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読書(2020/5/4):胎界主初見実況ログ(第二部二幕)第八話『親方料理師ハナ・コオ』

(注:Twitterの該当箇所の過去ログ。誤字脱字等修正済)

第八話『親方料理師ハナ・コオ』

久しぶりに胎界主初見実況、第二部二幕第八話『親方料理師ハナ・コオ』、行きます。 #犬界主

ハッグのところの純バンシーたち、髪を切って売った金で(カツラの素材にでもするのかしらね)飲食店でアイスクリームを食べている。女性のオルク人が作っているようだ。このオルク人の女性が表題の親方料理師ハナ・コオのようだ。 #犬界主

純バンシーの労働環境を改善してくれたピュアたまだが、ハナさんはピュアたまがどうも苦手なようだ。まあ怪しいし、不気味だし、見透かしたような態度で、絶対に自分が悪いとは認めないしな…と思いきや、別の理由があるようだ。 #犬界主

ハナさんはハオウくんのことが好きで、ハオウくんを修羅道に導くピュアたまに抵抗がある、ということが伺える。あー、なーるほどなー… #犬界主

純バンシーの軽薄なリルリニス、とっとと交配せえとか情緒のかけらもないことを言い出す。純妖精は微妙な情緒を解さない、とハナさんは文句を言うが、純妖精に言わせれば人間との混血存在こそいちいち面倒臭く見えるようだ(ある話だ) #犬界主

オルク人なんて誰でも一緒だろ、とリルリニスは平然と言うが、恋する乙女に何たる言い草だ。ハナさん、全然違う、と食い下がる。まあハオウくんは確かに他と違うやつだが、頑ななやつでもあるから、辛い恋だと思うよ… #犬界主

リルリニス、安易に自分が恋のキューピッド役をしてやろうというが、えー大丈夫かよ…あのミスリル銀やロゼッタ煉瓦やオリハルコンよりも堅物のハオウくんに、彼女の軽いノリが果たしてどんだけ効き目あるんだろう。無理では…? #犬界主

ハナさんはピュアたまのシマの人のようだが、ピュアたまというよりその周辺の人と親しいようで、ピュアたまその人とは距離があるようだ。ここがピュアたまの側に居るハオウくんとは違うところなんだろうな。でもハナさんはハオウくんが好き。わー面倒なことになりそう… #犬界主

一方、テンションダダ下がりになっている稀男とルーサー。派遣場にも来ない。稀男はピュアたま(や懐かしのハウスマン)の「運ぶ力」を、そもそも現場対応レベルではなく遭遇自体を回避するほど強いと見て、かなり深刻にとらえている。 #犬界主

また、ピュアたまの落ち度はアラスカの人体実験くらいで、その論拠を片付けられた以上、もう付け入るスキがない。ピュアたまは自分の正しさを本当に心の底から信じている化け物だ。このまま正面衝突したらメチャクチャになる。と、そこまで稀男は思い詰めている。 #犬界主

アスちんはそんな鬱モードの稀男たちを見かねて、ハン=バーグに二人と金を託して何らかの気晴らしをさせるよう言って、自分が金を稼いでくる、と言い出す。えらいなあ。でも大丈夫かジャリボーイ…お前よく間抜けするからな… #犬界主

カリテさんとリースがやってくる。モンド国の第一の都・セレの親方手配師(ドナルグ?)が、第四の都・ヨウ(ここ)の親方手配師のモーグの追放と、ヨウへの勢力拡大に失敗したので、自分でセレの居住地拡張事業を進めているが、死傷者が出ているようだ。そこにリースは配属となるとのことだ。 #犬界主

ソロモンは稀男が動かなくなったせいかまーた苛ついている。どうも運が去っていきつつあるのが傍目にもわかる。明らかに良くない流れだ。(それはそれとしてなぜか八つ当たりでボコボコになっているモンド人たちかわいそう) #犬界主

一方、ピュアたま、ソロモンを分析している。先日ソロモンが全切れして何もかもメチャクチャにしようとしていたが、やはりあの時こっそり見ていたピュアたまによれば、ソロモンは最後の引き金を引く覚悟はないという。まあそうだろうね。そういうやつだよあのジジイは。 #犬界主

ソロモンは当然の布石として悪魔勢力をも操作していて、逆らうリスクのあったベールゼブブの上司にあたる派閥の長・ベール大主を傀儡にしていて、ベールゼブブが死んだ後も動きはない。(実はメフィストフェレスにも逆らうリスクがあるが、それはピュアたまは把握していない可能性が高い) #犬界主

ソロモンはアスちんを動機づけるために復讐劇を仕組んだが、稀男にはそんな不毛な復讐に乗る謂れはない(復讐が不毛なのか、仕組まれた復讐劇が不毛なのかはわからないが、些事に興味の乏しいピュアたまにとっては復讐自体が不毛に見えている気がする) #犬界主

アスちんが稀男を動かせず、ピュアたま殲滅に失敗したら、次に殲滅部隊がやって来たところで、もうピュアたまのロックヘイム胎界化は終わっているだろう、とピュアたまは言う。ということはあれか、そろそろピュアたま的にはもうゴールが見えてきているということか? #犬界主

ピュアたまが示唆するには、そろそろもう時間はなさそうだ。だが、ハン=バーグは稀男とルーサーを連れてドヴェルグ人キャバクラでイカ刺しをつまんでネプリ酒を飲んでいる。おい! 大丈夫か! 大丈夫じゃないな…しょうがない。まあそんなわけで、また続きは後で。 #犬界主

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胎界主初見実況、第二部二幕第八話『親方料理師ハナ・コオ』、続き。 #犬界主

ドヴェルグ人キャバクラで飲んでいるハン・バーグと、そこに連れていかれた稀男とルーサー。というかロックヘイムにもキャバクラがあるのかよ! 客観的には接待を受けているわけだが、ほとんどネプリ樹液の酒とアンモニア臭いイカ刺し。俺はちょっと無理そう… #犬界主

ドヴェルグ人キャバ嬢、ヒゲに見えている部分はヒゲじゃなくて覆面の境目なんだろうな。一瞬ビビったよ俺。おばさんであろうポテさんと、若そうな名称不明のお姉さん。この前の暗殺師のお姉さんに加え、ドヴェルグ人女性の描写が増えて来た。 #犬界主

何だかんだ言って酒が入ってスッポンポンで歌を歌ってご満悦に見えるルーサー。すかさず果物と特級酒を勝手に追加するポテさん。さすが。しかし稀男は沈んでおり、若いお姉さんが話し相手になってあげている。#犬界主

稀男はまたしてもふざけたことを言っているが、お姉さんはプロなので、稀男が疲れ果てていることを見抜く。ヤケの稀男が求めた膝枕にも応じる。稀男オメーよう、キャバクラでそういうことすんなよな。というか、お姉さん、偉いなあ。かつて稀男がやめた「親切な人」だ… #犬界主

ルーサーは実際にはヤケクソで歌を歌っていただけで、正直言うと文句タラタラだった。で、ビックリしたが、ハン・バーグ、独身ではないらしい(じゃあキャバクラに行くなよな)。二人に金を置いて、夢見場でルーサーの見たがっていた淫夢でも見てろという。そういや夢師がいるんだよな… #犬界主

場面は変わって、(確か)転送場の従業員の娘・サエナ、(確か)精獣による旅客業の駆け出しの魔法則師の青年・コオヂ、そしてその彼女の施療師の娘・ヤルネ。親しい関係のようだ。 #犬界主

ヤルネは酸っぱい果実をバクバク食っており、サエナやコオヂは食えない。ヤルネの妊娠を疑うサエナだが、司神アトン=イブの「いのち」の戒律のせいで本番行為をすると戒律で死ぬこともある施療師がそんなことするわけがない。 #犬界主

ヤルネの上司の親方、慰安師の資格も持っている(セックスワーカーの国家資格?)それで女性のみを相手にしており、「そっちの道」ということはこの親方自体も女性のようだ。コオヂは穏やかではないが、ヤルネは「それを振り切って君を選んだんだぞ」と言う。 #犬界主

ああ、コオヂとヤルネ、恋愛関係なんだな。そして、生殖に結びつくレベルではないものの、肉体関係はあるようだ。馴れ初めはなんだろう。一見頼りなく、仕事も駆け出しのコオヂだが、何かヤルネには琴線に触れるようなところがあったんだろうか。 #犬界主

しかし、前の人の話はやめなさい。まあヤルネの中では「コオヂが前の人である親方より好き」という文脈なんだろうが、前の人の影が、ふつうのパートナーシップの一対一性に濁りをもたらすし、値踏みを前面に押し出すことになって、値踏みされた方はトロフィー扱いされて穏やかじゃないからな… #犬界主

