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雇用統計でロケット発射【投資日記2020年6月5日】

2020年6月5日の相場は、下記の通り(全て前日比)で全体的に上昇して引けた。特に昨日発表された良好な雇用統計の結果もありアメリカ市場をはじめ欧州市場も大幅上昇、日経先物も雇用統計の結果を好感して23,190円と大幅上昇している。

・日経平均 +0.74%
・TOPIX +0.54%
・S&P500 +2.62%
・ナスダック総合指数 +2.06%
・NYダウ +3.15%
・DAX +3.36%
・FTSE100 +2.25%
・上海総合指数 +0.40%

 雇用統計の内容は、非農業部門雇用者数が+2,509千人(予想-7,500千人)と予想を大きく超えるポジティブサプライズ。失業率も13.3%(予想19.0%)、製造業雇用者数も+225千人(予想-400千人)と全般的にネガティブな予想を覆す内容となった。ただし、平均時給に関しては前月比で-1.0%となり予想よりも悪い結果となった。

 とりあえずこの内容を見る限り、一時的には底を打ったと見て良い内容だと思う。株価も上記の通り大きく反応しており、ナスダックに至っては史上最高値を一時的に付けており、S&P500とNYダウもコロナショック前の水準にほぼ戻ってきている。トランプ大統領曰く、V字回復ではなくこれはロケット砲らしい(笑)

 さらに、トランプ大統領はさらなる刺激策として今後減税を要求していくようなので、実現されれば株式市場にとっては追い風となるだろう。これら諸々の要因から総合的に判断すると、基本的には来週以降も株式市場は底堅く推移しそうである。ただし、米国債10年利回りが先週だけで0.902まで急騰しているのでその不気味な動きには注意が必要だろう。さらにテクニカル的にも日経、TOPIX、S&P500、ダウ、ナスダック、DAXのRSIが80を超えてきており、少し過熱感があるので利確の動きも含めて一旦小休止となり調整の可能性もあるかもしれない。また、来週はFOMCもあり、その内容によっては大きな動きに発展する可能性もあるので、FOMCまでは積極的に動く必要性はなく静観することがベターではないだろうか。

 その他のリスクとしては、暴動デモ、米中リスクとあるが暴動デモに関しては今のところマーケットは反応していないので、そこまで悲観する必要はないと思う。しかし、週末にワシントンで大規模なデモが予定されているようなので、その動きは一応注視しておくべきだろう。

 米中リスクに関しても、ここまで回復してきた経済をアメリカも中国もわざわざ壊すことはしないと思うので、こちらも今のところそこまで悲観する必要性はないと思う。

 あとは、やはりコロナ問題になるが世界的に経済活動が再開されつつあり、人もマーケットも良くも悪くも慣れてしまっているので、関心が薄れつつある。実際に日本や欧米では新規感染者数、死者数ともに減少傾向にあるので目先はそこまで心配しなくてもいいように思うが、欧米で起こっている暴動デモによって感染が広がる可能性は高いと思うので、来週、再来週あたりの欧米諸国の新規感染者の増減はしっかりとチェックしていく必要があるだろう。

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