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「INUDGs」はSDGsのパロディなのか。

はじめまして。INUDGs推進委員会のキクモリです。普段は広告をつくる仕事をしております。コピーライター出身のクリエイティブディレクターで、人と話したり言葉を考えたりするのが好きです。このたび、INUDGs推進委員会というものを立ち上げて、活動することになりました。
INUDGs(イヌディージーズ)とは、「INU=犬」のDevelopment Goals (開発目標)。2030年までに日本国内の「犬」のために協力して達成すべき目標です。
全部で17項目あり、犬の周辺にいる人の意識を改善しモラルを向上させて、犬の未来をよくしていこうと思いから生まれました。

さて、ここで多くの方は「それ、SDGsのパロディですよね」と、思われたと思います。

持続可能な開発目標(SDGs)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。(外務省のHPより)

実際、INUDGsというフレーム自体は、SDGsのフレームをお借り・・・いや、リスペクトしてできたものです。とても正直に言うと、ふと飛び出てきたダジャレから生まれました。

でも、わたしたちは単純なパロディではないと思っています。


犬だけがしあわせなら良いわけではない。

その理由をお話する前に、なぜ?犬なのか?というお話をさせていただきますね。
わたしの所属する会社はメンバーのほとんどが犬と暮らしていたり、部長が犬だったり、ときどき犬が出社したりする少し変わった会社です。
老犬介護を経験したり、犬と暮らすことで病気と戦っているメンバーもいます。
そんなわたしたちにとって大切なパートナーである犬を介し、誰かの人生をしあわせにすることや、犬そのものをしあわせにすることができるのではないか?と考えるのは自然なことでした。
そうなんです。犬と、犬の先にいる人。その両方のためになるムーブメントを起こしたいという願いが、わたしたちの思いの軸になっています。


目指すのは、「ふつうの人」が「生活の中で」未来をよくすること。

「INUDGsの活動方針」を、私たちはこのように考えています。

犬を飼っているふつうの人が生活の中でできることを積み重ねて犬の未来を変える。するとわたしたちの未来も少し良くなる。そんな活動を目指しています。「犬と暮らす毎日」をあたたかなものにするために、みんなでINUDGsを実践しよう。

わたしたちは愛護団体でもなければ、保護活動を行っているわけでもありません。
わたしの飼っているチワワは、ペットショップから我が家にやってきました。事情があったとはいえ、「ペットショップから迎えるのは良くない」と考えていらっしゃる方からすれば、お恥ずかしいくらい意識が低い飼い主です。

INUDGsはそんな、

「ふつうの飼い主」に意識的になってもらうこと。
「生活の中でできること」を続けていく中で、
犬と暮らす毎日、そして、わたしたちの未来もよりよくすること。

を、目標にしています。これはSDGsが、すべての人に目標を意識し実践することをもとめていることに似ていると思います。


孤独をかかえる人がいない世界をつくろう。

活動を進める中で「ふつうの飼い主」のレベルがあがることがINUDGsの短期的な目的なわけですが、わたしの考える理想の未来の姿には「孤独をかかえる人がいない」という部分も大きいような気がしています。
今後、単身世帯が増え、さらに高齢化の波が襲ってきます。
家族がいないから、子供がいないから、という理由で孤独を感じる人が増えるのではないでしょうか。
そんな時代に、犬をふくめたペットは、きっと支えになってくれるはずです。
もちろん、ひとり暮らしで犬を飼うのはかわいそう、という批判があるのは分かっています。
それならば、ひとり暮らしでも犬と暮らせるサービスやデバイスをつくってしまえば良いのではないか、と思うのです。
そんな簡単なことじゃないよ。というのは分かっていますが、まず、強く思わないと未来は変わらないんじゃないかなと、わたしは思います。

強く思うためには目標が必要です。

INUDGsがそんな思いを集める、犬と暮らす人たち共通の目標になれば良いなあと思っています。





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