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2020年12月の記事一覧

【読書】そして海の泡になる

【読書】そして海の泡になる



バブル時代に,天才相場師と言われていた尾上縫(おのうえぬい)を彷彿させる(というかそのもの)主人公の回りにいた人たちを取材して,小説を書こうとしている…という想定で話が進んでいく。
バブルというのは,ざっくり1985年ころから1990年ころの期間であり,そうすると私が社会人になったのが1984年なわけで,新入社員で東京から福岡に来て,山陰に異動したあたり。バブルだから良い事がいっぱいあったのだ

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【読書】人間に向いてない

【読書】人間に向いてない



【読書】人間に向いてない  黒澤いづみ

初めて読む作者。図書館で借りる際に、Amazonのレビューを見たら、宮部みゆきが絶賛!と買いてあったので躊躇なく借りたのだが…。

さすがに最初の入りは驚いた。
引きこもりの子供がある日突然、昆虫とか犬とか植物に変体してしまうわけだ(笑)。親が子供の様子を見に行ったら,部屋に子供がいなくて,得体のしれないクモのような生き物とかに変態しているという。これ

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