「〜できる」を意味する韓国語”을 수 있다"と"을 줄 알다"の使い分けとは?
을 줄 알다の意味とは?
外国人向けの韓国語の教科書を見ていると
初級の早い段階で
動詞語幹+을 줄 알아요
という文法が紹介されます。
この文法を使って文章を作ってみると
例えば
1)저는 영어를 할 줄 알아요.
とか
2)저는 떡볶이를 먹을 줄 알아요.
という形になります。
意味はそれぞれ
1)私は英語が話せます。
2)私はトッポッキが食べられます。
という日本語に相当します。
つまり、
「動詞語幹+을 줄 알아요」は
「〜することができる」に相当する構文です。
을 수 있다の意味も「〜することができる」
ただ、
韓国語をちょっと勉強した人なら
「動詞語幹+을 수 있어요」と
どう違うのか?
どんな使い分けがあるのか?
そんな疑問が頭に浮かぶかと思います。
ちなみに
저는 영어를 할 줄 알아요. は
3)저는 영어를 할 수 있어요. に저는 떡볶이를 먹을 줄 알아요. は
4)저는 떡볶이를 먹을 수 있어요. に
それぞれ言い換えることができます。
言い換えが可能なので
ある程度同じ意味だと考えてもいいのですが、
やはり違う表現なので
使い分けもあります。
2つの「〜できる」の使い分け代表例
代表的な例として
5)오늘 떡볶이를 먹을 수 있어요.
(今日トッポッキが食べられます)
という文章は
「動詞語幹+을 줄 알아요」を使った文章に
言い換えることができません。
つまり、
4) 저는 떡볶이를 먹을 수 있어요. は
2) 저는 떡볶이를 먹을 줄 알아요. に
言い換えられるのに
5)오늘 떡볶이를 먹을 수 있어요. を
× 오늘 떡볶이를 먹을 줄 알아요
にしてしまうと
間違いになってしまうんです。
저는が오늘に変わっただけなんですけどね。
오늘 떡볶이를 먹을 줄 알아요がダメなワケ
なぜ間違いになるのでしょうか?
理由は
「動詞語幹+을 줄 알아요」を
分解して
韓国語の文章構造から考えてみると
理由がわかります。
을 줄 알아요を分解してみると
こうなります。
・을:動詞語幹につく「未来連体形」→動詞を修飾語にする機能
・줄:「方法」を意味する形式名詞
・알아요:「알다(知る・わかる)」を丁寧語にした形
なので、
うえで紹介した文章を
分解した内容に沿って翻訳すると
저는 영어를 할 줄 알아요.
→「私は英語をする方法知っています」저는 떡볶이를 먹을 줄 알아요.
→「私はトッポッキを食べる方法知っています」
つまり
「動詞語幹+을 줄 알다」という構文は
「〜する方法知っている」という文章なんです。
そして、
韓国語では
〇〇する方法を知っている
↓
方法を知っているなら
↓
〇〇することもできるよね
という連想(?)から
「〜することができる」という意味で
使われています。
で、
「〜する方法を知っている」という意味であれば
ある期間だけ限定して知っていて
その期間以外には知らなくなる・・
つまり、
今日限定で知っているよ
というようなことにはまずならないので
日にちを特定する単語と一緒に使うと
おかしな文章になるわけです。
× 오늘 떡볶이를 먹을 줄 알아요
という文章がNGなのは
文章の構造上、
(今日トッポッキを食べる方法知っています)
となってしまうからなんです。
ちなみに
5)오늘 떡볶이를 먹을 수 있어요. を
分解したうえで意味を考えると
→「今日トッポッキを食べる術あります」
という文章になります。
「수=術」は
「やり口」「やり様」「可能性」を意味する言葉です。
つまり、こちらは
今日限定で「やり様」がある
という文章をつくっても
おかしな意味にはなりません。
だから、OKなんです。
~을 수 있다と~을 줄 알다の微妙な違い、
わかりましたでしょうか?
参考になれば幸いです。
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