【おやすみ鯨の日記】家族っていいね。
2023年5月30日
前を歩いていた女性が、突然しきりに反対歩道に手を振り始めたと思ったら、小走りになった。タクシーでも呼びたいのか、と推測していると、反対歩行に塾帰りらしき小学低学年ぐらいの男の子が走っていた。二つの歩道が繋がる交差点でも、女性はこまめに手を振っていた。
しばらく歩いて後ろを振り向くと、男の子が母親の待つこちら側に一目散に走ってきて、母親の胸に飛び込み、マスクで顔は見えなかったけれど、2人が笑い合ってるのがわかった。その光景を見た時、自分の母を思い出して、どうにも涙が止まらなくなり、帰り道にこれを書いている。
また別の日。好きなアイドルのライブに行って、その日朝からずっと食べたかった回転寿司に行って、満腹で歩いていた夜。目の前で父親が娘をおんぶしていた。
しかし、おんぶするには少し成長しているのではないか?というほどの身長の女の子。多分小5くらい。無邪気におんぶをねだって、父親は軽々と担いでいる。その横を歩く母親が、娘に手を伸ばしたと思ったら、娘の右手を握った。なんて幸せな図。後ろを歩いている時、写真に残したいな、そしてこの人たちにあげたい、とすごく思ったけど、肖像権が気になってやめた。すぐ目の前交番だったし。
家族ってなんて素敵なんだろう。私はそう、自分の父と母のおかげで思える。今あげたような素敵な家族の姿を見て、純粋にいいなと思えるような環境で育ててもらえていたんだ。わたし、幸せだな。