フリルのブラウス

好きな物は巡り巡ってまたやってくる。
もう着ないと思っていた白いフリルブラウス、
私はまた探している。

ヴィンテージで買ったちょっとハリのある、重たいコットンでできた、白いフリルブラウス。長袖だけど冬は寒くて着れないし、夏は暑くて着れないようなブラウス。
きっと本当にお洒落な人は着るんだろう。
そんなブラウス。

着にくい上に、真っ白で汚したくないから滅多に着ない。本当は泥だらけにするくらいの勇気を持って着たいけど、私にはできない。私は大切にしていたんだと思う。たぶん。

あのブラウスはどこに行ってしまったんだろう。
見つからないから新しいものを買おう。

細かいこともいちいち気にし過ぎで、些細なことでもわざわざ感じでしまいやすい私は今日も一日こんなことを考えていた。

見つけたらそいつを着てカレーうどんを食べてやろう。


でもこういうものって大概見つからないし、
見つけた時はもうその時は気分じゃない。
大体いつもそう。
私なんて大体いつもそう。
巡り巡っていつもそう。
フリルブラウスが一生着れそうにない。