実とは異なる物の見方をしてしまう。
↑(ex.第一、自分は朝から仕事だが、妻はずっと家にいるじゃないか。自分は家族のために必死に働いているのに、どうして自分が睡眠時間を削らないといけないんだ。ここは妻が起きてあやすのが当然だろう・・・。なんで早く行かないんだ・・・。)←「箱」に入り歪んだ物の見方をしている。
 3.「箱」に入った状態の人間は、他人も「箱」の中に入れる刺激をしてしまう。
 4.「箱」に入った状態では自分を正当化するために、相手をわざと悪者にするような行動・言動を望むようになる(しかも無自覚であるため自分が原因だとは到底思わない。)。
 5.「箱」から出る方法はこの概念を知り、自分が「箱」にいるかもしれないと疑うこと。そして相手にすべきと思ったことを素直に行動に移すこと。
また、「箱」から出ている状態の人間と一緒にいると、自分も「箱」から出た状態を維持するきっかけにもなる。

・得た学び


 どんな相手だとしても思いやりをもって接すること。
 相手が反発してきた場合、自分が相手を悪者にすることで自己満足していないか確認する。
 「箱」に入った状態の成果は「箱」から出ている状態に劣る。「箱」から出た状態を長く続けられるよう積極的に内省する。

文章を書いていて思ったことは「情けは人の為ならず」ということわざについてです。このことわざが本書のテーマを端的に表しているのではないかと思います。

もし、他にあてはまる日本語の表現を知っている方がいらっしゃれば、コメントで教えてくださるとうれしいです。

今回はこんなところで。では。


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