カリテさんとは別の人らしい親方。さすが親方レベルは一味違うタマだ。転送場のクンサカ親方もいい人だが、多分向こうの美意識でも美しくなく、才能はあるがバリバリやるタイプにも見えないし、サエナの目からは魅力的ではない(ムゴイがよくある話だ) #犬界主

で、サエナの目からは子供のアスちんやニス(バンシー人の虚弱体質身体障害者)の稀男や褐色肌の純人間は「問題外」らしい(ムゴイがよくある話だ)。こいつら。しかしそこに、沢蟹を踏み潰し、カワイイ邪悪生物がやってきた。ガルウ! (あっこれ最低1人死ぬな) #犬界主

どうやら『親方料理師ハナ・コオ』、今回はロックヘイムの住人たちの性と色の話に踏み入ろうとしている、のでしょうか(後で淫夢の話になるみたいだし)確かにそれは考えたことがなかったな。ふーむ。 #犬界主

ということで、『親方料理師ハナ・コオ』、今日はここまでとします。ご清聴有難うございました。 #犬界主

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胎界主初見実況、第二部二幕第八話『親方料理師ハナ・コオ』、続き。 #犬界主

でっかい黄色い塊に触手が生えているヒュドラ(確かに海の生き物のヒドラに似てないこともない)を一人で駆除するアスちん。そういやそういう説明がちょろっとあったな。 #犬界主

しかし、ヒュドラの体液による汚染で海亀の養殖場がメチャクチャになっている。アスちん失敗の巻。依頼人の養殖業者は親で大人なので、子供のアスちんに怒りをぶつけたりはしないが、子供たちはふつうに悪口を言う。キレかけるソロモン(またかよこのジジイ) #犬界主

場面は変わって、やはりガルウに殺されて死体になっているヤルネと、殺されかけているコオヂ! あっ死んだ。サエナ危うし! と思ったらレイミアに良く似た弟のレムレスがガルウを念力ビンタですっ飛ばし、サエナを逃す。骸者が協定違反して昼間に暴れるなバカ、面倒になる、ということらしい。 #犬界主

レムレス、ガルウを諭す。今しばらく神輿であるピュアたまは骸者たちの活動を抑える方針であるようだ。よく我慢できてるな骸者たち。それもこれも骸者たちの力の本元である死の司神をピュアたまに降ろさせるためだ。 #犬界主

ここでガルウが安易にピュアたまを殺したら、いつも怒っているデカトンやレイミアやレムレスや、怒らないが怖いデュラハンが怒るという。前に出た名前の面子だ。 #犬界主

死の司神(文脈からオシリス=ハデスというやつか?)の陪神であるアヌビス=タナトスが一緒に降りてくれば、ガルウは(おそらくアヌビス=タナトスの四大神獣である)兄たちに会えるかも知れない。それまでの我慢だ、とレムレスは諭す。 #犬界主

反りの合わないレムレスとガルウ(同じ骸者だがヴァンパイアと狼男で違う)だが、根本的に同じ性向がある。人を殺すことを考えると興奮して乳首が勃起するところだ(あまりにも最悪な共通点)逃されたサエナ、追撃で狩られる! 本当に最悪だよ…ガルウは当然だし、レムレスも鬼かコイツ… #犬界主

さて、転勤になったリース、新しい配属先、都・セレの施療院で四苦八苦している。親方手配師ドナルグの無理な開拓のせいで、野生の傀獣による死傷者が続出し、施療院は今まさに鉄火場だ。基本的には徒弟治療師であるリース、足手まといになっている。 #犬界主

セレの施療院の親方治療師であるリモノさん、軽々と仮死者を蘇生させる。たぶんこの人かな、百合ハーレム親方は。足手まといのリースに、チビッコ先輩治療師ゼントは苛立ちを隠せない。 #犬界主

ゼントはリースを詰める。オメー実績詐称してねーか。まーそりゃ疑うわな。リース、アスちんの蘇生に再現性がないことを理解していて、解毒しただけで息を吹き返しただけかも知れないと言う。ゼント、クソデカため息を放つ。鉄火場に無能な厄介者が来た。 #犬界主

まー鉄火場だから無能が来たら困るのはそうなんだけどよー、そもそもその話確認するの、明らかに配属前にやれや。人事なんて大きなことをするんだから、まず面接とかヒアリングとかしろや。と思っちゃうぞ。 #犬界主

しかも、リースの配属を決めたの、どうやらゼントも関与していたらしい。リモノに楽をさせたいがためだ。おいー。ますます、確認してから雇え、に尽きるすぎる…責任のある立場の古株が、組織人事でいい加減をするなよな。鉄火場なんだろ…お仕事組織なんだろ… #犬界主

この前、『親方料理師ハナ・コオ』、ロックヘイムの住人たちの性と色の話に踏み入ろうとしているエピソードなのではないか、と書いていたが、このパートは死の臭いが濃い。予想していたより数倍は複雑で面倒で厄介なエピソードなのかも知れない。 #犬界主

ということで、『親方料理師ハナ・コオ』、今日はここまでとします。ご清聴有難うございました。 #犬界主

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胎界主初見実況、第二部二幕第八話『親方料理師ハナ・コオ』、続き。 #犬界主

さて、夢見場で淫夢を見に来たルーサーと、ついてきた稀男。ルーサー、淫夢のプロであるおっさん夢師に連れて行かれる。うわーん。嬉しくないよー。 #犬界主

おっさん夢師・ササヤンにサッキュバス・クリムの話をしたら、その淫夢を見せてもらえるという仕組みらしい。そういやクリムとやっていたよな。他の女と付き合っていても(クソ親父のレックスに寝取られたりしたり何だりで)結局はクリムが忘れられないようだ。 #犬界主

セレの施療院。リモノ親方、リースを慰めつつ流し目で落とそうとするが、そもそもリースはリモノが百合ハーレム親方だということを知らないし、そんなことは思いもしない。単純に仕事が不甲斐ないので凹んでいるだけだ。お互い力になれそうにねーな… #犬界主

稀男は淫夢を見にきたわけではなく、なんか短編小説の夢を見せてもらうことになった。ロックヘイムには作家がおらず(だからピュアたまのイソップ寓話にも割と強い効き目があるんだろうな)、ソロモンヘイムの作品を翻訳して写本しているらしい。 #犬界主

そもそも管理者リョース、印刷技術の導入を忌み嫌っていたらしい(まあソロモンヘイムでもインパクトのある技術だったからね)。リョースを説得して写本を制限付きで普及させたのは…なんと翻訳師をやっていたピュアたま! (イソップ寓話の翻訳でもやってたのか?) #犬界主

そうか、ピュアたま、陰に陽に働きかけているわけだ。陰にだけだと本当に「得体のしれないテロリスト」だが、陽でもやっていたら「交渉の余地がゼロとは限らない政治運動家」になるからな。そしてリョースも剛の殲滅部隊だけではなく柔の放置をも行っているということか? #犬界主

稀男、笑顔でピュアたまを「良い人」と表する。えっ…どういうことだ…? もうピュアたまと事を構えるのイヤんなってるから、「ピュアは倒すべき相手ではない」ということにして、その信念を合理化したい? そうなのか? だとしたらだいぶ参ってるな。大変だね稀男… #犬界主

またソロモンinアスちん、カリテさんと二人で瞑想ファックスしている。ソロモン、だいぶキレている。そしてベールゼブブのせいでピュアたまがソロモンを認識できてしまっていることを見抜く。(かなり被害妄想込みで) #犬界主

ソロモン、稀男に動機を作るべく、「誓約者どもを壊し続けてやる」とか考え出した。おい! (ルーサーとか危ない)もちろんこれは稀男が危機感からの動機を持つ前に、稀男が凹んで潰れる可能性も高い。(ファックスで壊され潰されかけているカリテさん本当に可哀想。大変だねカリテさん…) #犬界主

さて、なんと場面は魔界に切り替わる! 久しぶり。失敗続きの魔王ベリトにナメた口を利く魔王フルカス。しかし、階級表ではベリトは昇格、フルカスは降格、上下関係は逆転していた。フルカス、蒼白になり謝り倒して立ち去る。まあ「ナメられたら殺す」の世界では階級表はすごく大事よね。 #犬界主

実際のクリムさんとレリムちゃん、一応派閥は別だが、一応それなりに仲良く会話しながら歩いている。ベリト、昇格のためメフィストフェレスに謁見するらしい(靴を食らわされることを恐れているので笑う)。クリムさんとレリムちゃんも謁見があるので、一緒に行こう。 #犬界主

