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「架空とは“空中に架け渡す”意味なり!」

【非国民的】3周年記念特別企画《架空の【非国民的】フェス》無事終宴しました!19時から26時までお付き合い頂きありがとうございました!

これまで開催した【非国民的】に出演して頂いたゲストDJ14名(su_nya / おゆまる / あいるん / おにく / 憂 / あこ / ぺいこ / YAMA / Rising-Aki- / Slmaker a.k.a まつりかちゃん / NA2MI / pie / あさい / かっちゃん)、【非国民的】構成要素DJ3名(あおさん / じょにー / いちめ)、総勢17名でお届けした選曲(DJあいるんはフリートークでしたね!笑)楽しんで頂けたでしょうか。

一体何の話だ?と思っている人もいると思うので、改めて本企画について説明したいと思います。あおさんが主催するオフ会イベント、クラブの雰囲気が苦手&少人数で交流したい女性セクシャルマイノリティ向けの集い場【非国民的】(ひ-こくみんてき)は2021年3月で3周年を迎えました。祝3周年。いやはやおめでたい。気が付けば【非国民的】を3年やっていました。時間って恐ろしいですね。

毎年、【非国民的】周年月の3月開催回ではDJをお呼びしてDJパーティーをしていました。しかし、今のこの情勢ではパーティーをすることは難しいと判断し、それならばと3周年企画をオフラインからオンラインへ移行することにしました。こういうDJイベントをやりたいな、でもオフラインではできない、じゃあオンラインでやればいい、しかしDJ配信をするのは【非国民的】らしくない、ひきこもり気味で閉鎖的な【非国民的】を表現する周年企画ってなんだ、どうする?どうすれば【非国民的】らしい企画ができる?と考えた結果、「そうだ!あおさんが考える最強の空想上のフェスイベントをやろう!実現可能な架空のフェスをやろう!」というところに行き着いたのです。実際にできんことはない現実味のある空想上のDJフェスイベント。ひらめいたのは昨年11月(この時点で周年企画自体をするかしないかで悩んでいました)、開催は年明けの3月、早速12月から仕込みに入り、ゲストDJ陣に企画説明&オファーをしてスケジュールを引き、《架空の【非国民的】フェス》に使用する画像等のデザイン、作成を進めました。ちなみにイベント名はいくつか候補がありましたが、仮名称だった「架空の【非国民的】フェス」これが一番しっくりくるなと感じて本決定となりました。目的と説明がまとまってるからわかりやすいもんね笑

ステージは全部で3つ。ドラム缶ステージ、一畳間ステージ、高円寺ステージ。全部【非国民的】に関わりがあるもので、ドラム缶は会場にいつも置かれているあのドラム缶です。一畳間は毎年12月開催の炊き出し回に召喚される畳シートのことです。参加したことがある人は「ああ、あれか」となると思います笑

最初はドラム缶ステージと一畳間ステージの2つで進めていたのですが、「フェスはいっぱいステージあってなんぼでしょ!」ということで、“エキストラエディション”と称して高円寺ステージを新設しました。タイムテーブル的には深夜枠のステージです。これは【非国民的】が東京遠征したときの開催場所が高円寺だったのでそこから持ってきました。明記はしていませんでしたが、ドラム缶ステージと一畳間ステージは大阪編、高円寺ステージは東京編と、実は《架空の【非国民的】フェス》は大阪と東京で開催したことになっています笑

そして、タイムテーブルの時間の意味、答え合わせはできたでしょうか?どういう意味だったのか気になるけどわからんという方はあおさんまで連絡ください!

さて、あおさんは各DJからセットリストの提出がある度に1人で高まっていました。最高の2文字しか出てこなかったです。DJおゆまるさんは「3周年のお祝いに」とMixを録ってくださったのですが(嬉しすぎる!)、MixデータをアップしたURLを送ってもらったときすぐにMixを聴いて、リアルタイムで「ここの流れやばいです!」「熱いです!」「最高です!」という感想をLINEで送っていました。メッセージ連投してすみませんでした笑

今回のDJおゆまるさんのMixはSoundCloudで聴けるようになっているので、家でも出先でもいつでもどこでも再生して楽しい気分になってください!

