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公募インタビュー#44 「いろんな人の話を聞きたい西さんのお話」

西にしさん(仮名)2024年9月上旬>

西さんは20代後半。「無職で、これからの人生どうしようかと悩み、検索しまくっていたらインタビュアー田中にたどり着いた」とメールをくださいました。

【西さんのここ数年】

・大学卒業後、大学事務員として就職。1年勤め退職。

・九州へ移住。2年ほど派遣で事務職などに就く。
 この地で出会った恋人の転勤に伴い、関西へ。

・関西で同棲生活。Webデザインの勉強をし、就職。1年ちょっとコーダーとして働く。
 今年の6月末に退職。
 自分のやりたい仕事を知るため、自己理解プログラムを受講。
 約2年続いた同棲生活を解消。

・つい最近関東の実家へ戻り、就職活動中。

仕事への思いから始まったインタビュー。恋人との関係、家族のこと、友達とのお話もお聞きできました。


「やりたいこと」は、「聞いて、伝えること」

──今はご実家にいらっしゃるんですね。で、これからお仕事をどうしようかなと?

西さん そうですね。仕事は(今年の)6月末で辞めたんですけど、新卒で卒業してからやりたいこととかまったくなくて、ずーっと試しては辞めての繰り返しで、ジョブホッパーみたいな感じだったんです。でもそろそろいい年だし、本腰入れてやりたいこと見つけたいなーって思って。やっぱり生きてる中で仕事をしている時間が多くを占めると思うので、せっかくやるんだったら、やりがいがあったり、そういう仕事を見つけたいなと、3ヶ月ぐらい前から自己理解のためのコーチングプログラムを受けています。けっこうお金がかかるんですけど、まあせっかくだし、今までさんざん悩んできたから、自分への投資だと思って。

 そのプログラムが終盤になってわかってきたのは、私はいろんな人の人生観とか価値観とか、そういう話を聞くのがすごく好きだということで。なので、話を聞いていろんな人に伝える仕事をやってみたいなーと。その実現手段として、取材ライターとか、そういった取材をする仕事に興味を持って、いろいろ調べていった時に、インタビュアー田中さんのnoteを見つけました。まずは自分がインタビューを受けてみるのもいいかも、と思って今回応募しました。

──ありがとうございます、見つけてくださって。
    人の話を聞くのが好きだと思ったっていうのは、お友達とかと話したりしていて?

西さん そうですね、友達とか母親とかと、なんだろ、けっこう恋愛とかが多かったかな、そういう、人の価値観とか個性が出る話を聞くと、自分の視野も広がるし、いろんな考えがあるっていうことが知れる。無意識にそういうの好きだったなーと、コーチングを受けていく中で気付いたっていう感じです。

 今就職活動をしていて、未経験でも取材記事を書かせてもらえそうなところはなかなかないんですけど、探して応募して、今週はその面談とかがあるって感じですね。

同棲解消ー距離感がしんどくて、自分のことも嫌いに。

──就職活動をしつつ、その他の時間、日常生活はどんな感じですか?

西さん 最近関西から関東実家に戻ってきて、環境が変わったっていうのもあるし、同棲解消するのは割とすんなりいったんですけど、まだまだ話し合いは続いてて(笑)。彼とのやりとりもあったり、就職活動したりで、頭の中だけは考え事だらけで忙しい、みたいな感じですね(笑)

──パートナーさんとは、別れたわけではないってことですかね?

西さん そうなんですよね。彼の方は、以前は遠距離(恋愛)になったら別れるとか言ってたんですけど、それでもいいから私は地元に帰りたくて、同棲解消はしたくって。最初、私自身は遠距離でもいいから別れたくはないっていう考えだったけど、向こうは遠距離なら別れるって言ってて、じゃあもうしょうがないから全然別れる気でいたんです。けどまあ、色々話し合って、向こうが折れてくれたっていうか、遠距離でもいいから関係は続けていきたいみたいになって、一応別れはしてない、っていう感じ。

──西さんは、どうして同棲解消したかったんですか?

