見出し画像

耳から見る犬の不自然さ

今日は、耳

犬という動物は耳の大きさや形状もさまざま。
形状を大きく分けると
立ち耳 と 垂れ耳
耳が立っているか、垂れているかということです。
柴犬やヨークシャーテリア、先が折れていてもシュナウザーやシェルティーも立ち耳に分類されます。

立ち耳さん

プードルやマルチーズ、シーズー、スパニエル系などは垂れ耳です。ちなみにパピヨンは基本立ち耳ですが、ファレンという垂れ耳の子もいます。

垂れ耳さん


耳の役割は、言わずと知れた「聞く力」
この聞く力の強弱によっても個体の性質は変わると考えます。
野生下では大きく立てた耳によって、より遠くの物音を敏感に感じとり
いち早く行動することが生死を分けます。
警戒心が強いということは、野生では生き抜く力に優れていると言えますが
ペットとして生活するには、この能力が高いほど生活しづらい環境となっています。皮肉。
音に敏感に反応する子は警戒して吠えることもありますが、
これを無駄吠えと括られ、矯正させられることの不自然さよ。

矯正しようがしまいが飼い主さんの自由ですが、
人間が作り上げた不自然さ故の「矯正」であることをお忘れなく。



高齢化してくると人間も動物も耳が遠くなりますね。
これは生き抜く力が年齢と共に低下していると言えます。
危険を察知できなくなれば、命の危険にさらされるリスクは当然高まります。
五感が鈍くなり外部からの刺激が少なくなると、
脳も退化し、やがては自分の世話もできなくなるのは世の理。
ここに抗おうがどうしようが飼い主さんの自由。
ペットとして生きるとはそういうこと。


耳の形状から健康面を見てみると
垂れ耳さんは耳に蓋をしている状態なので蒸れやすいと言われます。
外耳炎などになりやすい環境がここに一つ。
ただ、垂れ耳さんでも耳の綺麗な子はたくさんいますので、悪化要因の一つとしての垂れ耳です。

長毛種は耳の中にも毛が生えてきますので、更に蒸れやすく菌も繁殖しやすい環境にあります。
最近はどうなのかわかりませんが、その昔、耳毛は綺麗に抜いたものです。
犬は嫌がります。これをやると耳を触られるのを嫌がるようになり、いざという時に触れない子になるケースも。
今まで何百頭の耳毛を抜いてきた私は、非常に罪深い。無知とは罪。

自分があらゆることで無知だったが故に、多くの罪を犯した。
でも、贖罪ではない。

この不自然な動物と不自然な概念、
コントロールを「愛情」として与える無知と共に今日も生きよう。
なんのこっちゃ。

love












全てのペットと飼い主に幸あれ。
love

https://inu-koe.amebaownd.com/