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【読書】クジラアタマの王様

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『クジラアタマの王様』 伊坂幸太郎

あの蓮舫が、『クジラアタマの王様』 伊坂幸太郎さんの作品を読んでからとても気になっている鳥、ハシビロコウだ!!
とtweetしたので、思わず気になって読んでしまった…。
https://twitter.com/renho_sha/status/1272410277808451584

主人公はあるお菓子メーカーの広報部所属のお客様相談室の担当者。クレーム係。あと全国に愛人を持ちヘリで飛び回っている(県会・国会)議員さんとアイドルグループのリーダー的存在の男の3人が繰り広げる、奇想天外のドタバタ。

ただこれが、現在のコロナにつながっている部分があるので、蓮舫も読んだのであろう。伊坂幸太郎は、私は何冊も読んだがそれほど大好き〜という感じではない。

最初は,お客様の「異物混入」のクレームの電話から始まる。その対応のドタバタがとても参考になる。良く調べたものだ。食品メーカーにとって「異物混入」は最大のリスク。万全の態勢で臨むべき記者会見で大失敗,大炎上…。その後の客相の対応は本当につらいのだが読んでる分には面白い。しかし結果的にそのクレームが狂言…という事がわかり,その旦那がお詫びに。その旦那というのが県会議員なわけだ。色々話すうちに,昔金沢であったホテル火災の現場に偶然止まっていた二人であることがわかり変な形での意気投合。

異物混入のような悪い事だけではなく,ある有名アイドルグループの一人が「私はここのお菓子が大好きだ」的な発言をしたことで今度は爆発的に売れそうな雰囲気。さらにそのリーダーにCMに出てもらおう…と画策する時に,何とこのリーダーも金沢のホテル火災に居合わせていたことが判明…。

それから世の中に今でいうコロナウィルスのような感染病が流行りだし,その対策と利権でゴタゴタが起きるのだが,面白い事にこの3人は同じ夢を見る事がわかり,常に夢の中でハシビロコウと戦っていて,勝ったら実生活でも物事がうまく進み負けるとピンチが訪れる…という事もわかってくる。日本国民をウィルス感染から救うために,悪の組織?と戦う三人。最後に勝のは…。

こう書くと,何か全く変な話と思われるが,実際に変な話で(笑),作者は何を狙ってこんな小説書いたのだろう…と不思議でならない。

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