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韓国の出生率0.72から考える日本の少子化対策

先日、2023年の日本の出生率が発表されました。
全国 1.20
東京 0.99

東京の出生率が1を切ったことに小池都知事も危機感をあらわにしていました。

しかし、お隣韓国は驚きの0.72
首都ソウルは0.55です。

先進国ではもちろん最下位、世界でも最低水準となっているのです。
韓国の何がここまで少子化を進めているのでしょうか。



原因として考えられるのが、大学進学率の高さによる高学歴化子供を作りたい産みたい人が減少したことです。

日本では十分なお金があるなら子供を産み育てたい人は多いように思います。
それが日韓で出生率1を超えるか超えないかの違いと思うのです。

つまり結婚→出産の流れがあるかないかです。
「どういうこと?」と思われた方もいらっしゃると思います。

実は韓国では結婚はするけど子供は欲しくないという夫婦や、結婚しない「事実婚」のカップルが増えているそうです。
子供は欲しいけどお金が足りないという夫婦もいますが、お金がどれだけあっても子供はいらないと考えるカップルも多いのだとか。
結婚したら子供を作るという流れ自体がなくなりつつあるのです。

ある記事によると、日本では結婚→出産の流れが韓国よりは根付いているため、出生率の減少は韓国より緩やかに進むと予測されているそうです。


それにしてもなぜ韓国人は子供を欲しくなくなってしまったのでしょう。
私は先ほどあげた高学歴化に加え、韓国人の国民性も絡んでいると考えます。

韓国は美容、整形大国であることは有名です。
時に整形は身だしなみだと言われます。
それほどに外見重視の社会なのです。
皆が究極に上を目指すと言いましょうか。
とにかくマイナスやリスクを排除する傾向があります。言い換えれば失敗やリスクを負いたくない人が多いともいえます。
このリスクを負いたくない傾向が出生率にも影響を及ぼしていると思うのです。

「子供を持つこと」「子の成長を見守る」ことは幸せなことだとも思うのですが、「しっかり子育てできるだろうか」「いい大学に出せるだろうか」果ては「子供が道に飛び出て轢かれたらどうしよう」などなど…。リスクなど考え出せばきりがありません。
しかし子供を作らなければそうしたリスクがないのもまた事実です。
少子化はいろんな原因があると思いますが、とにかくリスクを負いたくないことも少子化に拍車をかけていると思います。



韓国の低い出生率の背景から日本が学ぶ部分は多くあります。
日本の若い世代も、リスクを負いたくないと考える人も増えています。日本において子を持つ上でのリスクは「金銭面」が大きいです。
すなわち、子育てするお金が足りないことを危惧するカップルが多いのです。
このリスクをいかに減らすことができるかが、日本の出生率をあげる鍵となるはずです。


妻の母国である韓国の出生率もとても心配です。
同じ東アジアの先進国同士、改善に進むことを願いたいと思います。

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