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専門医資格の取得と更新

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#総合内科専門医

「従来どおりの受験」で総合内科専門医試験を受けるひとへ

2020年度の総合内科専門医試験を、 【措置的受験】(つまり筆記試験だけの本番一発勝負)ではなく、 【従来どおりの受験】(つまり事前に病歴要約と業績書類を提出し審査を受けて、当日筆記試験も受ける)で受けるひとへ。 受験の条件をクリアできたのなら、締め切り日に間に合うように、計画的に戦略的にひたむきに病歴要約と業績書類を用意するだけです。 上司の押印が必要な書類があります。 書類の締め切り日付近に上司の出張が重なると、書類の提出に影響が出ます。 書類はきれいに折って丁

「従来どおりの受験」で総合内科専門医試験を受けるポイント3つ

2020年度に「従来どおりの受験」で総合内科専門医試験を受けられるか。 個人的に要となったポイントが3つある。 要ポイント1: 業績2つ First author(筆頭演者)で症例報告か臨床研究に関する学会発表、または文章を2本執筆していること。 学会発表の場合は、そのプログラム(または学会誌やホームページからのコピー)が手元にあること。 要ポイント2: サマリーの用意 病歴要約で選んだ症例の、退院時サマリーや手術記録が手元にあること。 要ポイント3: ゼク2例 総

2020年度総合内科専門医試験を受験するには2つ方法がある

2020年度の総合内科専門医試験を受験するには2つ方法がある。 ① 従来どおりの受験 ② 措置的受験 の2つです。 この2つの大きな違いは ① 従来どおりの受験 = 病歴要約+業績書類+筆記試験 ② 措置的受験 = 筆記試験だけの本番一発勝負 皆さんならどちらを選びますか? 自分は数年前に受験し ① 従来どおりの受験 を選びました。 なぜかというと 病歴要約を書きながら筆記試験の勉強もできそうだから。ほかの受験生よリモ早く勉強がスタートできそうだから。①では②とく

総合内科専門医試験は難しいのか

2018年度の合格率は60%前後という結果だったようだ。 ベテラン内科医が受験して60%しか合格しないなんて、激ムズ! と思うかもしれない。 その通り。 その通り? 私が受験した2014年頃、同期に受験者はいなかった。受験会場で会ったのは見た目40歳以上、60歳代もいた。大学教授、総合病院院長など著明な大御所とたくさん会場ですれ違った。 大御所の合格率は想像以上に悪い。2回落ちて3回目の受験でやっと合格した某院長が身近にいるほど。 しかしその医者らの診療レベルが悪いわ

どの専門医試験が難しいのか。

たとえば総合内科専門医試験と消化器病専門医試験のどちらが難しいのか。 めちゃくちゃ幅広い範囲から出題されるのと 専門分野のマニアックなことが出題されるのと どちらが難易度が高いと感じるかにもよるだろう。 専門医制度は国家資格ではないので 基本的には不合格者をだす試験ではない。 高校や大学の進級試験とはまったくちがう。 だから出題範囲も指定されている。 試験が難しいと感じるかどうかの決め手は、 出題されやすいポイントを受験者がわかっているかどうかだ。

医者は何をするために時間をつかうか

日々出会う患者さんをしっかり診察することは、 専門医試験の勉強にもなる。その意見には異論はない。 ただしそれだけで専門医試験を受験をするのは心もとない。 結局はプライベートな時間に、試験の準備をするしかない。 私は3つの方法を体調にあわせていつも試している。 1. 起床時間を1時間早くして勉強 2. 帰宅して夕飯身支度、いろいろしてから22時~1時まで勉強 3. 帰宅できるときは早く帰って、週1~2日は19時~数時間気の済むまでディープに学ぶ 3. ができると、

内科学会の参勤交代制度

専門医資格は年会費と、数年に1回の更新料を払うだけではなく 指定された街に出向き、指定された講演に顔を出す = 参加単位を得る これをやらないと、維持できない。 この「指定された街に出向き」というのがくせ者だ。私たちの業界では、それを参勤交代制度という。 このイベント、毎年時期が悪い。 今年はGW 10連休とぶつけてきた。 強気だ。誠意を見せろといわんばかり。 航空券、宿代が高すぎだ… 1回出席して参加単位15単位を得るために、15万円かけた先輩もいた。 田舎

内科学会以外の学会で参加単位を申請するとき、上限は25単位まで。

総合内科専門医を更新するためは「認定内科医 25単位」と「総合内科専門医 50単位」の両方を獲得しなければならない。 つまり資格の更新のための必要最低の単位数は75単位だ。 更新料は5,000円。 ほかの医師資格の更新料とくらべて破格の安さ!さすが、会員数が多いだけある。 ここで、注意点がひとつある。 【日本内科学会主催企画以外の学会の参加で単位申請する場合、上限が25単位と決まっている。】 と更新規約に明記されている。 これがかなり厳しい規定とお気づきだろうか。

資格の更新にはお金をかけない

総合内科専門医の更新には、日本内科学会主催企画の中から50単位を取得しなければならない。 というわけで、日本内科学会主催企画を6つに分類し、取得の計画を立ててみよう。 【日本内科学会主催企画 第一部 必須のもの】 【日本内科学会主催企画 第二部 必須のもの】 【日本内科学会主催企画 第三部 必須ではないがここで取らないとならない】 【日本内科学会主催企画 第四部 必須ではないがほかに機会がなければ出席するほかない】 【日本内科学会主催企画 第五部 必須ではなく狙わない人が多

続・資格の更新にはお金をかけない

というわけで、日本内科学会主催企画を6つに分類し、総合内科専門医の更新単位取得の計画を立ててみよう、の続き。 【日本内科学会主催企画 第三部 必須ではないがここで取らないとならない】 ・日本内科学会地方会 最近の内科学会地方会は、研修医、若手医師の登竜門のようなイベントに変わっているようだ。医師8年目以上の専門医が発表するとやや目立つ。若いテンションとの差に気づかないフリをするのに一苦労。演者としての単位よりも参加5単位をとりに行く。 【日本内科学会主催企画 第四部 必

最終章・資格の更新にはお金をかけない

(前回からの続き) 来年、私は総合内科専門医を更新する。 次年の単位取得の効率化を目的に、作戦を立ててみた。 次回更新までの期間5年間で50単位を日本内科学会主催企画で取得するために、 ・地方会の日程を常に確認し、開催都市に行くたびに5単位ずつ参加単位をとる ・セルフトレーニング問題を暇つぶしで解いて、5単位ずつ参加単位をとる ・生涯教育講演会の日程を常に確認し、開催都市に行くたびに10単位ずつ参加単位をとる ・これで単位が足りなかったら、あきらめて、日本内科学会 総会