【英語の勘所】 時制のイメージ(完了形)
こんにちは!マナジムのチューターをしてます、なかやんです。
今回は、英語の「時制」、特に「完了形」に関するお話です!
※ 前回の、時制(過去形)についての解説記事の続きとなりますので、まだお読みでない方はぜひお読みください!
一言で言うと、過去形が表すのは、「現在・現実との距離感=仮定・推量・過去」を表すということでした。
既に読んでくれた方も、今一度、自分の理解を確認してみてくださいね。
大丈夫でしょうか?
それでは、今回は英語の完了形(現在・過去)について、勘所をお伝えしていきます。
マナジムでは、「学校や塾の従来の教え方に拘らない、原理原則・考え方の本質」を大事にしています。
どんな分野でも、原理原則から捉えることで、理解・定着・応用がスムーズになります。これが「実力」の正体です。
この記事も、通常は別々に習い、形だけ覚えてしまいがちな英文法について、共通する考え方、勘所を重点的に説明しています。
完了形
英語の時制にはさらに厄介なやつがいます。
それが、(現在・過去)完了形。
これも、まず「完了形」という言葉が紛らわしいです。
完了形は、大別しても
・経験
・継続
・完了
・結果
の4つの意味を持ちますから、「完了形」という言葉は便宜上だと思ってください。
とはいえ、英語が読める人は、実際にこの4要素の名前を覚えている訳ではありません。※ 実際私も今調べて思い出しました😓
実際文章を読む時、完了形が出てくるたびに一々「4つのうちどの意味だろう?」と考えていては、時間がいくらあっても足りません。
素早く読める人は、前後の文脈から自然に意味が取れます。それも、一々「経験」や「継続」といった言葉すら思い出さずに読むことができます。
このレベルに達するには、基本的には「慣れる」しかないのですが、表層的なルールではなく、より原理原則に近い捉え方をすることで、定着・応用(=慣れ方)のスピードが全く異なってきます。
完了形の原理原則とは、どういったものでしょうか?
完了形の原理原則
完了形は意味が4つもありましたが、どれも"have"という助動詞を必ず用います。
つまり、この"have"という言葉のイメージを、完了形の意味と紐付けることがカギとなりそうです。
"have"の基本的な意味は、「持っている」という状態動詞ですね。
私はペンを持っています。
I have a pen.
※ 人生で一度も使いそうにない例文を出してしまいすみません😓
気を取り直して、このhaveに過去分詞が続く完了形について考えてみましょう。
例えば、次の例文
(今)鍵をなくしてて、、
I've lost my key,,,
「lose = なくす」の過去分詞形 lost が使われていますね。これを
・lost = なくした
・have = (なくした状態を)持っている = 今もなくしている
と解釈すると、どうでしょうか?
「鍵をなくした(今もなくしている)」という、完了形の「結果」の意味に取れませんか?
※ 余談ですが、実際米国等では区別なく使用されることも多いです。ただしこれもあえて完了形にしなくても伝わる場面のみで、例えば「やべっ、鍵なくした(今気づいた)」なら"I lost my key."でもいいですが、「今鍵なくしててさ(数日前から見つからなくて)」なら" I've lost my key."となります。この「"have"じゃないと伝わらない」という感覚を理解できたらgoodです。
それでは、他の用法も見てみましょう。
完了形の原理原則(完了・継続・経験)
まずはこちらの例文
お皿洗い終わりました!
I've just washed the dishes!
留学先の厨房バイトで使うといいでしょう。
justがあるので、「終わったぜ」と強調する、「完了」用法です。
これも、
・washed = 洗った
・have = (洗った状態を)持っている = 洗い終えている
と解釈できます。
※ 実際のところ、完了と結果の区別は微妙なところです。一応、上の例文のように「〜し終えた」という"finished"な感じを強調するのが「完了」、その結果どうなったのかを強調するのが「結果」と理解しましょう("I've lost my key."を、「鍵をなくし終えた」と訳すのは違う感じがするでしょう)
お次はこれ
富士山に2回登ったことがある。
I've climbed Mt. Fuji twice.
twiceとあるので、2回登った経験、事実を強調する「経験」用法ですね。
「have = 持っている」のイメージに基づいた解釈は、
・climbed = 登った
・have = (登った状態を)持っている = 登った経験がある
※ これも勘違いが多いので補足しますが、「経験=現在完了」ではありません。日本語の「経験」という用語は幅が広く、「過去にあったこと」程度の意味ですが、英語では過去を表すのに「過去形」と「現在完了」の二つがあるわけです。詳しい説明は他記事に譲りますが、完了形は「〜した経験を持っている」、過去形は「(いつ)〜した」と、強調する箇所が違うと頭に入れておけば大丈夫でしょう。
最後は「継続」用法です!
英語は10年勉強してます。
I have studied English for ten years.
これまでと同じように、イメージで解釈すると、
・studied = 勉強した
・have = (勉強した状態を)持っている = 勉強してきた
となります。
まとめ
お疲れ様でした!!
ここまで読んでくださった方は、きっと完了形のイメージが身についてきたことでしょう。
初めに言ったように、どんな分野でも、原理原則から捉えることで、理解・定着・応用がスムーズになります。
そしてこれが、いわゆる「実力」の正体です。
当塾マナジムでは、皆さんに本物の「実力」をつけていただくための指導を行っています。
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