どうやら最近はメフィストフェレスが自我崩壊の危機にあると噂されているらしい。なんかあったら助けてやれる、とベリトは嘯く。家父長的騎士精神~(やめろ)。メフィストフェレス、確かになんかヘラヘラしながら横になっている。やばそう。 #犬界主

メフィストフェレス、趣向で模造茶室でもてなす。皆椅子に座っている。床に座るという発想はない。たましいを持たないメフィストフェレス的には侘び寂びの価値観は「狂った概念としか思えん」らしい。何せ天井にシャンデリアがあるんですよ…千利休とか見たら発狂しそうだ。 #犬界主

ベリト、故ベールゼブブの上長・ベール大主からの伝令を報告する。メフィストフェレスはベールゼブブの専有胎界に出入りしている。メフィストフェレスにとっては唯一のソロモン情報の痕跡だ。が、「入るな」と言われ、動転する。「正式に手続きを踏め(ば入ってもよい)」てんで、少しは安心。 #犬界主

次、レリムちゃん、副王ルキフグ大主からの伝令を報告する。この前みたくメフィストフェレスがリョースに何度も謁見要請を試みているが、リョースがルキフグ経由で苦情を入れてきて困っている。「いい加減にしろ」だそうだ。ニコニコしているメフィストフェレス。怖い… #犬界主

最後、クリムさん、メフィストフェレスの上長であるベリアル大主からの伝令を報告する。「上長である自分にも報告できない心配事があるのなら、独りで抱え込まずクリムにでも伝えればいい」と。(婉曲な「部下なんだからテキパキ報連相しろバカモノ」という怒られにも聞こえてしまう…) #犬界主

メフィストフェレス、泣きそうになる。ビビる三柱。まさか自我崩壊の兆候か!? (ベリトが隣のレリムちゃんの手を取って逃げようとしているようにも見える。そこはちゃんとしているなあ)ここでメフィストフェレス、ソロモンがベールゼブブをぶっ壊したことをぶちまける。ウワー! #犬界主

メフィストフェレス、ベールゼブブがピュアたまに接触し、裏取引したことまで突き止めたらしい。つまりはソロモンの敵であり、ベールゼブブの遺志を継いだ自分の味方ということでもある。そういう判断だ。(ピュアたまはメフィストフェレスの意志まで知ってるかどうかわからんが) #犬界主

要するにピュアたまにしばらくやりたいようにさせて、あわよくばソロモンを倒させ、ダメでもソロモンを持久戦で凋落させ、最終的にダメならソロモンをロックヘイムごと封印すればよいのだ! (ベールゼブブの言ってたやつだ)私はもう知らん! これが最適解だ! 以上! #犬界主

ここはメフィストフェレスの専有胎界だから、ソロモンには聞こえてはいまい。それどころかやはり認識ロックのせいで三柱にもなーんも聞こえていない。三柱、メフィストフェレスが何か話をぶちまけると見せかけて押し黙っている、狂的なムーブをしているようにしか見えていない(ムゴイ) #犬界主

もうベールゼブブの専有胎界には立ち入らない。リョースにも謁見要請しない。ベリアル大主には「杞憂は晴れた」と伝えてくれ。(発狂した顔で)すべて世は事も無し! 悪魔に禁じられている「嘘」ではないギリギリの「演技」だ。大変だねメフィストフェレス…(事実相当参ってはいるだろうな) #犬界主

クリムさん、偉い上司でありベリアル派の大物であるメフィストフェレスが、やはり壊れつつあるのだと判断し、よよよ、と泣いている。クリムさん可哀想。メフィストフェレスの演技を真に受けているとはいえ、まあお気持ちはお察しします。大変だねクリムさん… #犬界主

そんなわけで、いやー、久々に魔界の懐かしい面々に会えて嬉しかったですね。しかし、この様子では、魔界はロックヘイムでの稀男たちの物語とはさしあたりかかわりあいにならない方針である、というための描写なんだろうな。 #犬界主

ということで、『親方料理師ハナ・コオ』、今日はここまでとします。ご清聴有難うございました。 #犬界主

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胎界主初見実況、第二部二幕第八話『親方料理師ハナ・コオ』、続き。 #犬界主

夢師のお姉さんに短編小説の夢を見せてもらった稀男。面白かったそうだ。と、色んな種族の子供たちがやってくる。別室で魔法則師養成場もやっているようだ。夢師のお姉さんはお手伝いをしているようだ。稀男、なまはげの顔で子供を驚かせたりしている。またかオメー。 #犬界主

稀男、ドヴェルグ人の少年と出会う。ニスの稀男に驚くが、生理的嫌悪感をむき出しにはしない。出来ておる喃。ドヴェルグ人であることを嫌っていて、(魔法則の得意な)アールヴ人に憧れているようだ。自分の種族を嫌っちゃいけないよ…でもこの子なりの潔癖さもあるんだろう。難しい年頃だね。 #犬界主

アールヴ人はこんなところではなくアルティリスで高等教育を受けているという(アスちん、そういうことか? しかしアスちんは魔法則を体系的に習得する前はキナモムムで仕事してたし、ハッグと対立した以上、ロックヘイムで高等教育受けたらハッグに拉致・監禁・密殺されかねないんじゃ…?) #犬界主

稀男、たった一人でも任務をやっていく気のアスちんを、ここの学校の先生にすることを打診する。自分はもう任務をやる気がない。とはいえアスちんを一人で空回りさせるわけにはいかない。アスちんに任務じゃない新しい道を示して、これで誰にも任務の話は降りかからなくなる、という魂胆か? #犬界主

ルーサー、ヘヴ人門番のゴルロたちと遊ぶという。稀男は金を全部渡す。自分は遊び回る気になれない。夢見場は楽しかったが、もういいという。ルーサーも淫夢の後の虚しさが激しいらしい…が、これから性風俗に行くそうだ。オメーよう… #犬界主

さて、稀男としては任務をやる気はもうない。ソロモンヘイムに帰るつもりだ。ルーサーは稀男とリースをくっつけてやりたいようで、一緒にソロモンヘイムで暮らせばいいじゃないか、という。が、稀男はそっちにも興味がない。ルーサー、音を上げて行ってしまう。難しい顔をする稀男。 #犬界主

アスちん、転送場の責任者であるクンサカに相談を受ける。受付のサエナが帰らない! そういやガルウとレムレスに狩られようとしていたんだった! アスちん、興味なさそうだが、シルフを飛ばして探させる。よかった! だが、クンサカ、ンチャボコのこともあり、アスちんを内心恐れている… #犬界主

駆除任務で若そうなドヴェルグ人手配師と、駆除師パーティーたちが揉めている。ダルいから手配師をバラしてふけようとしているようだ。レベル低そう。だが、そんなことしたらもう鄙にも都にも入れなくなるんだからな、と手配師は脅す。ブツブツと任務をするが、全滅するパーティー。あーあ… #犬界主

稀男、トイレの近くに勝手に居座り、庵を開いて辻説法をしかけるとかふざけたことを始める。虚無~…そこへアスちんがやってくる。ヘマこいたんで仕切り直しだ。また殲滅任務再開! しかし稀男はやる気がない。アスちんもそんなことやめて、学校の教師でもやれば、と言い出す。 #犬界主

ピュアたま(とソロモン)以外は誰も真剣味がない。真剣にやっているピュアたまを止められるわけがない。アスちんとて単に引くに引けなくなってるだけでは? そう冷たく突き放す稀男。構図からだいぶ立ち位置の距離感を感じる… #犬界主

カリテさん、発情しておかしくなりつつあるの巻。マズイマズイマズイマズイ。あと、後述するが、セレの施療院で人間関係的仕事的に参ってきているリースをも追い返してしまう。マーズーイー。 #犬界主

駆除師パーティーの、俺TUEEE赤と桃黄黒謎のレンジャー、うまく駆除任務をこなしている。そこへノコノコとやってくるアスちん。手配師ダーグ、重複派遣で無駄足だったな、と鼻で笑う。ひっでえ。というかモーグ親方どうしたんだよ。もうアスちんたちに期待できなくなってきたから見捨てた? #犬界主

善人の赤レンジャーたち、アスちんを誘うが、アスちんはお断りする。既に仲間がいる、と答えて。しかし、レンジャーたちが去っていった後、アスちんは呟く。今までも独りでやってきた。あっ辛い。「都会(まち)の人ごみ肩がぶつかってひとりぼっち」ってやつだ(微笑みの爆弾) #犬界主

んで、モーグ親方を詰めるバーグとアスちん。モーグ親方、弱弱しく、セレのドナルグ親方の妨害工作を語る。困ったことになった。本部に掛け合うので、一時休業だ。しかしそれではやる気のアスちんは困る。 #犬界主

