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今後の予定 4『じゃあお前は何が書きたいのか?(目的について)』3 目指すべき先行作品の一つとしての『胎界主』(前半)

・Why : どんな価値や目的のために活躍するのか(先行作品が垣間見せた「彼岸の星」)

(3)社会人時代:新たな小説や漫画との出会い

(3-3)『胎界主』(前半)

(2020/1/14:見出し追加、胎界主と妖精と妖魔と骸者と四大神獣における追記)

(2020/2/28:胎界と胎界主の関係について追記)

(2020/4/25:画像追加。あと四大魔王と帝王について追記。その他微調整)

そんなわけで(どんなわけだ)、Web漫画『胎界主』( http://www.taikaisyu.com/ )の話をします。なんと紙になってないんですね…(出版社に出してもらう日が来るのかどうかもわからん)

私は第二部二幕の途中までしか読んでいないので、三幕『生体金庫』『胎界主ピュア』まで読めてないんですよ。また、当然まだ公開されていない第三部については、皆と同じく何も分からない状態です。そういう人がなんか言ってるな、くらいの気持ちで、以下の記事をお読みください。

(私の胎界主初見実況はTwitterで「犬界主」のタグをつけてやっています。ご興味のある方は追いかけていって下さい。やはりだいぶネタバレしまくってるので要注意。もちろん以下の記事もものすごーくネタバレです)

***

『胎界主』、いろいろありますが、すごい漫画ですよ。こんな「人間性の汚らしさだけではなく、素晴らしさについて、きちんと説明してみよう。それは、ある。だから、それを、見せてみよう」と迫ってくるダークファンタジー漫画を、無料で読めること自体が世界の奇蹟ですよ。

とはいえ、そんな『胎界主』第一部にまっすぐ突っ込んでいくと、何もかもわからなくなり死ぬかもしれないので、余計なことかもしれませんが、あらかじめ事前情報をお伝えします。

なお全部正確に伝えられている保証は全くありません。作者の鮒寿司(尾籠憲一)の頭の中身を、要するに我流で翻訳している、程度の信憑性しかないので、その程度に思って読んでください。

〇主人公:凡蔵稀男(ぼんくらまれお)

町の隅っこの墓地の管理人のお兄さん。世捨て人的に生きているやさぐれた男だが、人助けをしているときは案外優しいところがある。

創造者としての適性がある『胎界主』と呼ばれる超能力者の一人である。

実はとある謀略により、乳児の時に人間世界(『ソロモンヘイム』)に送り込まれた半人間半妖精であり、それに起因する超能力を持つ(「生命力の強弱が見える」「意識の強弱が見える」)。第一部ではこれを使って対人データを見ることが多い。

また、世界全体で三番目くらいの上位存在、多神教の神々『司神』の一柱に起因する超能力の一つ、「幸運を呼ぶ」『運ぶ力』をたまたま非常に強く持っている。『運ぶ力』を使えば、上空から落としたナイフは刺さり、銃弾も当たる。第一部でも第二部でも多用する。

かなり初期の段階で発達に失敗した子供時代を送っており、自分に対する信頼がほとんどなく、人助けをしないと自我が保てなくなる。そんなわけで、超能力と策略をフルに使い、人助けをして回っているが、うまくいったりいかなかったりする。

また、人間以外の勢力の一部(『悪魔』)に目を付けられ、やはり非常に強い『運ぶ力』の持ち主である第二部ラスボス(『胎界主『ピュア』』)にぶつけられるための先兵として、

その他の人間以外の勢力たち(『妖精』『妖魔』『骸者』)が相争う世界、見も知らぬ真の故郷『ロックヘイム』への異世界転移を余儀なくさせられたり、

世界全体で二番目くらいの上位存在として隠然たる影響力を振るう、そもそもの謀略を仕組んだ黒幕に、操り人形の一つとして実際に作業させられたりする。

(…おい、俺こんなに膨大に文脈の乗った主人公の物語を読まされていたのかよ。よく読んだな…)

〇キーワード

●超能力空間『次元世界』関連

・アカーシャ球体

超能力空間『次元世界(ヘイム)』の粒子が人間世界『ソロモンヘイム』等に紛れ込んでいるもの。

『胎界主』を含むある種の超能力者の周囲に多いようで、彼らはこれを媒介にして、さまざまな超能力を使い、さまざまな超自然的な現象が起こせる。

人間以外の勢力の一部(『悪魔』)も、高度に超自然的な存在であるため、これを使って人間世界『ソロモンヘイム』で受肉して活動する。

・次元世界(ヘイム)

