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”逃げ切り”狙う小池百合子、ジリジリ追う蓮舫、石丸伸二候補の”猛追”は続くか?~東京都知事選、中盤情勢でメディア機関調査データ流れる


【画像① スポーツ新聞などのある意味”無責任”な選挙評では、”台風の目”と言われ始めている前安芸高田市長・石丸伸二都知事候補。たしかに都民の間でジワジワと期待と支持を広げている様子が見てとれる】





◆やっと街頭で声をあげた現職・小池百合子候補、”逃げ切り”姿勢が露骨




6月29日の午後5時、足立区の北千住駅前デッキ上で、都知事選開始10日目にして、初めて都内での本格的な街頭演説に乗り出した現職・小池百合子候補。当初は「都知事としての公務優先」ということで、選挙事務所での屋内集会的なものこそ行ったものの、候補本人による本格的な街宣は実施して来なかった。



(参考映像)「小池百合子都知事!!!!北千住にて街宣配信~17時から」2024/6/29 古是三春_篠原常一郎

https://www.youtube.com/live/sQ4YJnoLMh8?si=Q0kj_1cWaAZGCO38


北千住駅デッキ上は、まさに満杯の群衆で埋められた。拍手、合いの手などよく”訓練”された老若男女がほどよく混ざる群衆の中で、小池候補が足立区の中心で事実上の第一声を上げた意味がよく分かった。足立区は、23区ではトップクラスの公明党・創価学会の”牙城”ともいうべきところ。かつて、公明党代表だった太田昭弘衆院議員(1993年7月~2021年10月の間に2回在職)を選出した選挙区の一部だった。


小池氏は、「推薦はしないが支持をする」という自民党、公明党のうち後者の強い支持基盤での”第一声”を選んだというわけだ。ここでは、「2期8年」にわたる細かな実績や、特に足立区にかかわる交通インフラ、災害対策をめぐる施策について詳しく触れ、別に宣伝されていた公明党都議団などが実績としてきた内容と小池氏自身を結びつける話を強調していた。狙いは明らかだ。



◆「都知事選、中盤の情勢調査」データが流れる~日テレのデータで小池氏がかなりリード




本格的に走り出した小池氏の状況も反映して、メディア機関による「都知事選、中盤の情勢調査」が流れてきた。筆者が入手したのは、日本テレビ、東京新聞、TBSのデータだ。これについて、本日(7月1日)の正午過ぎからYouTube番組で緊急配信を行った。



(参考映像)「【緊急速報】 東京都知事選 最新情報 昼12時から配信~石丸伸二・田母神俊雄・小池百合子・蓮舫」2024/7/1 古是三春_篠原常一郎

https://www.youtube.com/live/aQchcKQSiv4?si=uDT_UIkeQW2zVpkb


番組で取り上げた日本テレビ(6月29日~30日調査)のものは、以下の通りだ


小池百合子 43%

蓮舫 19%

石丸伸二 16%


これを、投票率55% 投票総数612万7千という前回(2020年)都知事選のデータにあてはめて得票推測数を算出すると、以下の通りだ(動画では計算違いをしてました。お詫びして訂正いたします)。


小池 337万

蓮舫 116万

石丸  98万


かなり差がついているように見えるが、前回都知事選で小池氏は366万獲得して当選だった。ところで、この日本テレビデータが小池氏にとって一番よいデータが出ている。他はだいぶ違う。


全体の動きをこれまで見ていると、小池氏は前回よりも減少傾向、蓮舫氏は頭打ち、石丸氏(もちろん、伸二)氏は、まったくの新人なのにぐいぐい伸びてきている、という感触がある。これは、このデータにも反映しているが、他の2社のデータではより顕著だ。



【画像② 堂々たる”組織戦”展開の現職・小池百合子氏だが、おチャラけぶりも発揮している。遊説途上の電車移動の中で、レスラーに絡まれ乱闘?~6月29日、北千住駅に向かう車中で。】





◆石丸伸二候補の伸びしろと小池百合子候補の”凋落”の始まりを示すTBS、東京新聞データ

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