モーグ親方、本部との交渉中のクエストとして、封印塔の話をする。だが、どうやらこの前の封印場のように、魔法則が使えなく仕組みがあるようだ。じゃあアスちんはヘッポコになってしまう。モーグ親方、行くなら皆と仲直りしてくれ、という。 #犬界主

当の稀男、例のトイレの近くで本を読んでいる。あれか、ソロモンヘイムから持ってきた荷物か? 48ページで止まっている(たましいの47の力の先っぽいポジティブな意味合いと、そこから進めないネガティブな意味合いを同時に感じる)いくら寝ても眠気が取れない(鬱の症状、と言いたくなる…) #犬界主

ふーむ。ザッピングが目まぐるしく変わり、ちょっと視界がブレブレになりますね。こうしてみると、群像劇は上級者向けだ、という先人の言い伝えがちょっとわかるような気がするな。 #犬界主

しかも話はどんどん陰鬱になっていくし。これ連載で追ってた人、閉塞感キツかっただろうなあ…閉塞感の描き方としては上手いのは間違いないけど、こうなるとどうしてもハッピーエンドが欲しくなる。(が、ハッピーエンドになるかかなり怪しいし、そう思うとついていけない人も出ただろうな) #犬界主

ということで、『親方料理師ハナ・コオ』、午前中はここまでとします。ご清聴有難うございました。 #犬界主

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TL的にはニチアサが終わったようなので(だよな…?)、胎界主初見実況、第二部二幕第八話『親方料理師ハナ・コオ』、続き。 #犬界主

闇で例の暗殺師のお姉さんとドヴェルグ人復讐者とドヴェルグ人標的による復讐劇が行われている。標的、暗殺師の立会の下で有り金を払う。復讐者、グッとこらえて和解成立の契約書を示す。 #犬界主

これで復讐者は復讐を諦める代わりに金持ちになった。標的は命は助かったが、ほぼスッカラカンになった。なるほど…これで一応血を流さずに解決はしている… #犬界主

暗殺師のお姉さん、金を取り返す「返り討ち」もやっているようだが、決して安上がりとは言えない追加料金がかかるようだ。うっわー! アコギな商売ー! #犬界主

挙げ句、復讐者と標的が商談をしている。どうやら暗殺絡みのようだ。これは、標的は暗殺関連の手配師であり、その絡みでこうして恨みを買った、という流れか? (違うかも知れんが) #犬界主

さて、ヨウの繁華街、大人の社交場。囲碁みたいなゲームをしているモンド人たちの横で、ヨウにおける性風俗のルールをヘヴ人戦鎚兵師に教えてもらっているルーサー。今更ながら、悪魔の兵隊だったヘッドの特殺部隊のルーサー、基本的にはヘヴ人戦鎚兵師たちと親和性がある立ち位置だよな。 #犬界主

券を渡して、お相手に気に入られたら「できる」が、そうでなきゃどんだけ貢いでも尻も触れないという。花魁みたいだな(仕組みが良く分かってないので違うかも知れんが) #犬界主

お相手は、ロックヘイムの美意識ではブサイクとされる黒太眉バンシー人たちだという。ワザと身体は一流ぞろいだそうだ。うーむ… #犬界主

さっきの暗殺師の復讐劇といい、ロックヘイムでの人権は、機能の良し悪しでしか評価されない物権としての値打ちと、どれだけ金を払うべきで払えるかの債権の値打ちの総和でしかないようにとても見える。民法でいう私権だけなんだな… #犬界主

国家事業国家財産(治療師といい、どうもこういう言い方が引っかかるよな)だから、手荒な真似をすると、ヤクザより(ロックヘイムに盗賊はともかくヤクザなんかいるのか?)はるかに怖い餓球と魔法則師が動く仕組みのようだ。なんか純バンシーの働くハッグのバンシー牧場と似た感じだな。 #犬界主

この前ハオウくんに死の世界を見せられて心を斬られてトラウマになったままのノブロ、鬱に入っている。仲間の下品なジョークに虚無の追従の笑いを浮かべる。辛そう。 #犬界主

どうやら遊娼師という職業があり、化粧した「お兄さん」がお相手らしい。ロックヘイムの性風俗は基本的に陰間茶屋だった! (この辺はバンシー牧場とは事情が違うね)そんなこととはつゆ知らず、受付と勘違いし、「姫」を呼ぼうとして怒られが発生するルーサー。あちゃー。やっちゃったな。 #犬界主

ヘヴ人戦鎚兵師に「妊娠したらどうすんだ」と完全に完全な解答をされる。理には適っている(が腑に落ちない)生殖と結び付いてなくても容姿が美しければ性欲は刺激される、というのはソロモンヘイムでも散見されるあれだが、ルーサーはベタにお相手が女でなきゃ嫌なので、まー残念でしたね。 #犬界主

どうやらかつて、ソロモンヘイムから(おそらく骸者との戦争の一環で) 来たヘッドのやつら、ここで遊娼師をオカマ呼ばわりして殴って出入り禁止になっていたらしい。アカン。悪い駐留部隊のムーブそのものやんけ。 #犬界主

ルーサーのいるベール派は一般人に手を出さないというが、遊娼師に完全に軽蔑された顔で「他人事みたいに言ってんな お前も一緒だろ」と返される。まあそりゃ内部的には他人事そのものだが、当然ながら外形的には一緒にしか見えないよなあ。 #犬界主

そういえばノヴロの相棒であるゴルロも、昔は悪さをしていたようで、門番としてクソ威張ってることも含め、その場の常連のモンド人たちに詰められ始める。ヘヴ軍、不良戦鎚兵師ばかりモンドに送っているらしく、駐留されている地元民の反感を買ってるようだ。 #犬界主

そんなこんなで、ルーサーとヘヴ人戦鎚兵師たち一同、追い出される。もう二度と来れないだろうなあ…ルーサー、凹む。苦い一夜の体験になってしまったようだ。 #犬界主

まあ「殴られた側」は「殴りそうな危険なやつ」を出来るだけ広く取るし、その中のやつらは全員一緒くたに邪悪生物として扱うよな。だってそっちの方がどう考えたって明らかに安全だから。 #犬界主

特に余所者の悪さがあった時点で、余所者は全員敵対的な邪悪生物扱いして当然とすら言える。敵対的な邪悪生物じゃない余所者を、敵対的な邪悪生物と区別するメリット、基本的にないからな。 #犬界主

挙げ句、その手の敵対的な邪悪生物とそれ以外の余所者の区別をしてくれという「誠実」を、邪悪生物と外形的に区別できない余所者から要求されている時点で、「盗人猛々しい」以外の感情なんかあるわけないんだよな。彼らの感情は分かる。だが、ただひたすらに、不毛で、無明だ。 #犬界主

ルーサーにとっては、ヘッドの特殺部隊に入ったのは、息子を殺して回る強すぎるクソ親父レックスと渡り合うための余儀なき選択だったんだろうが、外形的にはそりゃルーサーは恐ろしく忌まわしい暴力装置そのものでしか有り得ないよな… #犬界主

そんなひたすらツライ成り行きについて、いろいろなことを無限に考えてしまったエピソードでした。ということで、『親方料理師ハナ・コオ』ですが、午前中はここまでとします。ご清聴有難うございました。 #犬界主

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胎界主初見実況、第二部二幕第八話『親方料理師ハナ・コオ』、続き。午後の部。 #犬界主

本を読むとはなしに読んでいるが、48ページから動いていない稀男に、カリテさんにけんもほろろに追い払われたリースが会いに行く。アスちんを独りにしておいてひどいと思わないのか、と詰める。優しいなリース…自分も仕事と人間関係でキツイのに… #犬界主

しかし、稀男とルーサーとアスちんの三人は成り行きで同行しているだけで、少なくとも稀男の側に仲間意識なんかない。リースは任務再開にこだわるが、稀男はそれはリースがセレでの仕事や人間関係でうまくいっていないから逃避しているだけだ、と返す。リースもそこは認める(偉い…) #犬界主

稀男は自分の発言がうざい正論であることを完全に理解しつつ、厄介払いのために(厄介払いだということについては韜晦しているように見える。ここはリースより不誠実なところだ)、「治療能力を鍛えてセレでやっていけ、殲滅部隊の仲間内ではなく」と冷たく突き放す。 #犬界主

リース、「それでも私は仲間だと思ってました」と言って去っていく。あーあ。失望の一線を超えた。振られちゃった。稀男、虚無の表情になる。稀男の中の純子封印、倒壊! 撃沈! そりゃそうだろうなあ。井戸カルテット大喜び! #犬界主