超能力空間。誰かの創った何らかの支配領域『胎界』の中でも、特に強いもの。256個あると言われている。

場合によっては超自然的な上位存在が支配者として存在している。

・胎界

誰かの創った何らかの支配領域。無数にあるらしい。

(2020/2/28追記)たいていは空間の形を取るが、発展型として、粒子の形を取ったり(『アカーシャ球体』)、物体や道具の形を取ったり、身体と撞着して不死身になったりする。

ふつうは創造者兼支配者がいて、彼らは『胎界主』と呼ばれる。

(2020/2/28追記)通常、人間等由来の『たましいの力』を持つ者が『胎界主』である。

だが、その他、後述する多神教の神々『司神』や、『たましいの力』のないはずの『悪魔』ら『神獣』や、本当にごく稀にだが『妖魔』ら『妖精』も、『胎界』の支配者たりうる。

また、彼らが『胎界主』と呼ばれる、あるいはそういう自認である、という状況もしばしば存在する。

このため、『胎界主』が人間等であるかどうかについては、特にこだわらなくてよいように見える。

●創造者『胎界主』関連

・胎界主

(2020/2/28追記)支配領域『胎界』の創造者兼支配者か、そうなりうる可能性を秘めた存在(もちろんそんな胎界なんか創造していない人の方が多いのだが)。

特に、『たましいの力』を使って創造行為を行う、人間や半人間か元人間が、自分の創った『胎界』を伴うとき、彼らのことを限定的に指すことが多い。

どこかに行ける、何かを創れる、創造者の適性を持つ者たち。

しばしば既存の強い『胎界』である『次元世界』と感応し、その粒子である『アカーシャ球体』を媒介にして超能力を使う(他の種類の超能力者も、基本的には同じ原理で超能力が使える)。

(2020/1/14追記)作中舞台では、(特に『悪魔』たちの価値観では、)どこかに行ける、何かを創れるということは、他の様々な超能力よりも、より意味があり、価値がある、とされる。

・たましいの力

『<原典>』から個々の『たましい』に流れてくる力「翻訳」した、創造行為に寄与する可能性のある、『たましい』に備わる何らかの力。

47種類あると言われており、そのうち22種が解明されているようだ。

稀男らが持つ、幸運を呼ぶ『運ぶ力』損傷を復元する『癒す力』何もかもメチャクチャにする『暴れる力』(これも『たましいの力』のうちであるというのが面白い)、豊かになる『富む力』、等々。

・たましい

おそらくは人間か半人間か元人間にだけ備わるもの。

『<原典>』にもっとも似ている何かであり、彼らの創造行為の源。

しばしば47柱の『司神』のいる特別な『次元世界』と限定的につながることができ、これにより47種類の『たましいの力』が使えるようだ。

・<原典>

他の世界の雛型となる、最も特別な、はじまりの何か。

これからあらゆるものが創られ、また創造行為をもたらす様々な力の源ともなっている。

どうやらとある上位存在の謎にかかわるようなのだが…?

●作中舞台『生成世界』関連

・生成世界

2つある非常に特別な空間。人間世界『ソロモンヘイム』と、妖精等、人間以外の勢力の一部たちの世界『ロックヘイム』。

『次元世界』の『司神』たちは、『生成世界』において強い影響力を持とうと目論んで、凄まじい紛争を起こし、そのせいで肝心要の『生成世界』が滅亡の危機になったことすらあると言われる。

・ソロモンヘイム

人間世界。

今は3派閥ある『悪魔』勢力にほぼ占領・支配されており、これに人間勢力(分かっている範囲内では『東郷』)が抵抗したり提携したりしている。

第一部の舞台。

・ロックヘイム

妖精等、人間以外の勢力の一部たちの世界。

世知辛いファンタジー世界。妖精含む複数の人間以外の勢力の一部たちにより内ゲバ冷戦状態になっている。

第二部の舞台。

●第一部主要勢力関連

・悪魔

人間以外の勢力の一部。

人間世界『ソロモンヘイム』ほぼ全土を占領・支配している。

基本的に3派閥あり、相争っている。

『悪魔』は、創造者である『胎界主』と異なり、どこにも行けない、何も創れない、しかし超能力だけはべらぼうに強い、そんな搾取者であり、人間や胎界主から高圧的に搾取して生きている。

