不確実性の時代にアート思考をどう活かすか
原宿駅からほど近い、
THINK OF THINGSというスペースにて開催された、
表題のセミナーについて、私見交えてレポートいたします。
モデレーターは、
uni'pue代表:若宮和男さん。
ゲストは、
メディアアーティスト:市原えつこさん。
資生堂 R&D戦略部 R&D戦略G マネージャー:中西裕子さん。
まず、アート思考を考える前に、
アートについて、整理したい。
よく引き合いに出されるのが、
デザインだ。
そして、このセミナーでは
『ロジック』も同じ視座で捉えていた。
『ロジック』『デザイン』『アート』の
3つを引き合いに見てみる。
ロジック。
これは、誰が見ても同じ答えにたどり着くもの。
究極にロジカルなものは、憲法。
誰が見ても、同じ答えを出す必要がある。
というか、見る人によって別々の解釈が生まれては、憲法の役割としては困る。
ロジックに感覚の要素が付加されたのが、デザイン。
例えば、ドアノブを考えてみる。
ドアノブの役割としては、付いている壁が"扉"であり、
どういう風にひねれば開いたり閉めたりできるかが、
感覚的にわかる必要があること。
感覚と思考の違いはあるが、同じ答えを導き出すという意味では、
ロジックとデザインは実は近い。
そこで問題が、アート。
アートの持っている性質としては、
答えを1つに収束しているというイメージと逆。
アートをキッカケに、答えが拡がっていくイメージだ。
3つを例えると、
アートは問いで、デザイン&ロジックは答え。
アーティストは患者で、デザイナー&ロジカリストは医師。
アートは毒で、デザイン&ロジックは薬。
ここまでいうと、アートって大丈夫?(笑)
という気持ちになってくるが、しっかりとアートにしかないパワーはある。
長くなってしまったので、次回に続けます。