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7月18日放送分『青天を衝け』プチ解説

ついに大政奉還を行うことになった、7月18日放送分(第23回)。慶喜(草彅剛さん)の演技が圧巻でした。パリで新しい文化(断髪、廃刀)を受け入れつつある栄一(吉沢亮)と、徳川の世の終焉を比較させた演出も良かったです。というわけで今回も『青天を衝け』プチ解説に参ります。

1.大政奉還

天下のまつりごと(大政)をかえしたてまつる(奉還)すること。鎌倉幕府開府より700年続いた武士の世が、ここで終焉を迎えました。今作では慶喜が一人で考えたような筋書きでしたが、実際には土佐の山内容堂の名で(実際は後藤象二郎による)建白されています。史実とは異なりますが、おそらく土佐が出てくるとストーリー上複雑になるため、排除されているのではないかと思われます。

2.小御所会議

京都御所にて開かれた御前会議。岩倉具視や有栖川宮などの公家、松平春嶽や山内容堂などの有力な藩主、大久保利通や後藤象二郎などの志士が参加しました。しかし肝心の慶喜が不参加のまま、慶喜の辞官と領地の返上が決まりました。この後、鳥羽・伏見の戦いに始まる「戊辰戦争」が起こります。

3.山内容堂

土佐藩主。将軍継嗣問題では一橋派でした。一時は安政の大獄により隠退するも、その後表舞台に復帰。「公武合体」を推進しました。坂本龍馬発案、後藤象二郎建議の「大政奉還」を、慶喜に建白した人物として有名です。維新後は議定などを歴任。

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以上、7月18日放送分『青天を衝け』プチ解説でした。次週はオリンピック中継のため休止となり、再開は8月15日とのこと。はやく次の回を見たいですが、しばらくの辛抱です。


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