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物悲しい熱量に滾ってしまう、2(ツー)というバンド
この前会社で「最近音楽って何が流行ってるん?」って聞かれて、びっくりしたんですけど、「YOASOBIは知ってるけど、ヨルシカはわからん」って言われたんすよ。
瑛人はとりあえずみんなわかってるっぽいんやけどさ、YOASOBIすら微妙で、ヨルシカなんて誰も知らんって感じやったんすよ。それもみんな30代前半ですよ?音楽の市民権なんてそんなもんなんでしょうね。
そこで俺は言いたくても言えなかった押しのバンドがいくつかあるんですけど、今回紹介したいのが、「2(ツー)」って言うバンドなんですよ。
きっとあの場で「2(ツー)」なんていっても、小学生に相対性理論の説明するくらい、地獄みたいな空気になったと思いますがね、このバンドが熱くて物悲しくて、超良い温度のバンドなんですよね。
2020年の7月にベースが抜けてしまって、今は3人のバンドになってしまいましたが、2017年からコンスタントに音源も出していて、2019年のROCK IN JAPANに出演したり、まぁまぁ有名なバンドのツアーに参加したり、バンド界隈ではそれなりに売れているバンドでございます。
それもそのはず、このバンドのボーカル古館さんが前にやってたバンドがThe SALOVERS。古参のバンド好きの人はこっちのほうがしっくりくるんやないでしょうか、ライブハウスに来てる人で知らない人は居ないくらいの、有名バンドが前身なんですよね。
言わずもがな、SALOVERSもめちゃめちゃ良かったんですよ。
リンクを貼ってるオールド台湾が一番有名な曲なんですけど、「ライブ行きてぇ」って心から思える、キャッチ―でぶち上る曲なんすよね。
そんなバンドを前身に持ってる、古館さんのバンドですから悪いはずはないんやけどさ、2(ツー)になって良いところってのが、そのキャッチ―さに物悲しさが入って、深みが出てる所なんですよね。
このライブ映像なんて、キャッチ―さと物悲しさが入ってパワーアップしてる極みのような動画ですよ。
バンドマンとして生きていく古館さんの悲哀に近い叫びと、泣きのギターリフ、SALOVERSの熱量をそのままに、深みを増した最高のライブ動画になってるんですよな。
このDAY BY DAYもそうですわ。
正直このライブ映像は、サビで声が出てなかったり、粗さはある感じではあるんですよ。でもそれがええんですよね。滾るんすよ。熱量で押し切ってる感じがさ、見てて熱くなるんですよね。
それでいて歌は、バンドマンの結構悲哀のある歌詞の曲が多いんですよ。このDAY BY DAYって曲もそうですよ。
おんなじことの繰り返しは飽きたと言われて
新しい挑戦も昔がいいといわれるんだろう
愚痴を吐かずにやれよ
もう振り回されたくないんだ
じゃあ他何できるの
別にないけどね
DAY BY DAY
歌え歌え
しょうがねぇ
俺らが完成する日なんて永遠に来ないんだろう
結構えぐい事言うてるんですよ。これを爆裂の熱量でそれでいて楽しそうに歌われたら、もう右手を掲げる他ないやないですか。最高やないですか。
ちなみにですが、ボーカルの古館さんのお父さんは、あの古舘伊知郎さんです。
単純に音楽を楽しむうえで、別にそんな情報は無くてもいいのかもしれません。ただどんな興味でもいいから、俺は多くの人にこのバンドの曲を聴いてほしいんですよね。
一応家族構成が入ってると、より鮮明に入ってくる曲を貼っておきますので、この曲とルシファーのライブ映像、この二本だけでも見ていただくことは、叶いませんか?
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