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12月12日放送分『青天を衝け』プチ解説

慶喜公が、ついに戊辰戦争当時を語るまで月日が流れた1902年(明治35年)頃。栄一はもはや財界総理として君臨していました。明治末期を描いた大河というのは、『いだてん』以来のことであり、珍しいです。しかし、近現代史好きにとっては嬉しい限りですね。残り僅かな放送を楽しみにしています。

それでは12月12日放送分『青天を衝け』プチ解説にまいります。

1.児玉源太郎

徳山藩(山口県)出身。戊辰戦争に参戦したのち、維新後は陸軍に入って士族の反乱鎮圧に従事。西南戦争にも参戦しています。日清戦争時には大本営陸軍参謀、日露戦争時には満州軍総参謀長。司馬遼太郎著『坂の上の雲』にも登場。

2.小村寿太郎

飫肥藩(宮崎県)出身。大学南校(現・東京大学)からハーバード大学に留学。のちに外務省入省。1901年に外務大臣になり、日英同盟を結びます。日露戦争後のポーツマス条約では全権として出席しましたが、賠償金を得られなかったことで国民の不信を買います(日比谷焼打事件につながる)。1908年の第2次桂太郎内閣で再び外務大臣となり、列強との交渉に尽力し、関税自主権の回復に成功しました。

3.朝日新聞

大阪の大衆向け絵入り日刊紙が前身。日清戦争時には現地に特派員を多数派遣して、戦地の状況を詳細に伝えました。1908年には、それまで別であった大阪朝日新聞と東京朝日新聞が合併します。緒方竹虎(のちの自由民主党総裁代行委員)、河野一郎(河野太郎の祖父)、石井光次郎(のちの衆議院議長)など、有名政治家を多数輩出しているメディアです。

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以上、12月12日放送分『青天を衝け』プチ解説でした。あと2回しか放送がないのが、本当に寂しいです。次回は15分拡大ということで、どんな展開を見せてくれるのか、大変楽しみです。

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