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マズルからみる犬の不自然さ
今日は犬のマズル(口吻)について
犬という動物は
犬種によって体や顔にかなりばらつきがあります。
それが個性となり、人間がペットを飼う際の
「お好み」の一つとなっていることは周知の事実。
マズルの長さも多岐に渡り
マズルの長い犬種からほとんど長さの無い犬種まで様々。
因みに、
マズルというのは人間でいう鼻筋にあたる部分かと。
マズルの長い犬種
ボルゾイ、アフガンハウンド、イタリアングレーハウンドなど
サイトハウンド系はこのタイプが多いです。
ダックスたちも長い方ですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1679040182731-vBvFKYjxmo.jpg?width=800)
マズルの短い犬種
ブルドッグ、フレンチブルドッグ、
シーズーやペキニーズなど中国原産の犬種も多めです。パグも。
日本犬では狆(ちん)
![](https://assets.st-note.com/img/1679040308509-Sq9dHgObaw.jpg?width=800)
で、
長い犬種はマズルが長いことでの弊害というのは、あまり聞いたことがなく
私自身出会った記憶がないのですが、
短い犬種
これは弊害が大きいです。
生まれつきなので、付き合って生きるしかありません。
短頭種(たんとうしゅ)と呼びます。
短頭種は
呼吸による体内の換気がとっても苦手なのです。
犬は体に汗をかかない動物なので、体温調節を呼吸で行います。
(足裏には汗腺がありますが、体温調節のためではありません。)
暑いとハアハアと激しく呼吸するのはそのためです。
短頭種はこの時も換気が上手くできないため、体温が下がりにくいのです。
=熱中症になりやすい
鼻つぶれさんが暑さに弱いというのは、この原理があるためです。
例年ですとGWくらいに急激に暑くなる日もありますが
今年は気温上昇の波がちょっと早い気がしています。
短頭種さん、お気をつけてください。
言わずもがな
犬は人間より体高が低いため、地面からの照り返しを受けやすいです。
人間には快適な気温でも
アスファルトや石畳のような地面近くは温度上昇が早いので、ご注意を。
ハアハア言い始めたら短頭種さんでなくとも
危険サインと思って、よく観察しましょう。
万が一、
舌を巻いて呼吸が荒いほどになってしまった場合は、
濡れたタオルで体を拭いて気化熱で冷やしてあげたり
お腹や内股(太い血管が走っている部分)を冷やすようにしてください。
地肌を濡らすのがポイントです。
シーズーやペキニーズなどの長毛種(毛が伸びる犬種)は、
刈り込んであるお腹など肌の出ている場所が良いでしょう。そもそも夏は丸刈りを強くお勧めします。
ただし急激な冷却はNG(キンキンの保冷剤を直接お腹に当て続けるとか)
口を開けての呼吸が治ってくれば
体温上昇も和らいできた証拠ですので、目安としてください。
全てのペットと飼い主に幸あれ。
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