コンサルティング業界って何?
コンサルティング業界とは、「企業が抱える課題を代行して解決する仕事」です。
企業内で解決できない課題などを専門的な知識を用いて解決に導くためにコンサルタントは存在します。
しかし、コンサルティングと一言で言っても、さまざまな種類が存在します。
本日は共に、コンサルティング業界を詳しくご紹介いたします。
戦略系コンサルタント
戦略系コンサルタントとはその名の通り、企業の経営戦略を提案、企画し、問題解決を目指すコンサルタントのことです。
企業が抱えている課題を明確にし、今後の収益増加や業績の拡大を志すために、事業戦略や新規プロジェクトなどの提案や企画をサポートするサービスを提供しています。
企業や業界によっては、実際にコンサルタントの方が企業の内部に立ち入り、直接的に指導を行うケースもあるそうです。
戦略系コンサルタントを提供している企業は外資系企業が多い傾向にあります。
主なコンサルティング企業の例として、マッキンゼー、ボストンコンサルティンググループ、ベイン、ATカーニーなどが挙げられます。
また、総合系コンサルティング企業の中にも戦略系部門が存在することがあります。
シンクタンク系コンサルタント
シンクタンクとは、英単語の「Think」と「Tank」を組み合わせた言葉です。
名前からはパッと想像しにくいですが、シンクタンク系コンサルタントでは、さまざまな分野に詳しい専門家が市場調査やデータの分析、政策や現状分析、またそれらの研究などをおこない、集めたデータを企業に提供しています。
シンクタンク系のコンサルタントのクライアントは行政機関や国であることが多く、地方公共団体や銀行、また大手企業とのプロジェクトが多い傾向にあります。
大規模なプロジェクトに挑戦したい方や、分析、研究業に興味のある方は、シンクタンク系コンサルタントに向いているかもしれません。
代表的な会社としては、野村総研、三菱UFJリサーチ&コンサルティング、日本総研、NTTデータ経営研究所などがあります。
人事系コンサルタント
人事全般の問題解決を担うのが人事系コンサルティングです。
企業という組織を構築する上で抱える課題などを分析し、組織改革や採用制度の改良などを行うことが多いです。
また、最近では新卒採用のミスマッチなども問題視されているため、人事系コンサルティングは大いに注目を浴びています。
人材のどこに課題があるか見極め、採用や教育など、その範囲を改善する必要があるのかを分析し、適切な解決策の提案が求められます。
主な企業として、EYストラテジー・アンド・コンサルティング、JTBコミュニケーションデザイン、KPMGコンサルティング、PMIコンサルティング、PwCコンサルテイング、アクティブ アンド カンパニー、アビームコンサルティングなどが挙げられます。
IT系コンサルタント
IT系コンサルタントも最近需要が高まってきています。
DX化が進む現代社会の中で、IT化が進んでいない老舗企業や業界を主に幅広い活動をしています。
ITを導入することで業務の効率が上がったり、システムの改善など、社員の負担の軽減にもなるため、IT導入を視野に入れている企業も多いことから、これからさらなる活躍が期待されますね。
代表的なコンサルティング企業としては、シンプレクス・ホールディングス株式会社、フューチャー株式会社、株式会社ベイカレント・コンサルティング、株式会社マネジメントソリューションズ、株式会社ブレインパッドなどがあります。
総合系コンサルタント
コンサルタントにはさまざまな分野と種類がありますが、総合系は複数の分野を掛け合わせたコンサルタントになります。
1社の中で、人事系と戦略系と言ったそれぞれのコンサルティング分野があり、一貫してクライアント企業の問題解決とサポートが行えるのが特徴です。
希望の部署に配属されない場合はありますが、多様な面からコンサルタントを1社で一貫して行うため、さまざまな分野で経験を積むことができる可能性があることがメリットとして挙げられます。
コンサルティングの職種の紹介
パートナー
キャリアとしては最終地点の役員クラスの職種です。
他に「プリンシパル」などと呼ばれている企業もありますが、企業の顔として、さまざまな場面での責任が問われる重要な役割です。
他の社員のロールモデルになるよう、しっかりリーダーシップを発揮することが求められます。
マネージャー
マネージャーはプロジェクトの管理者として、部下の教育や管理が主な仕事です。
プロジェクト成功の鍵を握る大事な役割なので、効率良く仕事を振り分け、予算の管理などの責任も問われます。
コンサルタント
コンサルタントは最前線に立って、クライアントと向き合う役割があります。
クライアントの課題を明確にし、適切な解決策を提案し、また、クライアントとのリレーションを築き上げるためのコミュニケーションスキルや柔軟な考え方が求められます。
アナリスト
アナリストはコンサルタントやマネージャーのサポートの役割があります。
情報収集や分析、資料作成などが主な仕事で、キャリアスタートのポジションでもあります。
そのため、新卒でコンサルタントを目指される方は、まずアナリストとして現場での経験を増やし、成長していくことができます。
まとめ
コンサルティング業界と言っても、とても幅広く種類が存在するため、コンサルタントとしてのキャリアを始める上で、自分の興味にあったコンサルティング部門を見極め、就職活動に挑んでいただきたいです。
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