井戸カルテット、無我としての稀男を詰める。今のままでは無我は自我の礎を作れないだろう。無我は、人助けをすると、その時だけ、他人が本気で無我を必要としてくれた。そんなみじめで分かりやすい望みが、無我を人助けに向かわせていた。慈悲の心でも命の価値を信じていたからでもない。 #犬界主

「誰からも本心からは自分が必要とされてない、只の一人もお前なんか必要としていない」。あまりにも本質情報すぎる、多くの人間が目を背け耳を塞ぎ妥協している恐ろしい「真実」。当然ながら無我もそうだ。 #犬界主

もちろん、稀に、本当に必要とされている人間もいる。だがそれは「自分を本当に必要としてくれる人間を自分も心から必要としている、無条件に必要と仕合う」からだ(ここで本当にそうだったアスちんの複躰くんの記憶が出てくるのが本当にキツイ。死んで永遠となったヒロイン概念存在やんけ) #犬界主

胎界主みたいに「外」を行ける強者はいざ知らず、ふつうはまともな弱者は道を外れず清く正しく真っ当に生きる。偽りのない自己肯定を礎にして、人を信じ、信じてもらう。おっ。「どこかに行く、何かを創る」という胎界主の論理とは別の論理だが、確かに大事な論理ですね。 #犬界主

胎界主は違う。他人を「モノ」としてしか必要としない隔絶された世界でも自分自身の「主」になれる。それは弱者の相互信頼の世界からすれば傲慢で邪悪なんだろうが、信頼が成り立たない広い公理系の世界では、こっちの方が圧倒的に強いのは明らかだ。(胎界主と相互信頼、同時に出来ない?) #犬界主

井戸カルテット、今までの恨みつらみを込めて、ここぞとばかり復讐する。無我も純子も勝ち目は薄い。本当は他者を求めている「弱者」に過ぎない。しかも、「弱者」の中でも最下層最弱だ。何故ならば…井戸カルテット、振られた稀男に宣告する。「お前なんか誰も要らねぇんだよ!」 #犬界主

ついに今までの自分いじめが祟って自分に復讐された無我稀男。そりゃそうだろうよ、という感じですが、井戸カルテットが意外と物事を見ているのが驚きでした。 #犬界主

井戸カルテット、自分が手に入れられなかった相互信頼(そんなもの要らないと言ってたが、得られなかったことは確かだし、ピュアたまやイソップ寓話風に言うと『酸っぱいブドウ』ですらあり得る)や自信について、たぶんずーっと考え続けていたんだろうな。 #犬界主

で、相互信頼や自信(これがないから無我は人助けに失敗するたびに地震に呑まれるわけだ)を一番手に入れられやすい立場なのに、ちゃんと相互信頼をする気がないし、自信の底が抜けているので、精神構造的に得られないようになっている無我を、井戸カルテットはさぞ軽蔑していただろうな。 #犬界主

そりゃそうだ。井戸カルテットからしたら、相互信頼も自信も、欲しいかどうかは別として必要ではあり得る。なのに、何やってるんだ無我このバカ、そんなんで稀男内的精神世界を仕切ってんじゃねえ、という思いしかないだろう。 #犬界主

ということで、今回はキツかったのもそうですが、稀男の本質に迫ったエピソードで、読み応えがあったと思います。『親方料理師ハナ・コオ』、本日はここまでとします。ご清聴有難うございました。 #犬界主

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胎界主初見実況、第二部二幕第八話『親方料理師ハナ・コオ』、続き。 #犬界主

バンシーの国キナモムムと治療師の結社アトン教団の隠然たる最高実権者集団、ボリック家の元師教四人のおばさん、広い風呂(水風呂かもしれない。キナモムムでは火気は望ましくないものであるしな)に浸かりながら、若いメイドにキスで老いを吸わせてシワを消している。なんつー美容法だよ! #犬界主

ハッグがボリック家の銀行口座凍結絡みのゴタゴタを、ピュアたまの交換条件と引き換えに解決してくれることについて、ブーデ現師教から賢者ハインツを介してお伺いを立てられ、了承する元師教四人。ピュア殲滅部隊を采配する賢者ハインツも、元師教たちには使いっ走りに過ぎないようだ。 #犬界主

さて、そのブーデ現師教は管理者リョースに謁見している。当然ブーデは偉そうに君臨する叔母である四姉妹たちが煙たい。ということで元師教を撤廃し四姉妹は引退させる! まあ、そうなるな… #犬界主

キナモムムのもう一人の影の実権者であるハッグも、四姉妹たちを見捨て、ブーデを擁立するという。何ならもはや四姉妹はキナモムム国民の不満材料でしかないまである。もう四姉妹は潮時だ。そうリョースも判断したようだ。 #犬界主

ロックヘイムの平安が最重要であるリョース、「四姉妹引退、穏便にやらないとお前もシメるからな」と釘を刺す。おっかねえー。だがそれが首長の仕事だからね… #犬界主

キナモムム統治新案、ハインツが計画し、ピュアたまが考案したものを使うようだ。おいー。ハインツはピュアたま討伐の責任者だろう。もう誰もピュアたま討伐を本気でやる気がないのはそうなんだろうが、ハインツは自分の敵とされた相手に自分の作業を使われている訳だ。ハインツ本当に可哀想… #犬界主

リョース、ピュアたまを改革派政治運動家勢力と認識しており、「そもそもそんなことが出来るのは保守の自分が秩序を維持しているからであり、その上でしかなし得ないことに過ぎない」と軽蔑しており、「そんな小物のくせに評価され過ぎている」と腹を立ててもいるようだ。 #犬界主

この辺の評価は面白いよね。責任も職掌もでかい体制の現状維持者が、漸進的改革者を「小物のくせに身の丈を不当に超えて評価されており盗人猛々しい、縁の下の力持ちは誰だと思ってるんだ」とムッとしているのはまあ分かる。保守あるあるだ。 #犬界主

もちろんピュアたまはキナモムムの漸進的な改革も行うが、本質的には全てをぶち壊す急進的改革者だろう。が、そうリョースに認識されていたら保守体制維持者のリョースは当然ピュアたまを叩き潰しにかかっていたに決まってる。ここはピュアたま、よく印象管理しているところで、大したタマだ。 #犬界主

でもよう、リョース、あんたピュアたまとは比較にならんほど、支配者として圧倒的に評価され畏怖されとるやろ…あと、キナモムムの抑圧的状況に手を回さなかったし、二の次三の次扱いしてたのは事実やろ…そういうところやぞ… #犬界主

さて、リョース、謁見終了を宣告する。ブーデ、お疲れ様。ハインツが迎えるが、ハインツはブーデにとってもやはり使いっ走りに過ぎないようだ。ハインツめちゃくちゃ可哀想…若者に老いを吸わせる搾取的な因習が終わることにホッとしてあげられるくらい優しい人なのに… #犬界主

ブーデ、内心では、自分がハッグに躰化の術をかけてもらい不老不死になったら、また若者に老いを吸わせよう、と考えているようだ。まあそりゃそうだろうな。そしてそういうところだぞ。 #犬界主

政治家でも実権者と政策家はやはり違い(もちろん維持者や改革者もいるし、他にももっといる)、四姉妹は前者でブーデは後者なんだろうが、ブーデに実権と政策能力が両方備わったとしても、別にブーデが搾取ムーブをしてそれが正当化されるという話にはならねーんだよな。困った話だ。 #犬界主

そういう意味では、全身政策家で、私情はある(というかだいぶ感情的である)が、私利私欲はないように見えるリョースは大したタマだし、大したタマすぎてちょっとおかしいくらいだ。それとも彼女には彼女の私利私欲があって、まだ語られてないだけか? それとも四大神獣に私利私欲などない? #犬界主

賢者ハインツの立ち位置も分かってくる。彼も別に元々偉かったわけではなく、たまたま希少なアールヴの生き残りだから重んじられているだけのようだ。そういう立ち位置で、自分の器量や才能を超えて最大限のことはしていると思うが、少なくとも他種族の実権者からはナメられている。ツラそう。 #犬界主

んで、ブーデ、ハインツに命じる。今自分が実権を握ってキナモムムの本格的な統治をするからには、ピュアたまやハッグを倒そうと意気込む殲滅部隊(本当は意気込んでいるのはアスちんだけだが、そんなことをブーデが知るわけがない)は邪魔でしかなくなった。もう帰らせろ。という。 #犬界主

