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日記(2020/3/26):重要なことの決断を遅らせる「メリット」(なんとそんなものがあるんですよ)

3日前(月)は3日前の作業を夜中に延々とやっていたんですよ。
3月末は、とある申請が集中する繁忙期なんです。
そのとある申請は、いらっしゃったお客様に、申請書を書いてもらい、チェックの上で、その日の分を文書にして、決裁をして、本庁本課に進達するものなんですよ。
その文書は、役所としては、その日の内に日付の判子を捺すものなのです。たくさんあるので、文書番号の下に種別&あいうえお順で枝番も振る。もちろんエビデンスとして印刷も残す。

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意外に思う人がいるかも知れませんが、ふつうは役所は、期限切れになっていない「生きている」文書を、刻んだり溶かしたりすることを、ものすごく嫌います。
単純な話で、役所が文書なしでまともに回る仕事が出来る訳がない。言った言わないの世界になるからだ。これのせいで仕事が止まることを、仕事組織としての役所は蛇蠍の如く嫌う。仕事組織なので、仕事のトラブルなんか大嫌いに決まってる。
原稿もないのに雑誌を出せ? ソースコードなしでプログラムを実行させろ? だいたいそういうレベルの話なんですよ。
現場がナントカするかもしれないが、そんなことを継続など出来る訳がない。本来無理な話だもん。まして連発なんてやってられんもん。

(ソースコードなしでパンチカードでプログラムを実行させようとする博士)

(ソースコードなしでパンチカードでプログラムを実行させ続けて頭が物理的におかしくなった博士)

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で、まあ、その日のうちに、真夜中にナントカ文書を作り終えたんです。

2日前(火)に、3日前の日付が書いてある申請書が郵送で来た(ウワー)
本来、直接の受け取りしか認めていないんです。郵送を認めると、内容に不備があったら直せないから(「役所側が直しても良い」という捨印が捺してあるならともかく、なければ本当に手詰まり)、結局はご本人に来てもらわなければならない。二度手間になり、その分避けがたく遅くなるんです。あと、こういう風に日付がメチャクチャになる。
今回は幸い内容に不備はございませんでしたが、書類、特に枝番、途中から作り直しになりました。後半で良かった。前半から直してたら地獄だっただろうな…

鬼の形相で数十分ちまちまと印刷し直していて、席に戻ったら、もう一通郵送で申請書が来ていました。
同じことの繰り返し。
さすがに鬼を通り越して方相氏(節分の前身、追儺(ついな)の際に、鬼退治を役目とする神格。目が四つあるのが特徴的)の形相になっていました。

(鬼)

(鬼退治を役目とする神格・方相氏)

まあ、終わらせたから何でもいいが、その分遅れたので、登録も避けがたく遅れるので、後で申請者の皆様からメチャクチャ怒られが発生するやつなのです。先に謝ります。ごめんなさい。(後でも個別に謝ります)

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変な話だが、ここでテキパキと本庁本課に進達していたら…その後「郵送で」「不備のある」「捨印がない」文書が来ていたら…申請作業は一気にメチャクチャになっていたでしょうね。何ならこれで申請作業全般が麻痺していたまである。

取り返しのつかないことを、テキパキやってたら、後で取り返しのつかないことが飛び込んで来たら、そこで全部メチャクチャになる。
そして、取り返しのつかない飛び入りの事態、あったら困るかどうかとはまるで関係なく、常に、ありうる。
だから、テキパキやるのも良し悪しなのだなあ。
重要なことの決断を遅らせる「メリット」、なんとそんなものがあるんだなあ。
という実感がありましたね。学びがあった(かなり「悪い」学びだ)

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今回のは法的な資格に関わる申請作業なので、非常に重要なものなのですが、だからこそとてつもなく慎重にやらなければならないものでもあります。
スピーディーであることはもちろんだが、これは法的な資格に関わることなので、「実はこれは不正なものだった」となると、資格申請作業そのものが全く信頼出来なくなる。そうなったら、資格申請作業に値しなくなるし、資格の値打ちは紙くず同然になる。資格の意味がない。

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とはいえ、『品質は確保する』『極力早く』「両方」やらなくっちゃあならないってのが「公僕」のつらいところだな。覚悟はいいか? 私はできてる。
やるぞー(やりたくねー。もうそろそろヘトヘトなんじゃーい)

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