▼DJおゆまる 2021.3.26《架空の【非国民的】フェス》Mix
https://soundcloud.com/user-959765597/20210326a

DJあおさん、DJあさいの2名はYouTubeで再生リストを用意したので、こちらはMVも含めて楽しんで頂けたら嬉しいです!

▼DJあおさん 2021.3.26《架空の【非国民的】フェス》再生リスト
https://www.youtube.com/playlist?list=PLsKbEz51aQsod9hlseN7Lmhne4BFXbonu

▼DJあさい 2021.3.26《架空の【非国民的】フェス》再生リスト
https://www.youtube.com/playlist?list=PL_SdgB9nsEEeZZ4PbFiJiZbdGSe-EuSdL

ちなみに、他のDJさんたちはイベント当日まで自分以外のDJのセットリストは知らない状態で(あおさんだけが全員のセットリストを知っている)、自分の出番の前後にどんな選曲がされているのかをお客さんと同じタイミングで知る形になっています。というか意図的にそうしました。だってそのほうが楽しいじゃないですか!笑

こんな激熱な選曲をされたら、空想上のフェスではなく、実際にオフラインで、リアルで再現したくなりますよね。いつかリベンジできたらいいな。この流れでいくと多分イベント名は《リベンジの【非国民的】フェス》になりそうだな笑

東京遠征開催もそうだけれど、目標設定をしたらどうにかこうにか有言実行してきたので、これも実行できるように頑張ります。3年続けてもまだ壁にぶつかったり、予期せぬ事態に直面したり、立ち上げたときからずっとずっと手探りで進んでいます。先が見えない、だから“めじるし”が必要なのです。目標が我々【非国民的】の灯火となって道をつくってくれているのです。普通にDJパーティーができるようになったら、何も気にせずに会いたい人に会えるようになったら、行きたい場所へ行けるようになったら、そのときは絶対にリベンジの【非国民的】フェスをやります。とにかく楽しめる空間をつくります。あおさんがやりたいことは、ひとりぼっちのための集い場、居場所をつくること。その想いは2018年から変わっていません。4年目の【非国民的】もどうぞよろしくお願いします。

ここからはDJあおさんのセットリストの解説みたいなものを書いていきます。ぜひぜひYouTubeの再生リストを流しながら読んでください。

1曲目、Creepy Nuts / 板の上の魔物はMCも兼ねての選曲です。冒頭が『まずは今日の空気、まずは今日の客 まずは今日の現場、ここの温度感 ノリは良いのか?いや、ノリ悪りぃのか?ダレて来ちゃいねぇよな?…って誰と話してんのか…』と始まるのですが、《架空の【非国民的】フェス》も終盤にさしかかっているのもあり、この曲から始めることにしました。

2曲目、シスター・クレア / DOGMAへといく理由は『救済執行』と説明するのが一番わかりやすいと思います。板の上の魔物の友達である“俺”ってストレイシープですよね。今まで「つまらねぇお前の人生はつまらねぇ」って“コイツ”に言われ続けて来て、その時点の“俺”って救いが無いよなと。

3曲目、Ado / うっせぇわ(Giga Remix)はDOGMAとサウンドが近いということと、どちらの曲も銃声音が使用されていて、そこのギミックでMixできるのでこの流れになりました。

4曲目、meme tokyo. / スーサイド ボーダレスは現代風刺の歌詞がうっせぇわに通ずるものがあるのと、ここから起承転結でいう承のパートへ入ったのでBPM一気に上げました。

5曲目、アンジュルム / マナーモードは“スマートフォン”がキーワードの曲なのですが、違う目線で歌詞を掘り下げると4曲目のスーサイド ボーダレスとの共通点がいくつかあるのと、あとギターサウンドも似てるなと思ったので持ってきた感じです。これ以降、ハロプロフィーバータイムに突入するので、そこは割愛します笑(ハロプロとても良いのでみんな聴いて)