これで、(アスちん以外の)当事者たちの中どころか、政治家の間でも、もう殲滅部隊の解体の流れは整ってしまった。ピュアたまは相手方に自分と戦う理由をなくそうとしていたが、それが政治レベルでも効いた訳だ。おいどうすんだよこれ。本格的に終わるしかないのでは…本当にそれでいいのか? #犬界主

ということで『親方料理師ハナ・コオ』、午前の部はここまでとします。ご清聴有難うございました。 #犬界主

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胎界主初見実況、第二部二幕第八話『親方料理師ハナ・コオ』、続き。午後の部。 #犬界主

ドナルグの部下のダーグ、暗殺師のサセボ姐さんに面倒にも呼び止められる。ドナルグのライバルであるモーグなんか消せばいい、と簡単に言ってくれるサセボだが、そんなことしても金にならないし(利権争いのチャンスだからそうでもないとは思うがなあ)、何より本部が認めないだろう。 #犬界主

サセボ、仕事で誰かの首を締めている真っ最中らしい。ええー。そこで金を弾まれれば一緒に締めるダーグもダーグだよ。今回の案件も復讐らしいが、こちらはドヴェルグ人同士の時のようには話がつかなかったようだ。しかもサセボは恐ろしいことを言い出す。残りの案件は…アスちんの暗殺! #犬界主

そういやまだベールゼブブによるアスちんを殺す話は生きている(ベールゼブブは死んじゃったけど、それはサセボは知らないようだ。それにどうせ似た案件をメフィストフェレスも出すだろうから同じ)。手配師であるダーグに払った金には、アスちんの身辺の下調べの分の意味合いもあった。 #犬界主

暗殺されていたのは…なんと門番のゴルロ! 場面が変わって、相棒のノヴロ、鬱なのにネクタル酒をラッパ飲みしながら、鬱だから感慨も無さそうに彼の死をルーサーに伝える。あいつも昔はいろいろやっていて恨みを買っていたからそのせいだろう。自分も言えた立場ではないが。 #犬界主

挙げ句、ノヴロも転属願いが受理されたため、これでお別れだという。まあ、殺されかけて、真剣に死の領域を見てしまって、鬱が入っていて、地元民に嫌われていて、アウェー感バリバリで、じゃあ酒を飲んでも何も酔った気にならないし、ここにいても人生楽しくも何ともないよな。 #犬界主

ルーサー、ノヴロに訊かれる。「お前はまだここに居るのか?」ルーサー、弱々しく、そろそろソロモンヘイムに帰るつもりである旨伝える。ノヴロ、酒瓶を投げ割り、「それがいい」と言って去っていく。ノヴロにとって、仲間や旅人の友達との楽しい日々は、今終わったんだな…辛そうなルーサー。 #犬界主

『胎界主』のいつもの黄土色の背景ではなく、背景が異様に白くなる。ソロモンヘイムに帰ってアスちんとルーサーに別れを告げる稀男。だが、電車の車掌に聞くと、鮒界市立公園墓地はもうない。クビになっているだけではなく、場所ごとなくなっていた。あー… #犬界主

それではとにかく鮒界市へ…しかし、それも最早叶わなくなっているという。何故か。鮒界市の住民は全員立ち退かされて、東郷家の当主陵に作り変えられたというのだ。確かに東郷正義パパ上と仁坊ちゃん、ここで殺されたり自殺したりしてるからな…そりゃこういう報復措置も取られるだろうな… #犬界主

黒い背景に変わり、鮒界市のあった湖の上に、巨大な前方後円墳が見える。稀男が過ごした鮒界市の日々。例えばここに帰ってきてひっそり余生を過ごしても良かったはずであろう鮒界市。だが、「鮒界市はもう無いんですよ」 #犬界主

愕然とする稀男。夢だった! しんどい悪夢だ。だいぶ参ってきている。混乱しながら、それでも何も考えられなくて、また寝るしかなくなっている稀男。(鬱ですね)内なる井戸カルテットがイマジナリーソファに腰掛けて嘲笑う顔で見ている。眠りに落ちる稀男。辛そう… #犬界主

鬱描写が極まっているが、そろそろ読むのかなりしんどくなってきた。俺が鬱になりそう…それともまだ続くのか? 続くんだろうな。そろそろ公的に殲滅部隊解体命令が下る。破局の時はいよいよ避けられないし、それはもう当然キツイ話になるはずだ。グッと気合を入れていかなきゃならん…! #犬界主

ということで『親方料理師ハナ・コオ』、午後の部はここまでとします。ご清聴有難うございました。 #犬界主

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胎界主初見実況、第二部二幕第八話『親方料理師ハナ・コオ』、続き。 #犬界主

セレの施療院。今日も鉄火場だが、怪我人がリースではなくゼントに治療してもらいたがっている。リースじゃ治った気がせんのだという。まあ怪我人からしたら、治りたいのが最重要だから、上手い人にしてもらいたいのは当然の要求だと思う。 #犬界主

しかしゼント、ヘタクソのリースに練習させるためにあえてリースにやらせる。ゼントも仕事組織としての最低限の教育方針は弁えているようだ。仕事ができるようになんなきゃ仕事組織にはいられないからな。そこは初手で追い出しにかからないだけ少しはマシか。他の先輩も少し安心顔になる。 #犬界主

リース、頑張って治すという。練習台にさせられた怪我人も「へいへい」と大人しく受ける。頑張れリース…折れるなリース…いつかうまく治療できるようになれたらいいんだ…でもこの娘かなり真面目だから、思いつめなきゃいいんだが…真剣に仕事してるリースを見てると逆に不安になってくるな。 #犬界主

アスちんが歩いている。中のソロモン、メチャクチャ不機嫌になっている。まあ最近のどんどん成り行きが閉じていく様を見ていればそりゃそうだろうね。 #犬界主

道行く人々に対して「ワシがこんなに苦労しておるのに 死ねっ! 死ねっ! ワシより幸せな胎界ブツは皆死ねぇぇぇぇ」となっているソロモン。(いやわかるけど)リョースにも通ずる私情だが、世界のために苦労してるリョースならまだしも、あんた自分の私利私欲のために苦労してるだけじゃん… #犬界主

アスちんを見かけるが、お互い気が沈んでいるし、アスちんにはアスちんの時間があると考え(多分)、特に声をかけないで去っていくルーサー。しかしそこにアスちんを偵察しにきたダーグがアスちんの尾行を始める。 #犬界主

アスちん、おそらく治療師であろうバンシー人の女性と会話している。彼女が言うには、賢者ハインツは自分たちのために尽力してくれてはいるが、いまいち頼りない。そもそも今回の待遇改善案もハッグの外圧があってはじめて成り立ったものだし。言われてるぞハインツ… #犬界主

どうやら二人は賢者ハインツに会いに行くらしい。ある部屋に入る。尾行していたダーグ、音が聞こえないので焦れる。鍵はかかってないが、もしここの奥で賢者ハインツとの打ち合わせがあって、自分が賢者に失礼を働いたら国際問題だ。しかし重大な情報が手に入るチャンスだ。ダーグ、入る! #犬界主

しかし…中にはハインツはおらず、キレたソロモンがいた。(考え得る限り最悪の展開だ)明らかにヤバイ状況なのでずらかろうとするダーグだが、目の前に壁が立ちふさがる。部屋の中の石材がむしり取られ、飛び交う。逃げるバンシー人治療師さん、巻き込まれて削り殺される。ヒドイ! #犬界主

轟音のする中、部屋の中にダーグが取り残される。そしてアスちんは廊下に出て正気を取り戻す。何が起きたか全く自覚していない。扉も消えた。アスちんをカリテさんが呼び止め、再び今度こそ賢者ハインツに会いに行くアスちん。 #犬界主

しかしほのかに音が響いているということは、壁の向こうでは未だに地獄絵図が…きっとダーグも…おっかねえ~。ソロモン! お前八つ当たりにもほどがあるぞ。ちゃんと後で二人を復活させろよ…いくら何でも可哀想だよ… #犬界主

稀男がまた本が読めないでいる中、クンサカがやってくる。なんとアスちんとカリテさんが行方不明になったという。えっ…だってさっきまで…ソロモン! 何しやがった! また八つ当たりヴァーチャルおファックスか? それともさっきの娘のように八つ当たりで殺してたりしてないよな!? #犬界主

稀男、ついに冷汗を流し始める。自分はともかく、どんどん周囲の人に異変が起きていく。こんなバカな。耐え難くなってきつつあるようだ。このままでは自我に地震が走ってしまうやつだ。まずいぞ… #犬界主

クンサカは口も軽くアスちんへの薄気味悪さを口にし、同意を求める。やめんか! クンサカにとってはアスちんはそういう、まとわりつかれて追い払いたい薄気味の悪い子供だった。それはわかる。本心だろう。だが他人に同意を求めるなよな。ヒドイこと言ってるぞ。 #犬界主

