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【落語コラム】思い出し笑い

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バックナンバーより落語の連載コラム「思い出し笑い」を公開中!
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第41回:思い出し笑い「笑いを必要としているところに、進んで届けたい」(&ツルコ)

第41回:笑いを必要としているところに、進んで届けたい*intoxicate vol.95(2011年12月発行)掲載  落語情報誌「東京かわら版」の最新号(12月号)表紙はサンタのコスプレをした立川談春で、昨年12月号の桃月庵白酒サンタを思い出し、えーもう1年経ったのね、としみじみ思ったことでした。2011年も残すところあとひと月ほど。  今年は春に大震災が起こったことで、当たり前のように思っていた平穏が一瞬にして覆されてしまうという現実を経験し、日本にとって忘れられな

第22回:思い出し笑い『落語娘』(&ツルコ)

第22回:『落語娘』*intoxicate vol.75(2008年8月発行)掲載 てっきりNHKの朝ドラ「ちりとてちん」みたいな、女の子が噺家になってしくじったり楽しかったり悩んだり元気になったりって映画なんだろう、って思ってました。だってタイトルが『落語娘』なんですもん。  この夏、公開される映画です。夏ってところがポイントだったんですね。そう、ニッポンの夏といえば怪談ですから。のんきに笑うつもりで観たら、そちらの要素も若干あったんで、予期せぬコワイ思いもしちゃいまし

第7回:思い出し笑い「ワンコインのお楽しみ」(&ツルコ)

第7回:ワンコインのお楽しみ 執筆者:&ツルコ *intoxicate vol.60(2006年2月発行)掲載 昨年は空前の(大袈裟?)落語ブーム、おかげさまで寄席や落語会のお客さまが増えました。どうぞ飽きずに続いてくれますように! なにより驚いたのが、若手噺家が勉強会としてやっている〝深夜寄席〟にまで、すごい数のお客さまが来てくれるようになってたこと。夜九時過ぎの新宿三丁目の繁華街に長蛇の列で、これはいったい何事!?な光景。こんなタイミングで勉強できる噺家さんはラッキ

第6回:思い出し笑い「こなさん、みんばんわ」(&ツルコ)

第6回:こなさん、みんばんわ 執筆者:&ツルコ *intoxicate vol.59(2005年12月発行)掲載 咲坂守と畠山桃内って名前をきいて、あの頃がよみがえる人、同志。一世(の一部分)を風靡しましたよねー。YMOには「スネークマンショー」で出会いました。スネークマンショーは、70年代終わりから80年代の初めにオンエアされた、プロデューサーの桑原茂一、DJの小林克也、声優の伊武雅刀(デスラー総統ですね)の3人によるカルトなラジオ番組。ブラックでシュールでエッチなコ

第5回:思い出し笑い「あれから40年」(&ツルコ)

第5回:あれから40年執筆者:&ツルコ *intoxicate vol.58(2005年10月発行)掲載 生誕、没後、結成、創立などなど、毎年、誰かや何処かが○○周年という記念の年です。だいたい10とか5とかの節目ですが、中にはフランスのレーベル、サラヴァみたいに33周年というおかしな節目(33回忌ならわかるけど。今年は古今亭志ん生がそうですね)を記念してるところも。レコードの回転数だとか、キリストが没したときの年齢だからとか、もっともらしい理由はつけてるようですけど。

第3回:思い出し笑い「さよなら、こぶちゃん」(&ツルコ)

第3回:さよなら、こぶちゃん 執筆者:&ツルコ *intoxicate vol.54(2005年2月発行)掲載 テレビではいじめられキャラでおなじみの林家こぶ平。最近、ちょっと耳にしたりしません? こぶ平の落語がいいらしいって。じわじわとそんなウワサあり。とはいえ、大多数のひとはきっと、「落語、できるの?」という反応でしょう。父親譲りの愛嬌で、お茶の間の人気者としての認知度は高いのですが、落語をやっている高座姿を見る機会はほとんどないから、ごもっともです。  でもね、