15曲目、ハロプロタイム明けで選んだのは女王蜂 / 夜天。イントロのあの巻き戻すような音で仕切り直しができるのと(偶然)、MVで女王蜂がシスター姿になっているのが2曲目のシスター・クレアと“シスター”で繋がっていたり(偶然)、MV冒頭で女王蜂の過去が現在に繋がっているという描写が14曲目のBEYOOOOONDS / こんなハズジャナカッター!のMV構成に繋がっていたり(偶然)、何より歌詞の『思い詰めてしまった夜の果てにわたしたちは出逢い 持ち寄る孤独は灯火のように、胸に宿る』に共感したので選曲しました。【非国民的】ってそんなイメージなんですよ、この場所は思い詰めてしまった夜の果てであり、訪れる人は孤独を持ち寄り、そしてその孤独を胸に宿す。孤独だからここへ来たのに、孤独を灯火のように胸に宿して帰る。ひとりぼっちのための集い場なのに何か矛盾してない?って思うかもしれないんですけど、でもそうなんです。結局どこへ行ったってみんな孤独なんです。それを再認識するだけなんです。でも、出逢うことはできた。それぞれが思い詰めてしまった夜の果てに出逢うことができた。孤独だからこそわかるものがある。そんな人たちが集まる場所を月に一度、ひっそりと開放しているのが【非国民的】なのです。

16曲目、ZOC / family nameはエンディングに向かっているぞという気持ちで選曲しました。この疾走感、大好きです。あと、アヴちゃんと大森靖子は縁があるし、7曲目のJuice=Juice /「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?の振り付けと同じ振り付けがあるし、このあとに非国民的アイドルが流れるのでばちっとはまり込んだ感じです。あおさんの今回のセットリストのテーマが「クッソ生きてやる」なんですけど、それはこの曲の歌詞からきてます。2020年は新型コロナウイルス感染症というどでかい壁にぶつかった年で、普通に生活していくのでもイベンターとしてもどうしていけばいいんだろうと悩みまくったので、去年の分も今年はクッソ生きてやろうと思っていて。そして『生き抜いたその先をみてくれ 私と この世の果てまで』と歌っている通り、私(【非国民的】)と生き抜いてくれ、という願いが込められています。頑張ろうねっていうね。

17曲目は神聖かまってちゃん / 非国民的アイドル、18曲目は大森靖子 / 非国民的ヒーロー feat.の子(神聖かまってちゃん)です。非国民的ヒーローは【非国民的】のテーマソングであり、【非国民的】を立ち上げたきっかけの曲です。非国民的アイドルも非国民的ヒーローも神聖かまってちゃんのの子さんが作曲しているのでMixできます。【非国民的】の周年といえばやっぱりこの曲なので選曲しました。

19曲目、DJあおさん最後の曲は眩暈SIREN / 偽物の宴です。みなさんお気付きでしょうか、《架空の【非国民的】フェス》が始まったとき「開宴」とツイートしたことを。そして、終わりには「終宴」とツイートしたことを。なぜ「宴」という言葉を選んだのか。この日、この企画、全ては空想上の出来事、偽物の宴だからです。(眩暈SIRENのファンとして注意しておきますが、実際の曲の解釈と意味合いは全然違います)

最後の曲を偽物の宴にすることは最初に決めていたので、「宴」というキーワードにこだわってみました。

次、20曲目は勝手にアンコール曲として選んだ宇多田ヒカル / One Last Kissです。これはもう何も言うことはないですね。今流さなかったらいつ流すんだよ!

本当の本当に最後の曲、21曲目はCLOSE BGMとしてamazarashi / 令和二年。タイトルの通り、令和二年という年、失われた時間の歌です。『旅立つことない旅立ちの日』『とげられぬ夢 やむを得ぬ故』『封切りの映画 新譜のツアー 中止の入学式』『封鎖の公園の桜 誰に見られずとも咲いた』『残念だな 約束したはずなのに』『先は見えない「けど大丈夫」僕に嘘をつかせた 令和二年』

まだ先は見えないし、まだ嘘を吐かないといけないだろう。でも、だからって光を諦めないよ。クッソ生きてやろう。

<お知らせ>
《架空の【非国民的】フェス》出演DJのセットリストは【非国民的】Twitterアカウントでアップ済みです。【非国民的】公式ホームページでも公開しますので、併せてチェックしてください。

▼【非国民的】Twitterアカウント
https://twitter.com/unxxxpatriotic

▼【非国民的】3周年企画Webページ
https://unxxxpatriotic.wixsite.com/index/3rd-anniversary

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