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#4 あたらしい【朗読図書館】

こんばんは。随分間が空いてしまいました。
原田さんすみません・・!
さっそくプレゼンいかせていただきますね。
ご存知のとおり僕はさいきん朗読に凝ってまして、
朗読ネタでひとつお願いします。

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短いお話を書いて朗読してネットに晒すということを数年前から細々とやっていたのだけど、去年の後半、今年ぐらいから縁あってステージに出させていただいたり、この情勢のもとツイキャスやzoomで朗読イベントを聴いたり参加したりすることが増えたりして、自分の中で朗読ブームが再燃している。今年の1月には原田さんの勤めるメインカラーさんのスペースで、絵と小説の展覧会内での朗読、という濃ゆすぎるイベントにも参加させていただいた。
朗読にもいわゆる読み聞かせ、ポエトリーリーディング、朗読劇とかいろいろな界隈があるようなのだけど、僕はモチャモチャした声とモチャモチャした口調で読むモチャモチャ派。声に出して詩や物語を味わうというのは単純に楽しいので、みなさん気軽にやってみてほしい。
ちなみに僕の朗読はここから聴けます。

ネットで見かける朗読界隈では、詩や物語の自作朗読の他には著作権フリーの青空文庫から作品を選んで読まれているものが多いみたい。
僕も柳田国男の遠野物語が好きでときどき朗読している。いくつもの短い話を収録しているので朗読しやすいということもあるし、文語体だけど文章が簡潔で読みやすい。耳馴染みのない東北の地名がたくさん出てくるのも楽しい。
逆にいうと、自作以外で気軽に朗読してツイキャスなりで配信しようとなると、著作権の問題でなんとなし日本の近代文学に偏ってしまうのが現状だと思う(作品自体の質やなじみ深さという点で選ばれているというのももちろんあるだろう)。

ということで今回の提案なんですが、朗読の原稿になるテキストをみんなで共有する仕組みを作れないだろうか。

Googleドライブでもなんでもいいんだけど、オンライン上で朗読図書館を作る。そこに、たとえばものを書いてる人なら、自分で書いたけど誰か朗読してもいいよ、という詩とか小説をアップする。文芸作品でなくてもいい。日記とか論文とかツイッターとか料理のレシピとか、著作権のないものや投稿する人が著作権を持っていて朗読OK、かつ朗読しておもしろそうなものならなんでも。自分が権利者の場合は利用条件を設けたり、有料販売というかたちも取れる。
読む人はそこから好きなものを選んで、何かしらのクレジットを明示したうえで自由に発表できる。朗読音源は、朗読図書館内の元のテキストに紐づけてたどることができる。
これまで読まれる機会の少なかった作品が読まれたり、朗読をしたことない人が初挑戦したり、そういうチャンスにならないだろうか。

たぶんものすごく雑多なデータベースができて、そこから何が起こるのか、何も起こらないのかはよくわからないんだけど、うまく使えばなにか言葉とか、公共性とかの実験場になるんじゃないだろうかと思う。


・・・という感じです。今回は私欲に走ってしまいましたね。
原田さん、どんなもんでしょうか。

まず朗読についての素直な意見としては、ここ数年【朗読会】という言葉を良く耳にするようになりました。
初めは気にも留めていなかったのですが、幾度となく聞いているうちに、いったいどんなモノなのかな?
と多少気になっていたんです。
そんな中、今年1/18日に開催した【豊島理と14人の小説家展】にて、クリタさん達の朗読劇を体感することになり、正直そのパワーに圧倒されました。
そして面白いと感じたのは、自分で黙読した文章と朗読された音を聴くことの差というのか、感じ方の違いでした。
これまでは、ただ自分で読むか他人が読むかだけのことだと思っていたのですが、これは全くの別物なんだなと認識が変わったんです。
そのような体験をもとに、今回の【朗読図書館】のアイデアを拝見したのですが、書き手の作品が手元を離れて、読み手によって何か別のモノになっていくと考えただけでとても興味をそそられます!
しかもwin-winの関係じゃないですか。
これはマッチングビジネスとしてもありなんじゃないでしょうか。
オモシロそうです^_^

原田


(つづく)

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