韓国語初心者必見!動詞・形容詞活用に出てくる語尾。変化のしかた3パターン
韓国語動詞・形容詞活用の基本形
韓国語の用言の活用は
「語幹」+「語尾」
「語幹」にそのまま「語尾」をつけるだけ、 というのが基本です。
韓国語の用言は
すべて「〇〇다」という形になっていて、
「〇〇다」から 「다」を除いた〇〇の部分が語幹になります。
この〇〇(語幹)の後ろに語尾をつければ、
活用形をつくることができるのです。
↓ということをこちらの記事で紹介しました
上の記事の続きです。
例えば、
「〜たい」という願望の意味を表す韓国語
「~고 싶다」の場合、
「〇〇다」から다を外した動詞の語幹の後ろに「고 싶다」をつければ
「〜したい」を意味する韓国語の文章が作れます。
・行く+〜たい
:가다 + ~고 싶다 —> 가고 싶다(行きたい)
・食べる+〜たい
:먹다 + ~고 싶다 —> 먹고 싶다(食べたい)
가다の語幹は「가」なので、
この後ろに「~고 싶다」をつけます。
먹다の語幹は「먹」なので、
後ろに 「~고 싶다」をつけるだけで、
活用ができるのです。
また、
「〜ない」という”否定”を表す韓国語
「~지 않다」も同じですね。
・行く+〜ない
:가다 + ~지 않다 —> 가지 않다(行かない)
・食べる+〜ない
:먹다 + ~지 않다 —> 먹지 않다(食べない)
語幹の後ろに語尾をつけるだけで
動詞の意味を変えることができます。
これが韓国語の活用の基本です。
韓国語動詞・形容詞活用の例外形
丁寧語のつくり方
しかし、韓国語では
例えば「〜ます」という意味の丁寧語を作ろうとしたときに
いきなり例外事項にぶつかってしまいます。
「〜ます」を意味する韓国語は「~아요」という語尾です。
まず基本に忠実に「가다」の 「語幹」に
そのまま「語尾」をつけてみましょう。
・行く+〜ます
:가다 + 아요 —> 가아요 —> 가요(行きます)
「가다」の語幹「가」に「아요」を付けると「가아요」ですが、
「가」と「아」が同じ母音なので合体します。
これは発音上の都合です。
同じ母音は連続で発音しづらいからです。
なので、「가요」という形になるのですが、
これは問題ないかと思います。
「語幹」と「語尾」をそのままくっつける
という基本からは外れていませんからね。
語幹最後の母音によって、語尾が変わるパターン
では、次に「먹다」に「아요」をつけてみましょう。
・食べる+〜ます
:먹다 + 아요 —> 먹아요
「語幹」と「語尾」をそのままくっつけると
「먹아요」という形になるのですが、
しかし残念ながら、これは間違いです。
上の記事で、
日本語の動詞・形容詞の活用は、
「語幹」+「語形変化する部分」+「語尾」
という形になっていて、
語尾の種類の違いによって
「語形変化する部分」の形が変わってくる・・・
という説明をしたのですが、
韓国語の活用においては
日本語とは逆に
【”語幹の種類の違いによって” 語尾の形が変化する】
という現象がおきるのです。
먹다につく 아요が
どのように変化するかというと
「어요」という形に変わります。
つまり、
・食べる+〜ます
:먹다 + 아요 —> 먹아요 —> 먹어요
먹어요が「食べます」という意味の正しい韓国語になるのです。
では、なぜ먹다の場合、
아요ではなく어요となるのでしょうか?
それは、語幹の最後の母音が「陰母音」なので、
その陰母音につられて아요が어요に変わったからです。
母音調和ともいいます。
つまり、「〜ます」を意味する語尾「아요」は
・語幹の最後の母音が陽母音であれば、「아요」を使い
・語幹の最後の母音が陰母音であれば、「어요」を使う
というルールになっているわけです。
語幹の最後の母音が”陽母音”か”陰母音”かで
形を変える語尾の種類としては
・過去形を表す「았(었)」
・連用形を表す「아(어)」
・原因理由を表す「아서(어서)」
などがあります。
このように
語幹の最後の母音が陽母音か陰母音かを確認することが
韓国語の活用の例外に遭遇したときに
正しい形を判断するチェック ポイントになるわけです。
語幹最後の音にパッチムがあるかないかで語尾が変わるパターン
さらに、もうひとつチェックしなくてはいけないポイントがあります。
それは、語幹の最後にパッチムがあるかどうかです。
パッチムとは
母音の次に発音する子音のことで
ハングルの一文字=一発音を構成する「終声」とも呼ばれるものですが、
このパッチムがあるかないかで
その後ろにつく語尾の形が変わる種類もあるのです。
例えば、 「〜ます」を意味するもうひとつの語尾「ㅂ니다」を
語幹の後ろにつけてみるとこうなります。
・行く+〜ます
:가다 + ㅂ니다 —> 갑니다(行きます)
가다の語幹「가」にはパッチムが無いので
基本通り、ㅂ니다をそのままつけることができました。
しかし、パッチムがある먹다の後ろに
ㅂ니다をつけてみるとどうなるか?
・食べる+〜ます:먹다 + ㅂ니다 —> 먹ㅂ니다 —> 먹습니다(食べます)
먹にはパッチムがあるので、
ㅂ니다をそのままつけることができません。
そのため、変形させた「습니다」をつけたというわけです。
つまり、
・語幹の最後にパッチムがなければ、ㅂ니다を使い
・語幹の最後にパッチムがあれば、습니다を使う
というルールになっているわけです。
語幹の最後にパッチムがあるかないかで
形を変える語尾の種類は
数多くあります。
・尊敬語を表す「시」の場合、パッチムにつくときは「으시」
・仮定形を表す「면」→「으면」
・依頼するときに使う「십시오」→「으십시오」
・約束するときに使う「ㄹ게요」→「을게요」
などなどが代表的な語尾で、
パッチムがあると으を追加した形に変化することが多いです。
活用の考え方まとめ
長くなりましたが、
最後にもう一度活用の考え方を整理してみます。
1)基本は 「語幹」にそのまま「語尾」をつけるだけ
但し、例外があり
2) 語幹の最後の母音が陽母音か陰母音かにより形を変える語尾がある
3)語幹の最後にパッチムがあるかないかで形を変える語尾もある
この3つが韓国語動詞・形容詞活用のパターンです。
ポイントをしっかり抑えてみてください。
今後勉強を進めていくと
さらに「語幹」まで形を変えるという
例外に遭遇してしまうのですが、
この3つのポイントからブレない限り
さほど混乱しないで覚えられるはずです。
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