稀男にも三種三様に絡んできて、果てしなく面倒事に巻き込んでくる厄介な存在。

・東郷

『悪魔』たちも警戒するほどの、圧倒的な超能力者だった人間、故・東郷善の子孫とその臣民たち。

東郷善は『胎界主』であると同時に、独自の超能力技術を持つ超能力者『球体使い』である。

彼は万単位で子供を作っており(何だこのジジイ)、子孫は『球体使い』としての適性がありうるため、戦力として重視されており、それが今も世代を超えて続いている。

遺伝による適性とは別に、技術は技術として、東郷善の子孫以外にも扱えるようであり、彼らも『球体使い』として戦力として盲従している。

何人かは稀男にとっては面倒事の火種であり、あるいは苦い記憶となる相手である。

●超能力者関連

・球体使い

『胎界主』とは別種の超能力者。巨大な『アカーシャ球体』を操って何でもやる技術を習得して成る。適性の適不適がある。
通常考えられている超能力者に一番近い概念。

東郷善は『胎界主』と『球体使い』を兼ねており、『悪魔』たちに警戒されていた。

・躰化者

『胎界主』とは別種の超能力者。『司神』との誓約他によって、身体に何らかの影響をもたらし、単一の強力な超能力を操る。ただしたいていは逆らうと死ぬ系の忌々しい戒律を伴うこととなる。また、基本的には複数の『司神』系統を兼ねることはできないようだ。適性の適不適がある。
通常考えられている変身を包含する概念。

『胎界主』と『躰化者』を兼ねる者もいて、そのうちの特に強力な一人は、自分の目的のため『悪魔』を裏切って好き勝手絶頂やりまくっており、当然ながら『悪魔』たちに警戒されている。

・魔法則師

『胎界主』とは別種の超能力者。多種多様な超能力を媒介・制御できる言葉『魔法則』を操って何でもやる技術を習得して成る。適性の適不適がある。
通常考えられている魔法使いに一番近い概念。

『胎界主』と『魔法則師』を兼ねる者もいて、そのうちの特に強力な一人は、自分の目的のため『悪魔』に忠誠を誓うが、当の『悪魔』たちに警戒されている。

●第二部主要勢力関連

・妖精

人間以外の勢力の一部たちの世界『ロックヘイム』昼を支配している住人たち。

(2020/1/14追記ここから)

例1:魔法則師に適性のあるアールヴ(エルフ)

例2:腕力が強いやつほど偉いトロル

(2020/1/14追記ここまで)

昔、大惨事があったため、今では数が少なくなった純妖精と、代わりに数を増やした半人間半妖精がいる。

・妖魔

『妖精』の一部は、多神教の神々『司神』47柱のうち『闇の司神『アポピス=オピオン』』に所属しており、特に『妖魔』と呼ばれる。

(2020/1/14追記ここから)

例3:治療師に適性のある、稀男の出自であるバンシー

例4:個人の実利を最重視し倫理を無視しているため信頼されていない、建築技術や機械技術に優れるドヴェルグ(ダークエルフ、ドワーフ)

例5:豚に似ていて被差別民族として扱われているオルク(オーク)

(2020/1/14追記ここまで)

『ロックヘイム』では『妖魔』はふつうに昼の住人として生活しているが、『ソロモンヘイム』ではほとんどの『妖魔』は『悪魔』にこき使われている。

(2020/1/14追記)ごく一部だが、『悪魔』からの支配や搾取的な取引に反抗する『妖魔』たちが、『胎界主『ピュア』』を奉じて泡沫勢力となっている。

・骸者

『ロックヘイム』の夜を支配している住人たち。死神、吸血鬼、人狼、幽霊など、ハロウィンめいた感じ。多神教の神々『司神』47柱のうち『死の司神『オシリス=ハデス』』等に所属している。

(2020/1/14追記ここから)

例6:『死の司神の主神『オシリス=ハデス』』に所属する、デュラハン・デカトン・ファントム・ドローネ等、死神レイスとその眷属たち

例7:『死の司神の陪神『ネフテュス=ヘカテ』』に所属する、レイミア・レムレス等、吸血鬼ヴァンパイアたち

例8:『死の司神の陪神『タナトス=アヌビス』』に所属する、ガルウ等、人狼たち

例9:『死の司神の陪神『ウプアウト=ヒュプノス』』に所属する幽霊たち

(2020/1/14追記ここまで)

非常に破壊的な存在であり、『妖精』とほとんどの『妖魔』にとっては脅威となる存在。感染して増える。

『悪魔』が高圧的な搾取者であるならば、『骸者』は野蛮な破壊者であり汚染者であると言える。

『悪魔』と『骸者』は各生成世界をまたいで長らく紛争状態であり、『妖精』はそれに翻弄されていたが、今では『ソロモンヘイム』のほぼ全土を『悪魔』が、『ロックヘイム』の昼の半分を『妖精』が、夜の半分を『骸者』が支配している、というパワーバランスで目下冷戦中である。

