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8月15日放送分『青天を衝け』プチ解説

本当に久しぶりの『青天を衝け』でした。7月18日以来ですから、実に1か月の休止期間だったことになります。ご無沙汰ぶりの栄一ですが、主人公がそもそもパリにいるので、これまでの幕末大河とは異なり日本のできごとが断片的にしかわからないという演出が斬新でした。それゆえ、ナレーションによる処理(いわゆるナレ死)もあり、少し展開が早すぎる印象も。仕方のないことですが、幕末好きにはちょっと物足りない気がします。

そんな、超高速戊辰戦争を駆け巡った『青天を衝け』のプチ解説をお送りします。

1.鳥羽・伏見の戦い

いわゆる戊辰戦争の最初の戦い。討幕派の挑発によって旧幕府側は会津・桑名とともに出兵。薩長軍も出兵し、京都郊外の鳥羽と伏見で衝突して開戦した。高い装備と士気の高い薩長軍に、旧幕府軍は敗北。慶喜は開陽丸にて江戸へ逃れたため、旧幕府側の兵の戦意は喪失しました。

2.五か条の誓文

明治新政府が示した、新政府の基本方針のこと。「広く会議をおこし、万機公論に決すべし」で始まる、あの文章です。由利公正(福井藩士)原案、福岡孝弟(土佐藩士)修正、木戸孝允が加筆修正して完成しました。これは新政府の成立を内外に示すものであり、この頃にはすでに新しい時代が始まっていたと言っても過言ではありません(諸説あります)。

3.江戸無血開城

五か条の誓文が出された翌日に行われるはずだった江戸城総攻撃。まずは西郷隆盛と、山岡鉄舟により駿府会談が行われ、その後の江戸での西郷と勝海舟の会談によって回避されます。旧幕府側の抗戦のなか、新政府側は徳川氏の処分を決定、田安亀之助を徳川宗家第16代当主とすることとします。亀之助は駿河70万石の城主となり移封。新政府が江戸を掌握することに成功しました。

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以上、8月15日放送分『青天を衝け』プチ解説でした。次回はさらにダウナーな展開。幕府が散っていく様は悲しいですが、新しい時代の幕開けを楽しみたいところです。

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