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11月28日放送分『青天を衝け』プチ解説

今回もなかなか神回でした。郵便汽船三菱と共同運輸の熾烈な戦いは、NHKドラマの名作『ハゲタカ』を思い起こさせるものがあり、NHKドラマ特有の演出力に感嘆しているところです。残り話数も少なくなってまいりましたが、最後まで楽しんで視聴したいと思います。

ということで11月28日放送分『青天を衝け』プチ解説に参ります。

1.共同運輸会社

海運業を独占していた三菱に対抗する形で設立された運輸会社。劇中でも描かれていましたが、採算度外視の競争に陥ったため、政府の調停によって合併します。そして日本郵船となりました。

2.大日本帝国憲法

またの名を明治憲法。ドイツ・プロイセン憲法を参考に、伊藤博文を中心として、井上毅、伊東巳代治、金子堅太郎らによって起草されました。臣民(国民)の権利が「法律の範囲内」にとどまり、制限されているのが特徴。軍の統帥権も強力であり、これには政府もブレーキをかけることができないなど、所々に欠点があることでも有名。1947年に日本国憲法が施行されたことで廃止されます。

3.神田伯山(2代目)

講談師。28歳の頃に2代目を襲名したとされます。のちに神田松鯉(しょうり)と名乗り、大正期まで活躍。ちなみにテレビでよく見る方は6代目。今回は6代目が2代目を演じるという粋な演出でした。

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以上、11月28日放送分『青天を衝け』プチ解説でした。物語も佳境を迎え、維新の功労者も次々と退出していきますね。非常に寂しいですが、最後までこの「おかしれえ」大河ドラマを堪能しましょう。

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