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やる気いっぱいだった新人看護師が病んで仕事辞めた話⑩

1話はこちらから↓


休職

休職してすぐは「明日からあの地獄のような場所に行かなくていいんだ」「もう少し頑張れなかったんだろうか」「多分復帰はできないししたくない。この先どうしよう」という気持ちが入り混じってました。

そして休職して数日は、今までの疲れが一気にきたのか、家で一日中ずっと寝ていました。

仕事してる時は「ずっと仕事のこと考えてしんどい、人生楽しくない、なんのために生きてるんだろう」と思っていましたが、休んでいる時は休んでいる時で「みんな仕事頑張ってるのに、私は仕事してなくて何してるんだろう」と思っていて結局しんどかったです。

「せっかく勉強頑張って国立大に入って、県外で一人暮らしさせてもらったのに、その結果がこれか…」と自分を責めていました。

あの病棟がダメだったのか、急性期がダメだったのか、そもそも看護師がダメだったのか、社会人がダメだったのか…。お先真っ暗で将来の不安しかありませんでした。

これからどうしよう

それを見かねた(一人暮らしだから実際に見られたわけじゃないけど)母親に「あんたは先が決まらないとゆっくり休めないと思う。だからもう早めに転職活動始めて転職先決めた方がいいんじゃない?」と言われました。

確かに私は母が言う通り、先が見えないことに不安が抱きやすいタイプだったので、それに従い休職した数日後にはエージェントに連絡して求人を探し始めました。

ここは人によって違うので、無理にそうする必要はないと思います。

最初は就職した地域で脱毛の求人を探していました。もう夜勤も病院も無理だと思ったこと、当時住んでいる家にそのまま住むには給料が高い美容系しか選択肢がないこと、でも美容外科はなんか怖いし…というのが理由です。

しかしその時求人があまりなく、募集しているところがほとんどありませんでした。

母親には「まだ体調が万全じゃないんだし、私がサポートできるように地元に帰ってきたら?」と言われました。

確かに今いる地域は割と都会で当時住んでいた家も家賃が高かったため、美容か同じレベルの大病院でないと暮らしていけない状況でした。

でもせっかく都会に出てきたんだからそこに残りたいという気持ちもあったし、大学とあわせて5年も一人暮らししてて今更実家に戻りたいとも思わなかったし、マンションで部屋少ないから私の部屋もあるか微妙だし(元々私の部屋だったところは母親の部屋になってる)、引っ越すならそのお金もかかるし…と地元に帰るのも実家に帰るのも最初は乗り気ではなく、渋々地元の求人を探していましたが、諦めきれず住んでいる地域での求人も見ていました。

色々考えた結果、結局地元で求人を探しました。地元は少し田舎ということもあり脱毛の求人は全然なく、最終的に慢性期や回復期の病棟を探すことに落ち着きました。

その時の私は病棟に対しての恐怖心があったため、急性期ではないとはいえまた病棟で働くことに対して不安しかありませんでした。

そのほかにも、一年で辞めて再就職先があるのか、もし再就職できたとしても生きていけるぐらいの給料がもらえるのか、などなど不安はたくさんでした。

でも臨床戻るんならブランクは少ない方がいいし、まあしょうがないかなあと思いながら情報収集を始めました。

おやすみ

休職してすぐの数日間家に彼氏がきてくれて(元々来る予定だった)ゆっくり過ごしました。

彼氏は私が明らかに元気ないことを知っていたし、「なんとかなるでしょ」という楽観的なタイプなので、仕事を休むことに賛成してくれました。

その後は実家に帰りました。

ちょうど年末年始で、ずっと寝ていました。一日中寝ても寝ても眠いし、体が動きませんでした。

一日15時間×10日ぐらいはそんな感じでした。家事は母親がやってくれてとても助かった。

⑪に続く…次回「転職活動と師長との最終バトル」

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