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『HR Tech Festival Asia 2022 inシンガポール』に参戦したスタッフに直撃インタビュー!HRテックの最新動向とは?

先日、弊社WEBディレクターを務める平尾が、2022年5月10日、シンガポールで開催されたイベント「HR Tech Festival Asia 2022」へ参加してきました!

この記事では、参加した平尾の話しを聞きながら、イベントの様子をレポートします。世界のHR Tech最新トレンドを知りたい方は、是非ご覧ください。

1.HR Tech Festival Asia 2022とは?

「HR Tech Festival Asia 2022」は、アジアの他、アメリカやイギリスなど世界各国の企業が一堂に会する世界最大級のHR Techの祭典です。
参加企業は、大手IT企業~ベンチャー企業までさまざま。168人の登壇者、5050人の参加者、42のソリューションサービス、125の専門的なセッションから成るイベントです。

雰囲気は、下記写真の通りです。

会場の様子


会場エントランス

2.弾丸でシンガポールへ

エンジニア育成研修や新卒マッチングサービスなどHR Tech領域の事業を数多く展開する当社。代表中館の「このイベントに参加して、世界のトレンドを見てきてほしい」という一声より、平尾は、現地、シンガポールへ飛び立ちました。

もともと平尾は、
前職で世界最大級人材サービス会社にてWEBディレクターを9年、その後世界39国4400拠点の日本担当として、Global Clients solution事業に従事した経歴を持つ、グローバルな人材。

シンガポールも「国内旅行とそこまで変わらないよ」と言う位、行動範囲も広く、アクティブな人物です(笑)

3.平尾が見た、2022年HRTech トレンドとは?

そんな平尾に、イベントの内容を掻い摘みながら話していただきました。

<全体総括>

  • セッションのテーマは、新型コロナ感染症パンデミック下で変化した働く環境で起こる問題についてが多い印象だった
    (例)従業員の満足度、従業員のメンタルヘルスケア、高まる離職率etc…

  • プロダクトも同様で新型コロナ感染症パンデミックの状況下で起こる不都合を解決するものが多かった
    (例)グローバルでの人材確保、AIを使った人材マッチング、バーチャルオフィス、従業員ケアツール

  • Z世代(リモートネイティブ)は、リモートワークが標準になっているので、会社選びの際、リモートワークができる会社が基準になっている

<セッション内容の一部詳細>


1、Blockchain Could Shake Up The World Of Work. Is HR Ready Or Will You Be Left Behind?( Eddie Lee, Future of Talent Economy  Network)
ブロックチェーンは、採用市場に大きな変化をもたらした。人事はこの変化に対応できているのか、または乗り遅れていないか。(意訳)

セッションの様子1

ブロックチェーンは、仮想通貨やNFTだけでなくHR市場でも応用して活用できるという話でした。

  • 60%の人が履歴書を偽っているというデータがあり、LinkedInでも採用のミスマッチが多く存在する。ブロックチェーンを利用すれば、履歴書不要で学歴や職歴を正確に把握することが可能になる

  • ブロックチェーンで給与管理(これによって年収偽りも防げる)

  • 各従業員に最適化した福利厚生をブロックチェーンで自動判断し、提供することで、社員のwell-being満足度を向上させる

平尾Insight
ブロックチェーンx HRの近い将来として考えられる市場の変化予測の話でした。まだHRにブロックチェーン技術を取り入れている日本の会社は少なそうですが、今後ブロックチェーンを通じて自社の強みを強化させることや、向上させる分野を探し出すという活用法も可能ではないかと。 参考までに、ブロックチェーンについて、マレーシアの元医師であり現在コメディアンのJason Leongが、面白く誰にでも分かりやすく説明している動画もご紹介します。 (※少し直訳なので、分かりにくいかもですが、日本語字幕もつけられますので興味ある方は是非。)
https://www.youtube.com/embed/i-tHuJTZ39w

彼はNetflixでスタンドアップコメディ番組を持っていますが、日本は配信サービスエリアでないため、視聴できなくて残念です。


2、Building A Transformative Model For Workplace Learning(Eklavya Bhave, Senior Regional Director for Asia, Coursera)
社員教育のための変革的モデルの構築(意訳)

