”石丸伸二都知事候補、勝手に応援”で東京維新内で内紛か? 音喜多駿氏が「石丸応援禁止」通達
◆東京維新の会幹事長の音喜多俊氏が「石丸候補応援禁止」通達
24日、永田町界隈では東京維新の会幹事長の音喜多俊参院議員が出した「石丸候補応援禁止」を内容とした通達メールが流出し、話題になっている。維新の会と今回の都知事選に立候補している前安芸高田市長の石丸伸二氏をめぐっては、いろんな情報が飛び交っていた。
筆者(篠原常一郎)のYouTube番組で政治解説役で出演してもらっているジャーナリスト・安積明子氏の取材によれば、「都内15,000カ所に及ぶ公設掲示板のポスター貼りが大変なので、石丸陣営の関係者から維新の会に協力の可能性について打診したところ、維新側からは『協力するなら維新の推薦を受けて欲しい』と返され、石丸氏から『無党派を鮮明にしてやりたいので』ということで断られ、話は無くなった」とのことである。その後、石丸陣営には告示(6月20日)時点で2,000人ものボランティアが集まったとのことで、公設掲示板へのポスター貼り出しは滞りなく実施できたようだ(ちなみに、24日現在での石丸陣営のボランティア総数は4,000人だと陣営から発表されている)。
実は、都知事選が始まる前から、維新の側から石丸伸二氏への接近の兆候はあった。日本維新の会所属の参院議員で元都知事の猪瀬直樹氏が、ホリエモンのYouTube番組で「石丸伸二氏に注目する」というような発言を繰り返していた。ホリエモン氏も”石丸推し”を隠さず、まるでキャンペーンのようにYouTube番組を繰り出すと共に、それを基にしたショート動画多数をリリースしている。
そして、維新による石丸候補推薦への動きを積極的に進めようとしていたのが東京維新の会代表の柳ケ瀬裕文参院議員だ。実は、石丸氏側から「無党派で行くから」との理由で維新の推薦を断られてからも、現場レベルで東京維新の会の地方議員、関係者が”勝手連”的に石丸候補応援を繰り広げているケースが見られたという。
これに対して、日本維新の会代表の馬場伸幸衆院議員の周辺から、「維新は都知事選については推す候補もないということで『静観』というスタンスで行く確認をしたのに、東京維新が一部でも石丸推しでは世間に説明がつかないではないか」と指摘があり、音喜多幹事長が「禁止通達メール」を出したということのようだ。しかし、これを知った永田町界隈では、「石丸支持で前のめりの柳ケ瀬氏と馬場氏らに忠誠度の高い音喜多氏との内紛になった」との評判を呼んでいる。
音喜多氏による「禁止通達メール」全文は、以下の通りだ。
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