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スペイン語文法の基礎をみっちり勉強できる問題集

こんにちは、セルバンテス書店スタッフです。今日はタイトル通り、スペイン語の基礎をみっちり勉強できる問題集についてです。

その名も GRAMATICA BÁSICA DEL ESTUDIANTE DE ESPAÑOL (A1-B2)
初級~中級にあたるA1~B2の文法事項をカバーしています。かなりずっしりとボリューム感のある1冊ですが、ページがカラーなのと、イラストも豊富なので、勉強していて退屈しずらいかな?と思います。
(見本はこちらです)
スペイン語文法の総まとめをしたい方や、DELE B2やC1, C2を受ける方にとてもおすすめの問題集です。

スペイン語でスペイン語文法を勉強するのは難しそう…と思うかもしれませんが、意外とスペイン語で説明されてしっくりくることや、「知らなかった!」という発見があったりします。
(一度何かで文法を学んだという方が復習として使うのが良いのかも?)また、この記事を通して、スペイン語でスペイン語文法を勉強することのイメージができたら良いな、とも思います。

棚から覗かせてみました

当店ではいろいろな文法問題集を取り扱っていますが、この問題集はこれまでのブログでも紹介したことがなかったかと思います。

★ちなみに最近ブログをnoteに移行したばかりなので、過去ブログもぜひ読んでいただければ嬉しいです。スペイン語学習に役立つ情報を発信しています。
過去ブログ▶http://interspain.cocolog-nifty.com/interspain/

はい、では内容へ。


全部で44の項目、400以上の練習問題が解ける

目次はこんな感じ

目次はこちらの見本からご覧いただけますが、SECCIÓNという大きなくくりがあり、その中で1, 2, 3…と文法項目が並びます。全部で44の項目が用意されています(多い!)
例えば、SECCIÓN 1は「Sustantivos y adjetivos(名詞と形容詞)」です。

で、目次の文法事項一覧だけを見ると、「え、こんなにたくさん…」と思ってしまいますよね。もし一度スペイン語文法を勉強したことがある方は、苦手な文法事項から優先的に取り組むのも良いと思います。
時間をかけて勉強したい方は、一つ目の項目からじっくり取り組んでいくのも良いです。

用法の解説が丁寧

用法の解説の例

上の画像は見本から取ってきたもので、「Adjetivo después del sustantivo: ¿Vino tinto o vino blanco?」の項目です。
名詞の後ろに形容詞を置く用法について、「どのような時にその使い方をするのか」が説明され(これが用法の解説ですね)、例文とともに提示されています。
ちなみに、名詞の後ろに形容詞を置くのは、「今話題にしている対象を他の対象と区別するため」なんだそう。
(スペイン語で文法を勉強する雰囲気がなんとなく掴めたでしょうか?)

おすすめはレベルごとの練習問題

私たちスタッフが良いなと思うポイントは、項目を学習した後に出てくる練習問題に、レベルが明記されている点!
(画像内の赤マルで囲んだ箇所です)

このレベルが書いてあることで、同じ文法事項でも、各レベルで求められる使い方に差があることがわかります。自分のレベルでどの程度のことが求められているかわかりますよね。

スペイン語文法の基礎って?なぜ大切なの?

ところで、この問題集で扱われるレベルは、DELEのレベルで言うとA1~B2(初級~中級)です。

全部で44項目扱うと先に書きましたが、ざっとまとめるとこんな感じです。
(44項目のうちのほんの一部ですが…)

直説法現在形、冠詞、所有形容詞、目的語、過去形(点過去、線過去、現在完了)、再帰動詞、現在進行形、比較級、命令形、受け身、未来形、過去完了、接続法現在、接続法過去(現在完了、過去完了)、関係詞…などなど

あげたらキリがないくらいですが、それもそのはず。実はB2までで基本的な文法事項は全て登場するんです。C1やC2の上級になると、これらB2までの文法事項を踏まえたうえで、さらに上級レベルにふさわしい使い方が必要になります。
ということは、B2までの文法事項が定着していないと、その上のレベルに進む時につまずいてしまうんです。スペイン語文法の総まとめといった観点からも、この「スペイン語の基礎」をしっかり学習することはとても大切になります。

「使えるようになる」ことで覚える

「文法事項の活用は一通り覚えた」という方は、それを使って話したり書いたりすることができますか?
活用として知っていてるだけでなく、使えるようになりたいですよね。私も大学生の頃は活用をひたすら覚えて…という勉強から始めましたが、一問一答のような試験のためにはなりますが、結局使えないのですぐ忘れたり…という感じでした。

例えば、動詞 ir の過去未来形の場合…
活用は iría, irías, iría, iríamos, iríais, irían です。では、過去未来形はどのような時に使うでしょうか?
Me siento mal. No tengo apetito. (調子が悪くて食欲がない)と言われたら、なんと返しますか?B1-B2レベルを目指している、勉強中という方は、この過去未来を使って答えることができます。

Yo, en tu lugar, iría al médico.
(私が君の立場だったら病院に行くね)

過去未来形「iría」の使用例

これは、過去未来の用法の1つ「現在または未来についての仮定」です。
問題集の中では、Hacer declaraciones hipotéticas sobre el presente y el futuro: Yo no diría nada… という項目になっていて、レベルはB1-B2と記されています。

とこんな感じで、「どんな場面で使われるか」や、「どのような表現をするために必要なのか」を理解することで、自分が使う場面もイメージできて、使えるようになりますよね。
(この「使えるようになる」ってDELEでもとても大事なんです。DELEは読む・聞く・書く・話すの4技能を評価する試験なので、覚えた内容を使いこなす必要があります。)

こんな方へおすすめ

では最後に、この問題集はこんな方におすすめ!というのを書きたいと思います。

・1冊で複数レベルの文法を勉強できる問題集を探している方
・スペイン語の勉強を再開したので復習から始めたい方
・DELE B2やそれ以上のレベルを受ける前に文法の総おさらいをしたい方
・初級~中級まで、スペイン語文法の基礎を固めたい方

どうでしょう?けっこうボリュームがありますが、A1~B2までの文法事項を丸々勉強できる問題集ですよね。特に、このような文法問題集は、1冊あると今後も勉強を続ける中で、「あれ?この場合 que の後ろって接続法だっけ…?」のように疑問が出た際に参考することができるのでとっても便利です。
1冊で長く使える問題集だと思います。

ではまた!


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