西さん 2年ぐらい一緒に住んでたんですよね。九州で知り合ったんですけど、知り合った時期の彼と、2年間過ごしてく中で見えてきた彼とのギャップがすごくて。九州にいた時は割とクールで寡黙で、ベタベタしてこない感じだったんですよね。私はそれがすごい素敵だなって思ってたんですけど、関西で一緒に暮らし始めてから……一番はスキンシップかな。なんか、すごくって。なんだろう、毎日大型犬に迎えられてるみたいな(笑)

──(笑)

西さん 熱烈大歓迎(笑)みたいな(笑)感じのスキンシップのとり方を、毎日のようにされて。私は、同じ部屋の中にいて別々のことをしてても全然いいし、一定の距離を保っていたいでも向こうは常にくっついていたいみたいな感じで。そこで私の方がどんどんしんどくなってきちゃって、ほんとちょっとしたことで私がすぐブチ切れちゃったりとか(笑)。一緒にいる自分がどんどん嫌いになっていくみたいな。

 彼のそういう(スキンシップが過剰な)ところは嫌だけど、自分が一番嫌だった。そういうふうにすぐ怒っちゃったりとか、頭ではわかってても、絶対傷つけてしまうような言葉も普通に言っちゃったりとか。これはもう、あまりにも距離が近過ぎる、同棲していて距離感がとりづらいからこうなっちゃってるのかなーって、一旦、距離を置いた方がいいのかなって思った、っていうのが一番、かな。

──同棲解消したら、関西で一人暮らし同士になるっていうのではなくて、地元に帰ってきたのはなぜですか?

西さん 私があんまり友達を作ろうとしなかったからではあるんですけど、関西に2年住んでいても友達が全然いなくって、地元の友達がすごく恋しくなってしまった。だから関西で、一人で彼のためだけに暮らすっていう考えがなくって。もう帰ってきたいっていう頭でいっぱいだったっていう感じですかねー。うーん。友達がいなかったのが大きいかなー。

──関西にいる間は彼としか付き合わないような感じになってた?

西さん そうなんですよね。その当時、私も、新しく人間関係築くみたいなのがめんどくさいみたいなふうに思っちゃってて。彼のことが好きで、一緒にいてくれる人が一人いるから、別にそれでいいやーみたいな感じになっちゃってて。
 まあでも、軽く飲むくらいの友達はいなくはなかったんですけど、私はめっちゃ親密な関係を好むタイプっぽくって。そういう浅い関係じゃない、がっつり仲良いみたいな子がいなかったかなーっていうので(地元に帰りたくなった)。

その頃のお仕事はWebデザイナー(コーダー)。作業自体は嫌いじゃなかったけれど、向上心を持って取り組むほどにはやりがいを感じられなかったそう。職場の人間関係は問題なかったということですが、仕事はどうしても面白くなくて、退職します。

結婚…単身赴任なら?

──同棲解消と同時にお仕事も辞めた?

西さん 仕事を辞めてから、同棲解消しましたね。その間自己理解プログラムを受けてたりとか、今後どうしよう?っていうのは2ヶ月くらいずっと考えてました。

──で、関東に帰られて、彼氏さんとの話し合いも継続していると。

西さん 向こうの仕事もすごい忙しいので、夜ちょっとLINEしたりとか、たまに電話したりぐらいな感じ、ですかね。今度の休み、旅行に行こうとは話してます。

──彼と今後どうしたいとか、いつか結婚とかそういうことあるんですか?

西さん うーん……なんか……難しいですよね、結婚……

──結婚してまた一緒に暮らすと、大型犬みたいになっちゃう?

西さん (笑)そこは言ったんですよ。ていうかずっと言ってたんですよ。それがしんどいから嫌だって。向こうは直す直すって言ってたんですけど、でもこれは多分性癖だから、直せない、と思ってるんですけど。でも本人が頑なに直すって言うから、一応様子見かーって思ってて。

 結婚も、私だけが考えてた時もあったんですけど、どうなんだろー……そもそも、向こうは全国転勤で、3〜5年スパンでいろんな地域に行くらしいんですよね。でも関西で一緒に住んで、次の転勤先についていくほど、もう私は彼のことそこまで好きじゃないな、って思っちゃったのが事実としてあって。だから距離置きたいっていうのもあったんですけど。

 子供とかいたら変わると思うんですけど、ずっと二人だとしたら多分変わらないんじゃないかな。

 だから、ずっと単身赴任で別居したらいいかなとかは思うけど(笑)、でもそれって、そもそも一緒にいたくないって言ってるようなものじゃないですか(笑)。だから、私も次に進んだ方がいいのかなー、とも、思う。

 けど、彼は優しくてめちゃくちゃいい人ではあって、私がやりたいことをやってくれるのが一番、みたいな感じで言ってくれてるし。私がやりたいことをやることによって、自分と距離が離れても、関係は続けていきたいと昨日言われて、そこまで言ってくれる人もなかなかいないよなあとかも思うので、そこは悩むなーっていう、感じ、ですかね。うーん。

家族のこと

──お互いのご家族と会ったりとかは?