そこへルーサーとバーグがやってくる。恐るべき凶報とともに。リースが…自殺!? #犬界主

リースは首を吊って自殺したという。真剣にやっていたリースだったが、ついに耐えられなかった! 稀男、震え始める。状況から鑑みて、自分がそれを後押ししたことになる。言い逃れがきかない。東郷親子の比ではないくらい責任重大だ。やりすぎた! #犬界主

バーグがクスクス笑っている。責任感とか、死者を悼むとか、そういう1ミリも利益にならないことで生きたり死んだり騒いだりする非ドヴェルグ人の茶番劇にしか見えない振る舞いがばかばかしく見えているようだ。こいつ… #犬界主

ルーサー、バーグの言動にキレる。まあそりゃそうだろう。だがバーグもイライラして、売り言葉に買い言葉で、バカな弱者がブサマに死んだらそんなもん笑えるに決まってる、と煽る。じ、弱肉強食商売人思想! ルーサー、全ギレしてバーグの首を殴り取る! (あっやっちゃった) #犬界主

クンサカ、目の前でソロモンヘイム人による殺人が行われたので、当然ながら魔法則師にルーサー(と稀男)のことを通報する。迫りくる現地民たち。大人の社交場の時のように詰められるが、ルーサーもキレており、言い返そうとする。が…ルーサー、餓球に食殺刑される! #犬界主

引き続き迫りくる原住民たち。仲間たちはもういない。ピュア殲滅部隊解体命令どころではなかった…こんなあっという間に終わってしまうなんて…残るは稀男だけだ。逃げ場はもちろんない。こんな終わり方…そんな馬鹿な…どうするんだ稀男! というかどうなるんだ稀男! #犬界主

…と思ったらこれも悪夢だった。あ…あ~~~~~~~! よかった! 本当によかった! 背景色が同じ黄土色だから、実際に起きてしまったことかと思ったよ! 数ページ前に示されたお約束をすぐ後で仕込みとして使われて逆手に取られた! こういうとこずっりいよな鮒寿司(尾籠憲一)先生。 #犬界主

完全に参っている稀男。目の下の隈が濃い。紙に描かれたピュアたまの似顔絵を見る。何か思うところがあるようだ。表情に真剣味が入る。何だ…どうした…? #犬界主

(しかしそろそろ読んでいる俺が限界になってきたので)『親方料理師ハナ・コオ』、とりあえずここまでとします。ご清聴有難うございました。つ、疲れた…既に前回の『合成躰化妖精ナックラヴィー』終盤の2.56倍は疲れてる…だが! ここまで読んだからには読み切るぞ! #犬界主

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朝もはよから、胎界主初見実況、第二部二幕第八話『親方料理師ハナ・コオ』、続き。 #犬界主

ルーサー、黙って立っている稀男に会いに行く(こっちではちゃんと生きてる。良かった)。稀男、憔悴してはいるがもう眠くはない目をしている。 #犬界主

ただ、稀男、ルーサーに向き合う精神状態ではないようだ。振り返らずに問い返す(稀男、基本的に自分自身と、内なる敵意である井戸カルテットや純子と、外の脅威であるピュアたまにしか向き合わないよな。そういうところだぞ) #犬界主

ルーサーは最近はロックヘイム人と同様に裸足だ。郷に入れば郷に従え。まあうまくいってるところといってないところがあるが。稀男は久々に靴を履いている。これは稀男なりの「郷に入れば郷に従え、をしたくない」「どこかに行ったり(何かを創ったり)しようとしている」という意味合いか? #犬界主

ルーサー、特殺時代の話をする。最近は異郷でスケベをしている何かの団体の若い衆的なムーブをしていて、(当事者の遊娼師のお兄さんや外野のヨウの繁華街の人々とかの目からすると)存在級位を下げていたルーサーだが、そもそもロックヘイムには物見遊山ではなく兵隊として来たんだしな。 #犬界主

買春外国人旅行者ムーブをしていたルーサー、命がけで戦っていた歴戦の戦士でもあるわけだ。そんな彼が過去を語る。昔は自分は暗殺者で、魔王どもの意味のない代理戦を戦っていた。相手方も同じく悪魔の手先だから容赦がなかった。(そもそも責任を取れない)子供のときからの鉄火場の住人だ。 #犬界主

このクソみたいなゲームは、泥沼化する前に、上の方で話がついて、現場の人間からは勝ったとも負けたとも分からないまま終わった。んで、今回もそういうやつだ。というか、ピュアたまやハッグは一応頭を下げたのだし、利害関係者たちの状況の改善も宣言されたし、大成功、勝ちと言ってもいい。 #犬界主

ここで切り上げる、大いに結構なことではないか。固執するだけの意味もないし、為すことによる達成感もあるわけがない。違うか、とルーサーは言う。そうだな、と稀男は答える。稀男の中では心は決まったようだ。皆には自分から話す、と言う稀男。いよいよその時が来る… #犬界主

一方、実際にはアスちんとカリテさん、ちゃんと賢者ハインツと打ち合わせしていた。殲滅部隊解体命令! アスちんは食い下がるが、ハインツはピュアたまが政治的終結を示した以上、ここで譲歩する気だ。当然ハッグが残っているが、ハインツは他所様の懲罰にもアスちんの復讐にも乗る気がない。 #犬界主

もちろんピュアたまは本当はこんなところで終わらせてくれる訳がないので、北風ではなく太陽を受けて「解決した」と迂闊にも納得して、ここで手打ちにするというのは、少し考えれば近視眼的なマズい判断だが、疲れ果てた当事者、さっきのルーサーや今のハインツにそんな判断ができる訳がない。 #犬界主

ハインツ、ソロモンの圧でまたいきなり吐く。が、ハインツ、曖昧になりながらうわごとを上げる。自分にはキナモムムと国民を守る責任がかかっている、と。この人、立場的には(法的)責任なんかなくて、ただの諮問機関の人なのに、責任感あって偉いなあ… #犬界主

アスちんのテンションが下がっている。ソロモン、当初はハインツを発狂させようかと思っていたようだが、踏みとどまる。挙げ句アスちんは命令を呑んで引き下がってしまった。ああ…これでとうとう、殲滅部隊解体のお膳立ては整ってしまった… #犬界主

アスちんとカリテさん、リースと出会う(こっちでは生きてた! 本当に良かった!)リース、もう一人でも大丈夫だと言う(が目の下の隈が見える。ヤバそう)カリテさん、当事者のリースを交えてもう一度ハインツに会って交渉しようと言うが、アスちんは、もういい、と諦めてしまっている。 #犬界主

ソロモン、キレそう。本当にただのロックヘイムの住民であり、たましいのない純バンシーと違って、バンシー人であるカリテさんやリースにはたましいがある。自由意志による生成世界への干渉が可能だ。だからこの流れを変えろ! 出来ないならタダじゃ済まねーからな! あー本当ワガママジジイ… #犬界主

さて、稀男とルーサー。気が重いルーサーに比べ、稀男はやけに燃えている。何だ? #犬界主

ソファで見ている井戸カルテット、こんなものは燃え尽きる前のロウソクにすぎないし、偽りの決心ではピュアたまに勝てない。どうするつもりか知らないが、稀男はどこにも行けなかったから心から眠っていたのであって、どうせ今もどこにも行けないはずだ。 #犬界主

どこにも行けなかった稀男(無我)、勝手に迷走して自滅しろ! そうすれば肉体の主導権は、ご無体な無我ではなく、今度こそ自分たちのものだ! と井戸カルテットたちは言う。 #犬界主

さあ、どうするんだ稀男…アスちんは殲滅部隊解体命令を受けて心から受け入れてしまった。ルーサーもここが手打ちであり潮時だと見ている。あとは稀男がどうするかだけだが…? #犬界主

『親方料理師ハナ・コオ』、とりあえずここまでとします。ご清聴有難うございました。さあ、いよいよ次回が正念場だ…しかし、稀男から、どういう理由かは知らないが、微妙にポジティブなものを感じる。ひょっとして単に殲滅部隊解体で終わる訳ではないのか…? とにかく、また、後で。 #犬界主

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胎界主初見実況、第二部二幕第八話『親方料理師ハナ・コオ』、続き。今回で最後になるので、朝だろうが何だろうが強行します。 #犬界主