Courseraはonlineのラーニングシステムで、動画コンテンツの提供元は、大学のカリキュラムの一部や大手IT企業などが提供しており、コースによって、大学の学位やプロフェッショナル認定証を取ることができます。

  • 2019までは、企業が従業員のトレーニングプログラムとしてCourseraを活用する際にはテクニカルスキルが多くを占めていたが、2020のパンデミック以降、ウェルネス系やハイブリッドワークにおける課題解決が圧倒的に増えているということ(そこを身につけないと市場価値が上がらない)

  • また、この課題解決 x テクノロジーのプログラムを身につけることで市場価値が更に上がるという点

平尾Insight
世界に通用するコンテンツや資格を得ることや、グローバル目線で需要の高いと考えられるスキルを社内教育ツールとしてすぐに導入できるのが最大の魅力であり、実際に日本でも一定数の方が既にCouseraを通じて学習をしています。
ただ、ここで個人的に興味深く動向を追いたい点は、Courseraのコンテンツを今後もっと日本語対応していくのかどうかという点です。現状、日本でユーザーを獲得するためには言語対応しなくてはなりません。私は、その時点でグローバルと日本の間にGapが生じていて、日本は学びのスピードが遅れてしまっていると危機感を覚えました。加えて、なぜ世界に通用するコンテンツを日本語で読み解く人(グローバル人材ではない人)のために提供する必要があるのか、それがグローバルに通用することになるのだろうかと疑問に思いました。

3.Forging a better world of work: connecting skills, careers and growth(Olivier Pestel, VP, Solutions Group, Cornerstone OnDemand)
より良い職場環境の構築は、従業員のスキル、キャリアパス、成長の向上に繋がる(意訳)

  • 今後3年間の緊急課題としてスキル不足や人材不足をトップ3に挙げている会社が多い

  • 企業の業績と従業員に提供されるスキル支援やトレーニングの質には強い相関関係がある

  • 会社が従業員に求めるスキルと従業員が日々の業務で得たいスキルに大きなギャップがあることに気づかないと事業の成長には繋がらない

4.Leadership Staying Power: Preparing For The Future(Ritu Mehrish, Executive Coach, Global Speaker & Author, The Leadership troubleshooter)
強いリーダーシップを発揮し続けるには~未来への備え~(意訳)

  • 中間管理職は、仕事の量が多すぎるという話

  • 以下の4つのスキルから、業務を棚卸しをして、チームメンバーに各roleと意思決定権を振り分けていかないといけない
    sustain(維持する) shrink(縮小する) amplify(拡大する) discard(捨てる)

  • Googleなど一部企業はできているが、できている企業は意外と少ない

4.最後に(※余談)

いかがでしたか?

私は、世界の勤務事情~人材教育や組織体制まで、グローバルな視点でお話しを聞けてとても良い機会になりました!

最後に、ちょっと余談ですが、平尾から聞いたシンガポールの小ネタをいくつかご紹介して終わりたいと思います!

◆意外にもシンガポールは出社が増えている!?

平尾:日本ではリモートワークが定着しつつありますが、シンガポールの友人曰く、シンガポールでは出社に戻ってきている企業も増えています。生産性が下がってしまう熱帯国の国民性が理由だそう。友人は、ヨーロッパの某半導体メーカーのエンジニアですが、今は週1リモートで残り4日間は出勤だそうです。でもほぼNo残業なので、毎日一緒に夕食を食べました。

シンガポールで働く友人と食事を楽しむ平尾(写真左)

◆無料イベントなのにお弁当がボリューム満点!

平尾:イベントは無料で参加できるのに、ボリューム満点のお弁当が参加者に支給されました。この時食べたお弁当がシンガポールで一番おいしかったです(笑)

HR Tech Festivalで無料支給されたお弁当

◆コワーキングスペースが豊富!

平尾:イベントの前後はすぐ隣にあるWeWorkで仕事をしていました。WeWork以外にもシンガポールはコワーキングが多く存在しており、コワーキング巡りを目的としてシンガポールに滞在してみても面白そうです。

カラフルで解放感あふれるオフィス



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