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【日本人をほめてみる】


日本人が世界最高というわけではないのですが、
やっぱりいいね。って思うのです。

数日前に通訳のお仕事で
メガイベントがありまして、
アメリカ大陸の数カ国と
日本を結んだわけです。

あるテーマについて、
日本人、スペイン語母国語の方
が交互にお話をするのですが、

その講演は様々な言語に訳されます。
英語、スペイン語、日本語、ポルトガル語・・・
通訳チームだけでも16人ぐらいいましたかね。

同時通訳なので、各言語2人以上の通訳者が
チームを組んで通訳していきます。

これは、オンライン、Zoomを使って行いまして、
オンラインの特性を最大限に生かしました。
時差も、国境も、言語も、空間も・・・
いろんな壁をぶっ壊しました。

日本人の講演者は、
喋る内容や発表資料などを
事前に共有してくれます。

つまり、外国の方にも
伝えよう。とする気があるというわけです。
通訳を介すということを知っているので、
通訳を120%使いこなす意思があるわけです。
もしくは、通訳に気を使ってくれているのです。

基本的に、日本人以外の方は、
資料共有は基本的に無しです。
これは、今回に限った事ではなく、
いつも基本的に無しです。

あっても、当日、本番前の1時間前に来たり、
数分前に来たり、
通訳をしている最中に来たりします。
「なめてんのか?」と思います。
直前に渡されて、
使えるわけねーだろ。

喋れば勝手に訳すと思っているのでしょう。
まあ、そうですよ。
もう慣れました。
喋りなさい。
片っ端から訳しますから。
でも、私の知識と経験の範囲にとどまってしまいますから。

通訳側としては、例えば、
「バナナ」について話す。
としか情報がない。

バナナの栄養素について話すのか、
猿の話にもっていきたいのか、
すべる、という話にもっていきたいのか、
全くわかりません。

その講演者は
相手にどう伝わるか、
どう伝えるか、
ということを全く考えていない。
という事が伺えます。
少なくとも、
外国人に対して。

あなた、国際会議ですよ?
知らない言語の国に行って、
道を聞くことを想像しなさい。

地図があったらいいな。と思うでしょ。
通訳も一緒です。

逆に、そういうことまで考え、
事前に資料を共有する日本人は、
すごいなと思うのです。

そんな日本文化が
素晴らしいと思うのです。

逆に言えば、世界的に見れば
この文化はある意味特殊で、
日本人が日常的にさりげなくやっていることが、
世界的にはとんでもなく
驚異的で
効率的な事だったりするのです。

なので、
やっぱり、
日本が外に出てほしいと思うのです。


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