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速報第2弾 岸田文雄首相、米国連邦議会における演説「未来に向けて~我々のグローバル・パートナーシップ」(4月11日)


【画像① 満面の笑みを浮かべ、米連邦議会で演説する岸田文雄首相。4月11日。】





◆岸田首相、米上下両院合同会議で演説~訪米のハイライト




「国賓待遇」で訪米した岸田文雄首相は、11日(日本時間12日未明)、米国連邦議会上下両院合同会議で演説を行った。この内容は、日米両国の今後の連携方向について、基本的に合意されているものを柱としたものであり、正にこの度のハイライトというべきものである。



「岸田総理大臣は、日本時間の12日未明、総理大臣としてはおよそ9年ぶりに、アメリカ議会の上下両院の合同会議での演説に、英語で臨みました。…この中で岸田総理大臣は、先の大戦後の世界の歩みについて『アメリカは経済力、外交力、軍事力、技術力を通じて、国際秩序を形づくった。自由と民主主義を擁護し、各国の安定と繁栄を促した。必要なときには尊い犠牲を払ってきた』とたたえました」


「一方で『私たちはいま、人類史の次の時代を決定づける分かれ目にいる。アメリカが何世代にもわたり築いてきた国際秩序は、新たな挑戦に直面している。それは、私たちとはまったく異なる価値観や原則を持つ主体からの挑戦だ。自由と民主主義は世界中で脅威にさらされている』と述べました。…その上で、具体例のひとつに中国を挙げ『対外的な姿勢や軍事動向は、日本だけでなく、国際社会全体の平和と安定にとっても、これまでにない最大の戦略的な挑戦をもたらしている』と強調しました」


「また北朝鮮による核・ミサイル開発やロシアによるウクライナ侵攻などにも触れ「核兵器の惨禍が再び繰り返されるのではないかと世界が懸念している」と述べたほか、AIなどのデジタル技術による自由の抑圧や経済的な威圧といった脅威なども指摘しました」


(参考)「岸田首相 米議会で演説”国際秩序守るために大きな責任担う”」2024/4/12 NHK NEWS WEB

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240411/k10014419741000.html


「インテリジェンス・ウェポン」は、英語で行われた岸田首相の米議会演説の外務省による全文「仮訳」を入手した。以下、そのままお届けする。ただし、読者の内容理解を助けるため、小見出しは適宜判断して筆者(篠原常一郎)が挿入した。



◆米国連邦議会上下両院合同会議における岸田総理大臣の演説 「未来に向けて ~我々のグローバル・パートナーシップ~」 (令和6年4月 11日)





<日本でこれほど素敵な拍手を受けることはまずない>




議長、副大統領、連邦議会議員の皆様、御来賓の方々、皆様、ありがとうございます。日本の国会では、これほど素敵な拍手を受けることはまずありません。


そして、ギャラリーにいる妻の裕子を御紹介します。私が裕子と結婚したという一事をもって、私の決断全てが正しいものであると、皆様に信用いただけるのではないでし
ょうか。


民主主義の本丸であるこの議場で、そして米国国民の代表である皆様の前で、こうし てお話しできることを大変光栄に存じます。


9年前、私の盟友であった故・安倍元総理が、まさにこの壇上で、「希望の同盟へ」と題した演説を行いました。私は当時、安倍内閣の外務大臣として両国間の絆を目の当たりにし、深く感銘を受けました。



(参考映像)「【LIVE】岸田首相 米議会演説 9年ぶり安倍元首相以来」2024/4/11 ニコニコニュース ※1時間12分にわたる演説全映像(英語スピーチ)

https://www.youtube.com/live/BNiDgqQ1ES0?si=YgHHuDsPjttrYLiw




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