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MOT(技術経営)を学びたい人のための厳選図書

『技術経営(Management of Technology; MOT)』 #とは #推薦図書

マスター(修士)からMOTを専門とし研究をしている私が、「MOT分野が専門です!」といえるための日本語(翻訳含む)の基本書を、とりあえず「8冊」推薦したいと思います。

書籍の紹介の前に、、、
まずは、王道巨匠の著者紹介から。この辺りは、MOTのどの範囲を専門とするにしても、各著者1冊はパラパラとでも読みたいところですね、、、!

・延岡健太郎
・藤本隆宏
・野中郁次郎
・沼上幹
・クレイトン・クリステンセン
・マイケル・ポーター
・ピーター・ドラッカー

本屋さんで迷わないように、関連図書を多く出している出版社も紹介しておきます。著者と出版社さえ絞れると、自分の興味と好奇心で読みたい一冊が見つかるものだと思います。

・ちくま新書
・光文社新書
・日経文庫
・ダイヤモンド社
・日本経済新聞出版社

ここらへんが、とりあえず読みやすい&目を通しておきたい文献が多く見つかる棚かな~と思います!

それでは、お待ちかねの書籍の紹介!とりあえずの「8冊」いっちゃいましょう~~

1、「MOT[技術経営]入門」延岡健太郎(2006)

日本のMOT分野の第一人者?と思われる延岡先生。タイトルの通り、技術経営の入門書として戦略論と組織論を主に取り扱っています。帯には「やさしく体系的に解説した初のテキスト」とありますが、教科書的な書籍なので、読み込むというよりは、必要がある部分をパラパラと見てみるのにおすすめです。

2、「キヤノン特許部隊」丸島儀一(2002)

日本企業でも競争価値を持続し続けているとされている「カメラ事業分野」のトップ企業、キヤノンの物語。MOT分野で重要視される特許戦略の成功例として、当時の担当者が経験談を語る本書。技術経営において特許の重要性とその難しさが分かる一冊です。

3、「ものづくり経営学」藤本隆宏(2007)

製造業・ものづくりにおける戦略の重要性を経営学的視点、産業・製品別の視点、地域的視点の大きく3つから解説しています。新書にしては分厚く、600ページほどあるので、必要な部分をパラパラとでも読むと良いかと思います。

4、「知識経営のすすめ」野中郁次郎/紺野登(1999)

野中郁次郎先生の図書は沢山持っていますが、必要箇所のエッセンスが簡単に詰まっているのが本書です。一番簡単で分かりやすいと思います。ここから興味を持てば、専門書に移行するのがいいかと。野中先生の図書は必ず1つは読むべき!だと思います。

5、「価値づくり経営の論理」延岡健太郎(2011)

価値づくりを提唱する延岡先生の最重要図書(のはず)。副題は「日本製造業の生きる道」とあり、付加価値創出の戦略的理論について解説しています。日本でMOTやっててこれ読んでないと言われるとちょっと疑っちゃいますね、、、という一冊(私的に)。

6、「オープン&クローズ戦略」小川紘一(2015)

MOTやってても読んでない人が多そうだけど、そんなの勿体ない!な一冊。MOTに関わる日本の国策がどのようにあるべきかを、エコシステムや産業構造などの上位概念の理論と多くの事例を扱いながら解説しています。少し難しいので、時間のあるときに眉間にシワを寄せながら読む一冊です。

7、「エッセンシャル版 マネジメント 基本と原則」ピーター・ドラッカー(2001)

MOTを学ぶぞ!となり右も左も分からなかったころ、最初に手にしたのが本書でした。マネジメントとはどのような学問なのか?基本エッセンスを学ぶには良い一冊かもしれません。

8、「増補改訂版 イノベーションのジレンマ」クレイトン・クリステンセン, 伊豆原弓訳(2001)

MOTを学ぶ上で避けては通れない「イノベーション」の議論。イノベーションの基本書として目を通しておきたい一冊ですね。

今回は新しい議論よりも基本書として、とりあえずの8冊を紹介しました。私自身、上記のすべてを読み込んでいる!というわけではなく、ある程度必要箇所をつまみ食いもしくは、パラパラ読みをしているだけのものもあります。MOTを学ぶ上で、その全体像を理解しておくことは、自分の専門分野を深く議論する上でも必要となることでしょう。また、その意味で、社会科学など、社会の全体像を理解しておくことも必要となっていくでしょう。これらの図書についても今後紹介できればと思います。

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【経営学】技術経営に関する良本まとめ
https://matome.naver.jp/m/odai/2133934357480562001

技術経営(MOT),MBA
http://blog.chase-dream.com/bookreview/mot

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