西さん あ、向こうのご家族とはお会いしたことあって、めっちゃいい家族で。
 自分の家族が、そんなに仲良くないんですよね。そもそも母子家庭なんですよ。私が。私が4歳の頃に両親が離婚していて。
 向こうのご家族はお父さんもお母さんもいて、弟さんと妹さんもいて、みたいな。うちとは全然違う家族だなって、すごい、感じて。あちらのお父さんとお母さんを見てても、何十年も一緒にいらっしゃると思うので、そういうの見てても、なんか、いいなーと思いますね。ただ自分がそうなれるかはまた別の話であって、だからすごい、憧れの家族って感じですね。向こうの家族は。

──もし結婚したら向こうのご家族が西さんの家族にもなると思うんですけど、それはいいなと思いますか?

西さん 全然いいというか(笑)、めちゃいいなーと思うし、3回かな、会ったんですけど、いっつも私にも良くしてくれるし、まあもちろんお互いに気を使うところはあると思うんですけど、まだ姑ではないからだと思うんですけど姑感もないし(笑)、すごく感じのいいお母さんですし、ゆるキャラみたいなお父さんで(笑)、すごい、いいご家族だなーみたいな。

──西さんご自身のご家族は、お母さまと、ごきょうだい?

西さん お母さんと、おばあちゃん(=母方の祖母)と、あと妹が2個下にいて。一応4人家族?ですね。

──その4人で一つ屋根の下に暮らしている?

西さん えっとー、けっこう複雑……ではないんですけど、私が6歳ぐらいの時から、母親に、彼氏、っていうか内縁の夫なのかな?籍は入れてないんですけど、20年くらいずっと一緒にいる男性がいて。その人も転勤族で、今も単身赴任していてその人は家にいないんですけど。

 うちのマンションの上の階に祖母が住んでて、私が中高の時は下の階に母親とその彼と私と妹の4人で一緒に暮らしてたみたいな感じですかね。

 今は妹もどこかで誰かと暮らしてるのかな、家に帰ってこないし、だから(マンションの下の階に)母一人だけで住んでたところに私が帰ってきた、みたいな感じですかね。はい。

──じゃあ今は、お母さまと二人なんですね。
        ご家族そんなに仲良くないっておっしゃってましたけど、

西さん 難しいですね、なんて言ったらいいんだろ。そもそも、祖母と母がそんなに仲が良くない、っていうのは幼少期から見ててわかるぐらいな感じで、だから(マンションの違う階に)離れて暮らしてた、っていうのもあるんですけど。

 なんか、私、母親と妹がしゃべってたら、同じ空間にいたくなくて。ていうのも(笑)、例えると、中国人の方って、ケンカしてないのにすごい剣幕でしゃべり合うみたいな印象があるんですけど、母と妹がそんな感じで、別にケンカはしてないんだろうけど、お互いすごいんです、言い合いが。話の内容も、仲がいい感じでもないし。言い方に配慮がない感じで。

 あと、家族でお正月に集まってどっか行こうとか、そういう感じじゃない(笑)。個々に好きなことしてる。家族でどっか行くとか、家族を大事にする、みたいな、そんな家族じゃないなとは、周りや彼の家族見てると、感じますね。

──でも、実家に帰って同居することには躊躇はなかった?

