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10月3日放送分『青天を衝け』プチ解説

いよいよ新政府内で本領発揮の渋沢栄一。次々と新しい試みを取り入れていきます。自ら設立した改正掛では、前島密や杉浦譲らにより「郵便事業」がローンチ。今では当たり前になっている郵便ですが、当時は手紙が無事届くのか不安であったのだと推測できます。しかし、無事郵便は届き、旧幕臣の面目躍如といったところですね。

というわけで今回も、『青天を衝け』のプチ解説に参ります。

1.長岡謙吉

元土佐藩士。あの海援隊に加入したり船中八策を成文化したりするなど、坂本龍馬との関係が深い人物です。その後、新政府にて大蔵省に入省し、栄一と同僚となりました。しかし1872年に志半ばで死去。

2.玉乃世履

岩国藩(山口県)出身。民部省が大蔵省と合併状態だった1870年頃、栄一と会っているようです。のちに司法省に入り、広沢真臣(長州)暗殺事件などを担当。江藤新平(後年、佐賀の乱の中心人物)のもとで、法律の編纂に努めました。その後初代大審院長(現・最高裁判所長官)に就任。またの名を「明治の大岡(越前守)」。

3.佐藤政養

出羽国(山形県)出身。勝海舟のもとで蘭学や測量術を学び、勝に横浜開港を提起してそれを実現させています。新政府では新橋-横浜間の鉄道敷設に尽力しました。昨年(2020年)には、勝からの手紙が発見され、勝海舟からいかに信頼されていたのかが明らかになっています。

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以上、10月3日放送分『青天を衝け』プチ解説でした。今回はマニアックな人物ばかりを取り上げましたが、こんなにも埋もれた優秀な人物がいるとは…。そして、それにスポットライトを当てる今回の大河、素晴らしすぎます。

薩長も旧幕臣も関係なしに、ずんずん改革を進める栄一らの改正掛。次週はいったいどうなってしまうのでしょうか。今から楽しみです。

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