稀男、明るくふざけた感じでアスちん達と会う。(なんとかせいコレ……)と背景で稀男に一縷の望みを托するソロモン。メチャメチャ沈痛な重苦しい雰囲気だ… #犬界主

だが、稀男、アスちんから賢者ハインツによる殲滅部隊解体命令を伝え聞くと、主人公がするものではないものすごい形相で、「お前が今までやってきた事に意味なんか無ぇぇぇんだよっ!」とものすごい煽りをする。ウワー! なんだこいつ! #犬界主

無茶苦茶言ってるふざける稀男を、無言で辛そうに悲しそうに見守るルーサーが味わい深い。壊れた(ように見える)魔王メフィストフェレス陛下に泣くクリムさんに図らずも通じるものがある。 #犬界主

あまりの言われように唖然とするソロモン。珍しく静かにキレて、稀男やルーサーをもぶっ殺そうというモードになる。ウケる。あれか、平野耕太『ドリフターズ』でいう信長が一線を越えてキレた時(もういい殺すから)というので静かになるモードと同じあれかな。 #犬界主

稀男、言いたいことを洗いざらい言う。大変意義のある使命だの、躰化者を躰化から救うだの、そんなことどうでもいいし土台無理だろう(ここで躰化者であるルーサーは稀男を憂いており、リースは心配そうにしており、躰化救済断念の話で嘆いているわけではないところが味わい深い) #犬界主

もちろん稀男は復讐の手伝いなんか真っ平だ。解散だ解散。しかし…その前に稀男はやりたいことがあるという。やりたいことをやるために! 「ピュアの野郎を探し出す」! そしていつか内心で純子に見透かされていた本心、「指をさして嗤ってやりてぇんだよ!」を断固やる! おお…!? #犬界主

呆れるルーサー。帰るんじゃなかったのか? 稀男、これをやるまで帰りたくないと返す。呆れるカリテさん。そりゃ「ふざけてるのか」と言いたくもなるよな。そう、これはふざけたことだ。まるで意味のない間違った行為かもしれない。だが、「無意味が怖くてギャグが出来るかぁぁぁ」! #犬界主

一同ポカーン。だがちょっと分かるんですよ。あるかどうかも分からないが、あるとしたら、「ふざける力」が「正す力」を超えうる。理屈の上で正しかろうが間違っていようが、行為として自由にやることに勝てないことはよくある、というかそんなことばかりだ。やることが大事! #犬界主

さらに稀男は心情を吐露する。澱のように溜まっていたものを、はっきりと。ピュアたま、そんなにいいやつだとは思わん。テキパキとは善行を成していない。曲りなりにも人助けをやってきた稀男の目には、「手を抜いてるだろ! 本心は自分以外はどうでもいいと思ってやがるだろ!」と映る。 #犬界主

稀男も本心は自分以外はどうでもいい。が、求められてきた時には曲がりなりにも人助けをしてきた。「俺なりにやれることをやってたんだ」。ピュアたま、大した奴かもしれないが、指先一つで人助け出来るところで、人助けをしやがらない(リョースと変わらんな)そこで「お前は間違っている」! #犬界主

稀男、ピュアたまの似顔絵の紙をグイグイ引っ張りながら、アスちんに語りかける。復讐も下らなくて間違っていて、やらされているのならやめた方がいいことだ(聞いてるかソロモン。事態が改善したからってニコニコしてんじゃねえぞソロモン) #犬界主

だが、「やらないと本当に気が済まないのなら」、無理でも、失敗しそうでも、意味のないことでも…「「やる」しかないだろう」。稀男、ピュアたまの似顔絵を引きちぎる! おお…! #犬界主

世界、ピュアたまが見ているようなでかい「正しさ」だけで動いている訳じゃない。「正しい」「意味がある」「価値がある」「必要である」、全部別の話だ。「正しい」ものはものすごく大事で、紛い物だらけの中でそれが求められているのもよく分かるけど、それが全てだと言う話にはなり得ない。 #犬界主

純然たる正しさに飲まれたら、どこかには行けるかもしれないが、主流から創れるものが全てだとすると、それでは足りないものが必ず出てくるだろう。傍流から生まれたものも後で見たら必要になってくるということは大いにありうる、というかそんなことばっかりだ。 #犬界主

そういう生成の揺籃において、「必要じゃない部分も捨てて問題ない、必要だったものだけ残す」という話は成り立たない。そもそも、何が必要かは、正しさだけでは決められないからだ。 #犬界主

それに、生成の揺籃やその中のものの、正しくない部分を破壊して良いなら、必要な部分は通常どうやったって損なわれる。それはもう腹を裂かれたガチョウそのものだから、何も生成しなくなる。 #犬界主

「正しく創る」以外に、「間違っているかもしれないが手探りで創る」「間違っていようが先に進むために一旦はこれは創らなきゃならない」というフェーズ、よくある。それら引っ括めて「創る」というプロセスだ。後者二つを無くしたら、「必要なもの」は欠けるし、欠けた時点で滅ぶんだ。 #犬界主

復讐、アスちんにおいては、「正しくない」「意味もない」「価値を認められない」ことでも、「必要である」! マクロで正しかろうが、それがマクロの中のミクロ、個々人を救わないのなら、そんなマクロの正しさだけじゃダメだ。だから、単なる正しい主流を、胎界主である稀男は拒絶した! #犬界主

やる気を取り戻すアスちんと一同。流れが変わった…! またやっていきましょう。殲滅任務は停止されてしまったが、それはそれ、これはこれ。まだ交渉でもすればいいし、勝手にピュアたまをボコることもできる。やってもいいわけだ。いくらでもやることはある。やるぞ! #犬界主

例の若い優しいドヴェルグ人キャバ嬢と一緒に、ハンバーグがやってくる。ハンバーグ、即、やる気の一同に巻き込まれてしまう。封印塔になんか行きたくないが、どうやら行くことになりそうだ。 #犬界主

キャバ嬢さん、足元に飛んできたピュアたまの似顔絵の紙を見て、稀男の意を汲んだかのように、ビリビリにして破って、風と共に紙吹雪にしてくれる。それを見ている稀男たち。絵になるシーンだ… #犬界主

一方、ピュアたまのアジト。アスちんがハインツの説得に応じず、断固殲滅を継続すると言い出したと聞く。バンシーや治療師への厚遇を取り消すか、とハッグに訊かれるが、そんなことをしてもアスちんの流れは止められないし、稀男も自分がそんなことをしないと踏んでいる、とピュアたまは返す。 #犬界主

ピュアたま、超珍しく混乱している。アスちんと稀男と殲滅部隊はピュアたまが何とかする。ハッグたちでは負けるだけだから手を出してはならない。「まだ他にあるのかい」。暗に、ちょっと下がっててくれ、とでも言いたげだ。だいぶ動揺してるな… #犬界主

引き下がるハッグ。歩きながら、得体の知れないピュアたまの初めての醜態を見てゲラゲラ笑ってる。このババアはホンマ… #犬界主

一人佇むピュアたま。珍しく歯を食いしばっている。「ソロモン なかなか手強い胎界主を連れてきたじゃないか」ああ…まあそうだね。でも稀男を追い詰めたのも、脱皮させる余地を与えたのも、よく考えたらピュアたまなんだからな? そこは太陽が予想外に効きすぎてしまったんだな。 #犬界主

まあええ。ピュアたまの正しさと運命によって、稀男や殲滅部隊の皆もあんだけ悩んだんだ。正しさと運命しか見えてないピュアたまも、少しは他のことに巻き込まれて悩めばええねん。さあ、稀男もピュアたまも、ここから仕切り直しだ! #犬界主

ピュアたまの正しさの呪いを、「そんなの俺の中の動機には関係ねえ、俺は俺の動機のとおりにやる、正しさによって動機を見失うところだったが、これこそがあるがままの俺の動機だ」という自由意志で突っぱねた稀男。そうだ。創作とは、正しさである以上に、自由意志だ。そうこなくっちゃ。 #犬界主

いやー、しかし、めげずに読み続けて良かったよ。あれだけの深い谷を、こうして最後に盛り上げるだけのしっかりとしたカタルシスがあった。 #犬界主

しかもこのカタルシスは、『合成躰化妖精ナックラヴィー』のような物語構造による「うまくいった」だけではなくて(それにあれはその後ピュアたまに落とされるための盛り上がりだもんな)、理屈にも補強された、納得のいく「あいつはこう言うが、俺はそれでもこれをやる」というカタルシスだ。 #犬界主

鮒寿司(尾籠憲一)先生、よくここまで持ってきたよ…俺は当時の読者じゃないが、ここまでついてこられた人、ヘンな話だが、報われたなあ、と思います。ということで、『親方料理師ハナ・コオ』、今度こそ初見実況終了とします。ご清聴有難うございました。次回、『封印塔』実況、お楽しみに。 #犬界主

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