写真家・舞台作家の三野新と、いぬのせなか座による、沖縄の風景のイメージをモチーフとした写真集を共同制作するプロジェクト「クバへ/クバから」のアーカイヴです。
制作風景やリサーチ内…
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2020年12月の記事一覧
【symposium2】(Part.7)「クバへ/クバから」第2回座談会(レクチャー2)上演記録「『クバへ/クバから』の写真群と沖縄写真史をめぐって」
(Part.6はこちら) 三野新にとって、その写真は他と何がちがうのか笠井 なまけさん、見ていてどうですか。 なまけ そうですね。前回の三野さんが作ってきたこれまでの作品の話のなかでも出てきましたが、演劇を作る過程の写真を冊子にしてっていうときに、人をたくさん撮影していましたよね。今回、プロジェクトとして沖縄での撮影をしようって話になったのとは別に、このプロジェクトがはじまる以前にすでに三野さんに撮ってもらって共有してもらったものは、すこし、三野さんの撮影するときの意識が
【symposium2】(Part.3)「クバへ/クバから」_第2回座談会(レクチャー2)上演記録「『クバへ/クバから』の写真群と沖縄写真史をめぐって」
(Part2はこちら) 太陽と陰影の島々笠井 都道府県的な区画の「沖縄」ではなくて、その周辺の島々や、さらに外の――。 三野 そうです。そして、その影響を中平も受けていたりする。ここで大事なのが、『自然の鉛筆』もそうなんだけれども、鉛筆(による表現)の材料(としての道具)は人間が作って、これを改めて自然に――東松だったら太陽ですね――に投げ返そうとする。 カメラは、その化学的な写真術は、人間が作っている。けどそれが得られるもの、得るものかな、それを表現する主体は、自然や