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#3 あたらしい【パラパラ漫画】

クリタさんお疲れ様です!
ながらくお待たせしてしまい申し訳ありません!
本当に厳しい世の中になってしまいましたが、とにかくポジティブに日々を過ごそうと取り組んでおります!

そんなわけで、アイデアリレー新しい◯◯シリーズ第3弾
行かせて頂きます!

今回は、実際に作るとどのくらいのボリュームになるんだろう?という心配もありつつ、こんなのがあったら面白いかも?というあと先考えていないネタをご紹介したいと思います。

それは、これまでのコマ割りのマンガ本に動きのあるパラパラ漫画を組み合わせるということです。

例えば格闘漫画だと通常はコマ割りで読ませ、ここぞという名シーンをパラパラ漫画で見せるなど使い方は作者の工夫次第かと。
可能性としてはオモシロそうじゃないですか?

ページの増加を考えると、ショートショート漫画みたいなモノが合っているかもですね。
ダメですか?

今回は以上です!

コロナに負けず頑張りましょう!^_^

原田

はいーありがとうございます!
あたらしいことでも考えながら、元気にやってゆきましょう。

>この連載の趣旨説明はこちら
>前回はこちら


ふむふむ。これは、もしかしたら発明じゃないですか?!?!
よくアクション漫画の戦闘シーンとかでトドメの一撃を見開きでドン!って見せる表現がありますけど、あれをパラパラ漫画でやるってことですよね。コマ割り漫画は静止画の表現で、パラパラ漫画は動画表現。時間の流れ方の原理が全く違うもの同士がぶつかり合う、まさしく異次元な漫画になりそうです。
僕たちはこういうのを「なんかへんな本ができそう!」ってものづくり視点で直感的に面白がってしまうわけですが、じゃあ漫画表現としてどこまで実用的なんでしょうか。

次元を超えた表現ということでいうと、コマ割り漫画の世界でも、手塚治虫なんかは漫画の時空間を揺さぶるような表現をたくさんやってたように思います。漫画に詳しくないのであんまりてきとうなことは言えないのですが、コマ割りの枠線をキャラクターが突き破ったりするやつとかはギャグ表現としていろんな漫画家が使ってますね。
動画の側からそういう例を考えると、「くまのプーさん」のアニメで、ティガーが高くジャンプすると空に浮かんでる文字ぶつかってその文字がバラバラっと降ってくる、みたいな感じの表現があります。これはプーさんの原作が児童小説で、アニメはその挿絵のなかの世界だから、挿絵の上には本文があるんだっていうメタなギャグ(?)になっている。この表現はめちゃくちゃオシャレで僕すごく感動したんですけど、アニメ版の「枠線破り」ですよね。
アニメにしても漫画にしても、そういう次元を超える表現って僕たちが知らないものも含めてたくさんあるんだと思います。その多くがギャグとかユーモアの文脈で使われている気がします。
ちょっと離れて、小説はどうでしょうか。この手の表現は実は小説が一番得意なんじゃないかと思いますが、ぶっ飛んだ例だと全ページが袋とじになった短編集というのが有名。僕は読んだことないですが、これは完全にフィジカルな仕掛けですね。

と、浅ーく思いついたことを書き並べてみましたが、広げすぎてもキリがないので戻ってきまして。
原田さん発案のコマ割り漫画とパラパラ漫画のハイブリッドって、モノとしての面白さはもちろん、漫画表現としても意外とけっこうアリなんじゃないかなーと思いました。
むしろ、これがいけるならいろんなことがOKになりそうです。ビリビリ破りながら読む漫画とか、ページがバラバラになった漫画とか(てきとうに言ってるけど、僕が知らないだけですでに全部誰かがやってるんじゃなかろうかという気がしてきた…)。

ただ原田さんのおっしゃる通り、パラパラ漫画は数秒で100ページとか使ってしまうので、ストーリー漫画の中で実現するのはハードルが高そう。
ストーリーよりもパラパラ部分に比重を置いて、その前後にオマケ的にコマ割り漫画を配置してストーリーと動きを両方楽しめる、という一種の仕掛け絵本的な構成は全然ありな気がします。

これ、いけるんとちゃいますか。
やってくれる漫画家さんを探しましょうか。

(つづく)


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