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私が20代でエンディングノートを書いた理由

ここ数年で「終活」「エンディングノート」という言葉が世に浸透してきました。

でもこれって若くても60代〜がするイメージが多いと思います。

しかし、私は今年26歳ですがエンディングノート(っぽいもの)を書いています。

別に死にたいと思っているわけでも、死ぬ可能性がある持病があるわけでもありません。

でも私は、若い人を含むどの年代でもエンディングノート(もしくはそれに近しいもの)を書くべきだと思っています。

「若いから大丈夫」なんてことない

若い人がエンディングノートを書かない理由として「若いからまだ死なないだろう」というのがあると思います。

確かに、若いと病気になる確率は低いです。

ただ、突然意思の疎通ができなくなったり死んでしまう確率って年齢でそこまで変わらなくないですか?

交通事故は、運転したり外に出る機会の多い人の方が、起こしたり巻き込まれる可能性が高い。これは年齢と関係ないはず。むしろ若い人の方が外出するだろうし。

また歳をとると病気になる可能性は上がりますが、それって大体急に倒れるとかじゃなくて「不調を感じて病院行ったら重い病気だった」「人間ドックで癌が見つかった」が多いと思う。

エンディングノートが特に効果?を発揮するのは「突然死」「急に意思の疎通が取れないような状態になった」なので、若くても全然ありうる。

私の同級生で大学生の時にスポーツ中の事故で亡くなった人もいます。
全然他人事じゃない。

家族でも知らないことはいっぱいある

もし今自分が死んだとして、葬式に呼んで欲しい友人知人の連絡先を家族は知っていますか?

私は知りません。

家族だからってお互いの人間関係をみんな把握しているわけじゃないし、仮に名前ぐらいは知っていたとしても連絡先までは知らないことも全然ありうる。

それ以外にも、自分の入っている保険とか、銀行口座の暗証番号とか、「今家族に伝える必要はないけど、自分が死んだら家族に知ってて欲しいこと」ってたくさんあると思う。それを伝える手段は絶対必要。自分のためにも、残された家族のためにも。

残された家族のために

急に自分が死んだら家族はたくさんの手続きに追われます。

そんな時に、少しでもその負担を減らすためには事前に記しておくことが大事。

自分の終末期を守る

一個前の項で書いたことと少しかぶるんだけど、
急に自分が倒れたり死んでしまったら、自分自身の意思を確認してもらうことができません。

有名なのは、運転免許証や健康保険証の裏にある「臓器移植をしますか?」っていうのがあると思うんだけど、それ以外にも「どこまで延命治療をするか」「どこで終末期を過ごしたいか」「葬式や墓はどんなふうにして欲しいか」とか。

最期まで自分らしく生きるためにも「こうして欲しい」という意思表示を事前にしておくことが大事。

どんなことを書けばいい?

じゃあいざエンディングノート書くとして、
「一体何を書けばいいの?」
と思うかもしれません。

調べたら色々テンプレートはあると思いますが、エンディングノートは正式な文書ではないので「絶対これを書かなければいけない」というのはないんです。

書く基準としては、自分が死んだり意思の疎通が取れなくなった時に
「これは絶対やってほしい」
「これは絶対やってほしくない」
ってことを書けばいいんです。

とは言っても何書けばいいかわからないですよね?

ここからは、私のエンディングノートにどんなことを書いているかご紹介します。

連絡して欲しい友人一覧

自分にもしものことがあったときに伝えて欲しい人の一覧。

LINEがわかれば一番いいけど、それは結構難しいので名前と電話番号と勤務先とか書いてる。

同じコミュニティに所属している友人が複数いれば、一人にアクセスできれば周りの人みんなに伝えてもらえるから、まず一人に伝わることが大切。

葬式・墓・骨

これはそのまんまなんだけど、「葬式はこうして欲しい」「墓はここに入れてほしい」とかを書いてます。

ちなみに私は葬式しなくていい・墓は樹木葬でお願いしてます。

パスワード

銀行とかクレジットカードとかお金が絡む系のパスワードとか暗証番号を書いてます。

全部を書く必要はないけど、残された家族が手続きで困るものはちゃんと書いとこう。

貴重品について

貴重品がどこに入っているかちゃんと書いておくことが大事。

通帳、印鑑、契約書等の大事な書類などなど。

できれば最初からまとめて置いておくと親切。

自分が急に死んで大変な中、探し物で時間を取らせたくない。

入っているサブスク

自動更新型のサブスクは、自分が退会しない限り死んでも料金が発生し続けてしまいます。

自分が死んだら家族に退会してもらえるよう、一覧にしておくのがおすすめです。

どうしても知られたくないものがある人は、自動更新ではなく自分で更新しないと退会されてしまう支払い方式に変えておくといいでしょう。

荷物

自分の荷物は死んだあとどうして欲しいか書いておきましょう。

私はいくつか趣味があってそのグッズをそこそこの数持っています。
コレクションしているものがある人は、死後それをどうして欲しいか書いておきましょう。
信頼できる同じ趣味の友人に譲る、売ってもらう、捨ててもらう等。

売って欲しい場合は、どこでどんなふうに売って欲しいかまで書いておいた方がいいです。
家族が同じ趣味じゃない場合、どこに持っていけば売れるのかすらわかりません。

また、価値があるものも安く買い叩かれる可能性があります。
とても高価なものは「これは○○円で売ってください」って書いとくとさらに◎。

お金・資産について

自分のお金をどのように使って欲しいか、誰に渡したいかを書いています。

とはいえ、遺言書ではないのでどこまで効力があるかはわかりませんが…
書かないより書いた方がマシかなって。

家とかお金以外の資産がある方は、ちゃんとした遺言書を書くことをおすすめします。

奨学金等借り入れているお金がある人は、それも書いておきましょう。

寝たきりになった時のことについて

もし死なずに寝たきりなど介護が必要になってしまった場合のことや延命についてのことを書いています。

私は親に負担をかけたくないので、できるだけ延命はせず、仮に寝たきりになったら施設などに入れて親に介護負担がこないようにして欲しいということを書いています。

こういうのは「人生会議」「ACP(アドバンスケアプランニング)」といい、事前に家族で話し合っておくことがベストです。

もしそれができなくても、こうやって自分の意向を残しておくことが大事。

何に書いてる?

エンディングノート書くってなると、専用のノートを買って書く人が多いと思います。

個人的には、何に書いてもいいと思います。

私は手書きが面倒なので、wordに書いて印刷してます。
それにサインして封筒に入れて封する。
家族には「ここに封筒入れてるから、何かあったらここ見て」と伝えてます。


これを読んだあなた、ぜひ次の休みの日にでも書いてみてください!

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