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『桜の樹の下には』梶井基次郎 著

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桜の樹の下には

梶井基次郎



息を呑むほど“美しい”ものを目の当たりにした時、ある人にとっては、“異質”なものに見える時がある。何故、美しいははずのものが異質に見えるのか、むしろその人にとっての異質に過ぎないのか。その特異ともいえる考察が、科学の進化に繋がったのは違いない。

人の感情というのは、目の前のものを多角的に”視る”ための一つの手段である。
自然界には、私達人間の生命と同じように、動植物の生命にも生死の営みがある。その静かな営みに気付いた時、自分自身の生を感じることができるのかもしれない。



『桜の樹の下には』
著者:梶井基次郎

底本:「檸檬・ある心の風景 他二十編」旺文社文庫、旺文社
   1972(昭和47)年12月10日初版発行
   1974(昭和49)年第4刷発行
初出:「詩と詩論」
   1928(昭和3)年12月

著者:梶井 基次郎 (かじい もとじろう)
出身:大阪府
生年:1901年2月17日(明治34年)
没年:1932年3月24日(昭和7年) 享年31

※「青空文庫」参考

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