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普通も常識も

「普通」「常識」
よく聞く言葉ですが、個人的にはあまり使わないようにしています。

「風邪」「ストレス」これらもめちゃくちゃ便利な言葉で、誰しもが1度は口にしたことあると思う。医者ですら『風邪やね』『ストレスやね』って言う。正式な病名ではないけどね。わたしもめちゃくちゃ使う。

それと一緒で、「普通」「常識」って言葉も便利なんやと思う。他の言葉で説明するのが困難だったり面倒でこれらの言葉を使うのではないかと。

日本語教師の資格を取得するため日本語の勉強をして以来、日本語に興味が出て言葉の勉強(語彙や敬語など)を今も趣味程度だが続けている。

学童で子どもたちと関わる中で、「普通」や「常識的に」という言葉を使って説明したい場面があるが、絶対に使わない。他のスタッフもそれは意識している。ただ使わん説明って難しい。語彙力試される。もっと日本語勉強せねば。

普通も常識も人の数だけある。(あと、真実も)そう思っていると安易に使えない。押し付けたくないし、押し付けるものでもない。広い視野でいろんな人がおる、いろんな考え方があることを知っていほしいし、わたし自身忘れたくない。

たまに人生にえらく悲観的なことを言う子がいる。『悲しくなるからやめて』と言うが…。そんな子への声かけもすごく悩む。『わたし37年間遊んで暮らしたよ!仕事しながら遊んで暮らすことはできるから!』と何言ってんだか、励ましでも何でもない言葉がとっさに出た。ふーん。とその場を去っていくその子を見て、いたたまれない気持ちになった。あぁぁぁ。もっと違う言葉があったよねぇぇぇ。でも思いつかなかった。瞬発力ください。

全ての正解は本人にしかわからない。同じ声掛けでも正解の子と間違いの子がいる。その子にあった声かけが必要なわけだが、ムズイ。これは子どもに限ったことではない。職場の同僚、上司、外で出会った人、友達、家族。話す相手すべて違う人なのだから、声のかけ方は変わる。

これを考え始めるといつも着地点迷子になり、難しい。で終わってしまう。でも結論、やっぱり読書なんやと思う。どこまで行っても誰かの語彙力をいただき吸収するしかない。それはネットで検索じゃ無理。生きた言葉を読んでなるほどそんな言葉の使い方ね。と学ぶしかない気がする。知恵も知識も言葉も無限に吸収できる最高の媒体。それが本。(なんか宣伝みたい。)

昨年から意識して本を読むようになったがそれでもなんやかんや理由をつけて読まない日もある。今年はもう少し真剣に本と向き合い、言葉と知識をたくさん吸収したい、いや、する。

そして「普通は~」「常識やん」に変わる説明がするするできるように、わたしはなる。


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