西さん 一人暮らししたいっていうのが本音なんですけど、今は妹がいない、っていうのもあったし、お金もないし(笑)、情けないんですけど。
 母親の仕事は朝は早くて午後に帰ってくる感じなんで、生活リズムが合わないから会うこともそんなにないし。
 私は母とは普通に仲がいい方だとは思ってはいるので、まあ母はいいんですけど。

西さんが気になっているのは、毎日上の階から訪ねてくるおばあさまのこと。お互い合鍵を持っていて、行き来は自由だそうですが…

西さん 祖母が上の階からうちに毎日遊びに来てて。今うちで犬とインコを飼ってるんですけど、その二人に会いに毎日来てるっぽくって、なんかそれが……ま、いいんですけど(笑)。
 なんだろ、そのー、祖母が、病んでるわけじゃないと思うんですけど、けっこうネガティブで。腰が痛いとか膝が痛いとか、生きる希望がないとか、そういうことを言ってくるんですよね。構ってほしいのかよくわかんないんですけど。悲壮感というか、オーラがもう(笑)やばくて。毎朝そういう人が家に来るのはなんかちょっとやだなとか思ったりして(笑)。

 元々は祖母とも仲が良かったと思ってたんですけど。前回私が関西から帰省してきた時に、"自殺したい”みたいな感じのことを言われたんですよね、しかもそのやり方?、紐を吊るしてあそこでできるかな、みたいなことを言われた時に、そこで私はドン引きしてしまって。一線を画した方がいいな、と思っちゃった。

 母が仕事してたんで、小学生の時とかは妹と一緒に祖母と過ごすことが多くて。その頃の祖母、すっごい元気で明るくて、面白い人だったんですよね。私の中でその祖母で時が止まってる……じゃないけど、今目の前にいる人が、全然違う人みたいに思えちゃうので。顔つきも全然違っちゃった気がするし、なんか、すごいそれが悲しいなーっていうのがある。

 最近はちょっと、悩みではないけど、その悲壮感どうにかならないのかなとか(笑)。生きる希望がないとか言われても、私は何も……どうしたらいいの?って感じだし、ていうか、なんとかしなよって思っちゃうから。だから、なんか、毎日来ないでほしいなーとか(笑)。

 うーん、そういうので、家族仲良いとは言えないよなーとか思う。

──お母さまはおばあさまのことをどう言ってるんですか?

西さん 今日母親に、この頃祖母から自殺したいと言われたことあるって話したら、母親的には、昔からそういう人じゃんみたいな感じで(笑)、慣れてる?っていう感じでした。今はまだ全然元気なんですけど、今後介護とかそういうの考えてるのかなあと思って聞いたら、いや、介護なんかする時間ないから、施設に入ってもらうか、来てもらって介護するやつ?しようと思ってるって言ってて、ああそうなんだーと思って。

相談はしない

──西さんのお仕事については、お母さまは?

西さん 仕事に関しては全く相談したことなくて。ていうのも、私、大学卒業後、新卒で働く気全然なかったんですよね。やりたいことがなかったから、ワーホリとか行こうかなーとか思ってたんですけど、母親に大反対されたんです。「4年も大学通わせて、新卒で働かないのとかあり得ない」って反対されちゃって、ワーホリは行けなくって、やりたいことないしどうしよう?ってなって(笑)。

 で、自分の大学の事務員さん見てて、めっちゃ暇そうだし楽そうだしこれいいじゃんとか思って(笑)、そこから就活始めて、たまたま本当に大学事務に就職できて、母親はそれはもう大喜びで。公務員じゃないけど、それぐらい安定してるって当時は言われてたから、すごい喜んでくれたんですけど、ただもうその仕事がまじで合わなくて

 辞める時、絶対反対されるのわかってたんで、母親には何も言わないで辞めたし、その後、相談はしないでいきなり九州に移住しました。基本的に反対されるって思ってるし、私はもう成人してるから好きに生きていいと思ってるので、何も相談しないで移住。今はもう全然相談する気ない、っていう感じ。(笑)

──相談しないで自分で決めて、事後報告っていう感じなんですね。
   おうちに戻ってくることは、お母さまはいいよーという感じだったんですか?

西さん あ、そうなんですよ。彼のことは割と話してて(笑)。家に帰りたいって言ったら「好きなだけいたらいいよ」って言ってくれて、めちゃ意外だったんですけど。

──へえー

西さん 早く一人暮らししなよ、とか言われそうでもあったのに、そういうふうに言ってくれて。ありがとう、っていう感じ(笑)。

──彼とのことは、一緒に住んでる時からお母さまと話してたんですか?

