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【スペイン語通訳になるまでの話07】



「60歳になるまで勉強しまくって、やっと楽になる!冗談じゃない!」
「通訳という職業だけには絶対ならん!」
と、心に決めたわけですが、

今、通訳を本業としています。

それまでに色々ありました。
酒の肴になるような話もたーくさんあります。
全て割愛して・・・

通訳ってめちゃめちゃ面白いです。
言ってみたら、「誰か」が喋っていることを他の言語に置き換えるだけですが、
その、「誰か」が一流の専門家、その業界の第一人者だったりするのです。

めちゃめちゃマニアックな内容で、日常生活ではその単語を聞くことすらないこともありますが、
業界の第一人者の見ている世界をちょっと見させてもらえます。体験させてもらえます。
普段は行けないところに入れます。国を動かす人や、そのような人が集まる場所に入れます。

自分が存在しているとは思いもしなかったモノをみて、体験して、人に会う。
刺激が強すぎます。
はっきり言って、麻薬です。刺激中毒になってます。

だから、新しい案件が入るとワクワクします。
仕事の依頼がると、どんな内容だろう。とドキドキします。

ただ、初日はきついですよ。
初日どころか、しばらくきついですよ。
母国語の日本語なのに、何言っているかわからないこともありますしね。
スペイン語の勉強どころか、日本語の勉強をすることもよくあります。

精神的にも肉体的にも追いつめられることがあります。
が、
人間て面白いもので、だんだん麻痺してくるんですよね。
最初は案件抱えただけで下痢してたのが、
今ではちょっと汗かく程度になったりして。

経験値として知っているからですね。
半端なく視野が広がったり、
とんでもないものを見れたりするので。

まあ、守秘義務がありますので、
墓まで持っていきますけどね。

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