・ピュア

稀男のような非常に強い『運ぶ力』等を持っている、謎の『胎界主』。第二部ラスボス(のはず)。

自分の目的のため、『ロックヘイム』で、一部の『妖魔』や、大半の『骸者』と提携し、とある活動を進めている。

提携している『妖魔』たちの何人かは彼に心酔しているが、『骸者』たちの多くは利用価値のある神輿としか思っていないようだ。

ピュア本人は流血や荒事を好まないようだが、提携している『妖魔』や『骸者』は流血や荒事をふつうに行っており、迷惑。

『悪魔』たちは、自分たちに逆らった『妖魔』たちが、ピュアに心酔して合流しているため、ピュア一味の解体を強く望んでおり、そのために稀男たちをぶつける。

どうやら元人間の『胎界主』であるようだが、その正体と目的は…?

(実は俺もまだ知らないんですよね)

(…おい、俺こんなにキーワードのたくさんあるものを読まされていたのかよ。よく読んだな…)

(TODO:後で可能であれば図示しますね…)

〇超自然的な存在たちのヒエラルキー

・『精獣』

超自然的な存在たち。召還・使役されることがあり、その時は『アカーシャ球体』による仮初の肉体を与えられる。ふつう召還の効力が切れるか何かしたらすぐに肉体を失う。

===超えられる壁===

・『インプ』『妖魔』含む『妖精』

肉体と生殖能力を持てるようになった超自然的な存在たち。便宜上、半人間半妖精も含む。

『妖精』の場合は『精獣』が長い年月の間肉体を保っていたら成る。

稀男のような半人間半妖精の場合、『妖精』と人間の間に産まれることで肉体を達成している。

『妖精』と半人間半妖精は『ロックヘイム』の昼の住人たちとして生活している。

『妖精』の一部は、多神教の神々『司神』47柱のうち『闇の司神『アポピス=オピオン』』に所属しており、特に『妖魔』と呼ばれる。

『ロックヘイム』では『妖魔』はふつうに昼の住人として生活しているが、『ソロモンヘイム』ではほとんどの『妖魔』は『悪魔』にこき使われている。

『インプ』の場合は『魔王』と『淫魔』の間に産まれることで肉体を達成しており、彼らは父たる『魔王』の忠実なしもべである。

===超えられない壁===

・『サッキュバス』『インキュバス』含む『淫魔』

『四大魔王』と『司神』の間に産まれた弱い『神獣』。生殖能力を持ち、『サッキュバス』は『魔王』との間に『インプ』を設けることができる(『インキュバス』はちょっと違いますが、説明しません)。

・『悪魔』含む『神獣』

強力な超自然的な存在たち。ふつうは『司神』の眷属であるが、既存の『神獣』の影響を受けた者が成ることもある。

・ふつうの『魔王』

強い『悪魔』。生殖能力を持ち、『サッキュバス』との間に『インプ』を設けることができる。複雑怪奇な階級がある。

・『四大魔王』含む『四大神獣』

『司神』の直系の眷属。超自然的な存在であろうが逆らえない、ある種の法則を振るう代行者たる、超強力な超自然的な存在たち。

(2020/1/14追記)とはいえ、悪魔たちはことさら強く、ふつうの『魔王』はたいていの『四大神獣』よりも強かったりする。

(2020/4/25追記)『四大魔王』に至っては他を圧倒するほど強く、特に『帝王』と呼ばれる一柱には、とある重大な秘密が隠されているらしいが…?

===超えられない壁===

・『司神』

超自然的な存在であろうが逆らえない、ある種の法則を「司る」、多神教の「神々」。次元世界にいるが、生成世界でいろんな形で影響力を持とうとしている。

・二位上位存在(『XXXX』)

謀略の黒幕。数多の魔王を支配・使役して、司神をも支配する方法を得て、最終的に『<原典>』に到達した、ほとんどブッダ的な、恐るべき元人間の『胎界主』。

『<原典>』に到達した後で、今になって『生成世界』に戻ってこようとしている。

===あるかどうか疑わしい壁(?)===

・一位上位存在(『<X>』)

『<原典>』から様々な世界を創った存在である、という仮説がある。が、そもそも存在しているかどうかも怪しい。

(…おい、俺こんなにヒエラルキーのたくさんあるやつらの話を読まされていたのかよ。よく読んだな…)

***

ギシャアアアア説明書いてるだけでこれかよ!

日付が変わるまで間に合わないので、具体的な物語の説明は、また後で。また明日。

(TODO:『胎界主』読者の皆様が見たら「その解釈は『方位』や『距離』の誤差が大きい」という話がたくさんあるかもしれません。そういうのがありましたら是非コメントを下さい。確認の上、その旨明示して随時追記・修正します

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