西さん あ、そうですね。一緒に暮らすときは「暮らすことになった」って言ったし、何かあればLINEでやりとりして、みたいな感じでしたね。

 スキンシップ合わないとか、ちょこちょこ色々あったときに、もう無理かも、みたいな感じで言ってて、そういうの知ってたからだと思うんですけど、それで解消したから帰りたいって言ったら(受け入れてくれた)。

──恋愛の話はできる関係性なんですね。

西さん そうですね。全然しますね。割とそういう話は母とはする。

──離れていた時は習慣的に連絡をとっていた?

西さん いや、母親が食べ物とかを送りたい時に連絡来るぐらいで、あとは私が彼と喧嘩したとか、そういう出来事があった時だけLINEするって感じで。たわいもない話とかは全然しないですね。

──食べ物を送ってくれたりとかしてたんですね。

西さん あ、してくれました(笑)。職場でしょっちゅういろんなものもらうらしくて、母が一人で暮らしてた時は有り余ってたみたいで、送ってくれました。

お酒を飲むのが好き。飲んだ時の彼は好きじゃない。

──何か、趣味とか、今やってて楽しいことはありますか?

西さん 趣味が、ほんっとになくって、昔っから。唯一、中高の時に読書が好きで、今でもたまーに読んだりはするんですけど。例えばテニスとか山登りとかそういうのがまったくなくって。でも人としゃべったりするのが好きなんだなーって思うのもあって、居酒屋とか立ち飲み屋に一人で行って、そこで知り合った人とその場でしゃべったりとかたまにしてました。趣味というほどでもないんですけど。それは割と、あえて行くようにしてました

──一人で出かけてそこにいるお客さんとしゃべるって、すごいですね。

西さん ほんとですか?(笑)お酒好きだし、飲むとめっちゃしゃべるんです(笑)。そこでざっくばらんにしゃべったりするのは割と好きですね。

──お酒がお好きなんですね。
        彼とも飲んだりしてたんですか?

西さん 彼とも飲むんですけど、彼はすぐ酔っ払うんですよね。で、酔っ払ってからが長い、すっごいめんどくさいタイプで、その彼見てると私は全然酔えなくて。(笑)しかもベタベタが加速する。酔った時の彼がそんなに好きじゃないんだってことに気づいてしまって、だからあんまり一緒に飲みたくない(笑)。それも昨日言いました。もしかすると酔っ払ってる時のあなたがあんまり好きじゃないかもしれないって(笑)。言ってしまいました。

──本音は全部言う?

西さん 最近は言っちゃいますね。それこそ、九州に住んでたときは、けっこう遠慮してたっていうか、全然そういうこと言わなかったんですよ。でも、一緒に住み始めてからたくさん言ってます。っていうか頭の中で思ってることを全部言ってると思います(笑)、彼には。垂れ流してるかもしれない、それぐらいの感じですね。

──いいですね。

西さん あ、そうなんですかね?向こうはどう思ってるか。

──そうか、傷つくことも言っちゃうんでしたね。

西さん あ、そうですそうです(笑)。言い方はね、気をつけるようにはしてはいるんですけど、まあ、言ってしまいますね(笑)。

仕事ー初めて頑張りたいと思えた

──一人で居酒屋さんとか立ち飲み屋さん行って人としゃべるっていうことは、人見知りではない?

西さん どうなんですかね。人見知りではないとは思うんですけど、そういうところではしゃべれるんですけど、たとえば職場、前のWebデザインの仕事の時とかは、本当に誰ともしゃべらなくて。仕事は仕事、みたいな、かなり壁を作っちゃう感じでした。全然しゃべっていい環境だったし、仲良い人は仲良さそうにしてるけど、私はそういうのに慣れなかったというのもあって。今までも職場は職場、って自分の中で割り切っちゃうっていうのがありますね。よくわかんないんですけど。

──職場で知り合った人は友達とは思えない?

西さん そうですね。仕事中の、上辺だけの雑談みたいなのがすごい苦手で。仕事終わってたら別にいいんですけど、終わってない仕事を気にしながらしゃべるのが嫌で、だからあんまり仕事中はしゃべらなかったですね。今になってみれば、もっとしゃべったらよかったなーと思いますけどね。

──仕事となると集中して真面目に取り組む?

