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【読書】祈る子どもたち

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エシカル協会理事の末吉里花(美人)さんの講演を聞いて,自分も遅ればせながらエシカルやSDGsに今からでも関わらなければ…と思い,まずは本でも読もうと思ったが,この末吉里花さんは,世界ふしぎ発見!のレポーターとかしていて,どうしていきなりエシカル協会の理事なんてしているのだろう…と思い,多分この本読んだら答えがわかるのかなあ…と思い選んだこの本。

紀行エッセイなのだが,キーワードは子供と祈り。世界各国(グァテマラ・スペイン・リビア・南アフリカ・タンザニア・シベリア・バヌアツ共和國・インドネシア・インド)を取材などで回る中で,とにかく祈っている子供に目が行く。何をお祈りしているのだろう…と不思議に思い聞いてみると…。

それぞれ地域によって細かい部分に差があるのだが,基本子供たちは現状に感謝しつつ,祖先と未来に対して祈っている。それに感動し感銘を受けた末吉里花さんはクリスチャンの洗礼を受ける事になる。とにかく純粋に祈りに対して向き合っている本。

で,どうしてエシカルに結び付くのか…。上にあげている国をよく見て欲しいが,すべて貧しい国・差別が存在している国なのだ。多分末吉里花さんはその国に行き,貧しい劣悪な環境でもけなげに生きて純粋にお祈りしているのを見て,何かおかしい…と感じたに違いない。電気も水道もない家で生活している国民・家族がいる事実の上で,エネルギーを無駄に消費し贅沢三昧している層の人間もいる…。これは何なのだろう。

例えばキリマンジャロの氷河が消えつつある。理由は地球温暖化などいろいろ言われているが,その氷河が消える事で,その氷河が解けて流れてくる地下水を日常生活用水として使っている原住民の子供たちは,キリマンジャロの中腹で氷河を残すためにと植林活動を一生懸命やっている。祈りながら…。
このままで人類の子孫に申し訳が立つのだろうか…と思ったに違いない。

それからエシカル消費やSDGsに興味が行き,理事になって取り組んでいると思われる(これはすべて私の想像)。
これから私も深く勉強していこうと思っているが,まずこの本読んでおいてよかったし,出来たらもっと早く実体験しておけばよかった…と反省。


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