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7月4日放送分『青天を衝け』プチ解説

徳川幕府崩壊への筋道が整いつつある7月4日放送分(第21回)『青天を衝け』。新天地パリへ行くことになった栄一を描いた回でしたが、様々なフラグが立った回でもありました。栄一と喜作の語り合うシーンは、ある意味維新後の2人の関係への伏線です。徳川を守ろうとする慶喜の気概も、戊辰戦争へのフラグでありました。

新たな登場人物も出てきて、ここへきて急展開を見せる『青天を衝け』。今回もプチ解説に参ります。

1.杉浦愛蔵

志尊淳さん演じる杉浦は、外国奉行支配調役として栄一らとともに渡仏します。維新後は静岡に蟄居しますが新政府に出仕、郵便制度の確立に取り組みます。その後、内務省大書記官地理局長。明治10年(1877年)没。

2.福沢諭吉

言わずとしれた思想家。慶應義塾(現・慶応義塾大学)の創始者です。この人はパリ万博の使節団には同行していません。むしろアメリカに渡り、知見を深めています。維新後は新政府への出仕を断り続け、思想家として活躍。「女性解放論者」として評価される一方、「脱亜論」を発表するなど評価の分かれる人です。

3.福地源一郎

外国奉行支配。犬飼貴丈さんが演じています。維新後は木戸孝允によって見出され大蔵省に出仕。岩倉遣外使節団に同行しています。東京日日新聞入社時には主筆としてたくさんの社説を発表。のちに議会が開かれると、立憲帝政党を立ち上げますが、政府寄りの政党ということであまり勢力を拡大できませんでした。歌舞伎座の創設にも尽力。

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次回は栄一がパリに着きます。西洋の文化に触れ、栄一はどのように心境を変化させていくのでしょうか。次回から「パリ編」、スタートです。

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