西さん そうですね、最近はちゃんとやるようにしてますね(笑)。
 新卒の時は適当だったんですけど。適当っていうか、わからないことがわからないって言えなくて。先輩が怖かったのもあったし、上司も苦手で。でも、最近は初めて仕事を頑張りたいって思えてるので、それを守りたいなと思ってますね。

──なんで頑張りたいなと思ったのでしょうか?

西さん 今まで仕事に対しての優先順位も超低かったし、でもこれからまだまだ働かないといけない、と考えた時に、やりたいことも出てきたし、やる気が出てきたっていうのが大きいかな?それに向かって頑張りたいなっていう気持ちが出てきて。

──よかったですね。

西さん そうですね。ずっと悩んでたことだったので、やっとやる気が出てきたって感じですね(笑)。

──悩んでたってことは、もともと仕事に対して向き合いたいって気持ちはあったってことですよね。

西さん ずっと頭の隅では何かないのかなーと思ってたけど、わからず。みたいな感じだったので、それがやっと自己理解プログラムを通して見えてきたなーっていうのはありますね。


最近あった印象的なことについてお聞きしました。うれしかったこと、悲しかったこと、驚いたこと、腹が立ったことなど、何かあれば、とお聞きすると。

傷心の友人と行った海外旅行

西さん 大学の時からすっごい仲の良い友達がいるんですけど、その子に誘われて、少し前に海外旅行に行ったんですよね。その子は今までも海外に一緒に行ったことあったり、しょっちゅう一緒に遊ぶ仲で。
 
 その子には婚約者がいたんですけど、旅行直前に色々あって、破局してしまって。要するに、その子はすごい失恋した状態での海外旅行になってしまったんですよね。

 その話は聞いてたから、元気ないんだろうなーとは思ってたけど、まじで元気なくて

 初めての国だったので、行ってみたい場所がいろいろあって楽しみにしてたんですけど、彼女がとにかく元気がなくって、でももちろん気持ちもわかるし、って感じだったんですけど、ここ行かない?とか、あそこ行こうよ、みたいな感じで提案しても流されちゃって(笑)。結局どこも行けなかったんですよね。しかも私ガイドブックとか買っていって(笑)こことかどう?とかなんとかかんとかやってもあんまり響かなかったみたいだったんですけど、彼女の方から旅行に誘ってきてくれた、っていうのもあったので、どっか行きたいとこないのかなーと思って、どっか行きたいとこあるー?って聞いたら即答で「ない。」って言われて。

 で、ええーー(笑)みたいな(笑)。まじか、ってなって、え、そうか、うぇ、どうしよ、みたいな感じになって、とりあえず、地元のおいしい料理が安く食べられるところがあったから、あそこは行こうよ、って言って、まあ、行ったんですよね。私は食べるのも好きだし、せっかくの海外旅行だから、飲んで食べて楽しみたいっていう感じだったんですけど、彼女は失恋で食べ物が喉を通らないって感じで。ほんのちょっぴりの料理でもうおなかいっぱい、みたいな感じになって(笑)。じゃあもう一人で飲んで食べていい?って言って(笑)、私一人で食べたり飲んだりしてたんですけど。

 あ、そうだ、お金ないとかも言われて、だからお金ない人にお金かかること提案できなくて(笑)。いや私だって別にあるわけじゃないんだけどと思いながら、まあでもそんな何回も行くとこじゃないしせっかくなら行きたいから、と思ってたんですけど、行きたかったところは全然行けなくて。タダで見れるようなところばっか行きました(笑)。

 っていうので、タイミングが悪かったっていうのもあるんですけど、友達と海外っていうのはやっぱちょっと難しいなーってすごい思っちゃって。その子と前回違う国に行った時も、体調がいまいちの状態で(笑)。いつもタイミングが合わない、みたいな感じだったんで、ああ次はないかなーって。飲みに行くぐらいだったら全然いいんですけど、旅行は厳しいかなーっていうのはその時すーごい思って、ちょっと悲しかったかなー。って感じですね。

──失恋状態のお友達には文句も言えず?

