矍鑠(カクシャク)たる70代 銀子の一筆「望まれる仕事📚」
ひどい暑さの中にも美点を発見しようとは思うが、本当は避けて暮らしたい。
木漏れ陽が心地よい高原の林道、足指の間を滑り流れる引き潮の感触を想って、ほんの少し不平をなだめよう。今年もまた寺の盆法要中止のはがきが届いて、汗を流しながらの掃苔もないのだから。
暑くもなく寒くもない、多くの人が温順な気候を好む。何かに夢中で寝食を忘れて熱くなるのも、何もしないでうずくまっているのも体に悪そうだ。人には程よい緊張と程よい休息があって、ベストではない環境でも健康と正気を保っていられる