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12月19日放送分『青天を衝け』プチ解説

M-1の真裏という時間帯に、放送時間15分拡大でお送りした『青天を衝け』。今回もなかなか見ごたえがありました。物語のテーマが「戦争」「平和」へと若干ズレてきている印象はありつつも、放送期間の短縮を強いられた大河としてはよくまとまっているように感じます。

というわけで今回も『青天を衝け』プチ解説に参ります。

1.タフト大統領

アメリカ第27代大統領。陸軍長官時代には、教科書的には、桂太郎首相との間で結ばれた「桂=タフト協定」が有名です。日本がアメリカにフィリピン統治を承認するとともに、アメリカは韓国に対する日本の優越的支配を承認するという内容でした。

2.加藤高明

尾張国出身。東大卒業後に三菱に入社し、弥太郎に認められ、弥太郎の長女・春治と結婚。その後政界に転じ、1900年には第四次伊藤内閣で外務大臣を務めます。劇中では第二次大隈内閣の外務大臣として登場していました。1915年には対華二十一か条の要求を提示。政治家としては、大正デモクラシー時に護憲三派(憲政会、政友会、革新倶楽部)内閣と呼ばれた第一次加藤内閣が有名です。

3.渋沢敬三

栄一の孫で、篤二の子。東京帝大卒業後に横浜正金銀行(現・三菱UFJ銀行)に入社、のちに第一銀行(現・みずほ銀行)に入社します。第二次大戦下の日銀総裁としても有名。1945年には幣原内閣の大蔵大臣として、インフレ対策に務めます。戦後、公職追放を受けますが、復帰後に国際電信電話(現・KDDI)社長などを務め、財界で活躍。一方、民俗学や民族学研究にも精力的に取り組んでいました。

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以上、12月19日放送分『青天を衝け』プチ解説でした。いよいよ次回が最終回となります。栄一は果たして物語の最後で、どんな風を吹かせるのか。大変楽しみです。

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