西さん いや、言えないですよー、気持ちは痛いほどわかるので。なかなかねー、まあそれは元気ないよねー、みたいな感じで(笑)。話も全部その彼のことで、みたいな感じで(笑)。
 まあしょうがないけどねー、みたいな感じで。うーん、って感じでしたね。ちょっと残念でした。

──お友達は「ごめんね、私こんなで」みたいな感じ?

西さん どうだったかなー?でも謝られた記憶がないので、とにかく元気がない、みたいな感じでした(笑)。結局ホテルでYouTubeとか見たりしてたから、せっかく来たのにー!とか思って、残念だったなーって感じでした。

──一人行動とかにはならず?

西さん いやー、提案できなかったんですよねー。複数人でいたらあったかも、と思うんですけど、二人だったので、ちょっと言えなかったですね。そこ言えたら一人で行けたかなーとかも思うんですけど、言えなかったですね。

──その海外旅行が最近の悲しかったこと。

西さん そうですね。悲しかったですね。だいぶ戸惑いましたね。どしたらええんや。って(笑)。

抜け殻のような友人を気遣う陰で、悲しさを覚えた海外旅行。反対に、最近あったポジティブな出来事についてもお聞きしてみました。

あたたかい歓迎

西さん うれしかったことで言えば、私が関西から地元に帰ることを地元の友達とか、大学の時の先輩とかいろんな人に連絡したら、まじ?めっちゃうれしいよーとか、そういうふうに歓迎してくれたっていうのは、ああなんか、自分一人じゃないんだなーって思えたし、すごくうれしかったですね。

──ご友人とは連絡をとりあって、今の状況はみんな知ってる?

西さん 基本的に知ってますね、友達は。友達から「今どこいる?」みたいな感じで聞かれる(笑)んで。

──ああ、いろんなとこ行ってるから(笑)

西さん そうです、いろんなとこ転々としてる人だって思われてるっぽくて(笑)。そうですね、私がどこにいるかぐらいは知ってる人は多いかも。

──SNSとかやってます?

西さん ああ、やってるんですけど、割と見る専なので、あまり自分から発信してないですね。

──じゃあお友達とは個々に連絡とりあって。

西さん そうですね。私から連絡して、飲みに行くことが多いですね(笑)

アプリで会った人と飲んだら楽しかった

──お友達は多いですか?

西さん いや、そんなにいないですね。すごく仲良い子は多くないと思います。だから友達がほしくて、アプリ使ったりとか、そういうことを最近してる。

──アプリを使ってお友達を探すとかあるんですか?

西さん お酒飲好きな人のためのアプリだと思うんですけど、今からどこどこで飲める人募集、みたいな感じで掲示板に書いて、そこで飲みたい人がいると、マッチする。どっちかが課金しないとメッセージのやりとりはできないんですけど。この間初めて課金してメッセージ送った子が、たまたま家が割と近くて、初めて会って。その女の子の友達もたまたま連絡来たから連れてっていいですかーみたいな感じになって、3人で飲みました。

──楽しそうですね、それ。

西さん めっちゃ楽しかったんですよ。そんなアプリやってる子だからか、開放的っていうか、すごい面白くて、3人で終電近くまで飲んで、解散して。また遊びたいなーって思える感じでした。やってよかったなーと思って。

──やっぱり人とおしゃべりするのがお好きなんですね。

西さん 好きですねー。ぶっ飛んでる人とかと会うと、ほんとに変わってんなーって感じで面白いし、そうじゃなくても、自分とは違う考え方をみんな持ってるから、そこに面白さを感じますね。


“違う考え方をみんな持ってるから面白い”、この感覚に完全に同意だと思っていたところ、インタビューの最後、西さんから「インタビュアー田中さんにお聞きしたいことが」と言われ…

参考にしていいですか

西さん 私、これから、インタビュアー田中さんみたいにいろんな人からお話聞いて、いろんな価値観があるんだよーみたいな感じで伝えていく、みたいなことをしたいなーって思ってて。話聞けるよー、みたいな感じで開放してたら、連絡が自然に来るみたいなの、めっちゃいいなーみたいに思っているんですけど、私も、丸パクリではないんですけど、noteで発信するのとか参考にしたいなーって思っているんですけど、良いですか?

──全然、どうぞやっちゃってください。

西さん ああ(笑)わかりました。私も参考にさせていただこうと思います、っていうのを伝えたかったです。ありがとうございます。がんばります。

(終わり)

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